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手のひらからこぼれ落ちていく 花びらを眺めてた 風が強く吹くもので 目を閉じては 流されていく花びらの その感覚だけを追っていた 風が。やんだ気がして 目を開けて 僕はまばたきを繰り返した ーーここには僕以外、誰もいないのだと思ってたーー 僕より少し背の高い 君をそおっと見上げてみる 目を閉じたままの その眼は見えなかった 何にも喋らず 君はただ微笑んでた 一枚だけ残ってた これは君にあげる 幻でないことを祈って 代わりにそっと 君の両の手をとった。 君はまだ な