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生きるということ2

エディが死んだ。

VANHALENのギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレンが病気に負けた。

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初めて聴いた中坊の頃からずっと憧れ続け、自身の音楽的価値観に影響を受けまくったギタリストの1人だ。

以前一緒にアマチュアバンドを組んでいた頃のリードギター◯田さんは自らエディと名乗っていた(オレじゃなくてね)。

ただ、あまりに超絶テクニックなので自分程度のヘタレギターでは到底マネなんか出来なかった。

多くのギターキッズが心酔し私にとってもスーパースターでスーパーギターヒーロー

なのに死んだ。

思えばMJもそうだ。スーパースターは生死なんか関係無い所で煌々と存在しているのかと当たり前のように思っていた。

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あの時も相当ショックだった。

小学生の頃、洋楽にハマるきっかけを作ってくれたのがMJだったし、今でも本当に大好きなアーティストだ。

亡くなる正に直前、MJはワールドツアーを発表したばかりでリハーサルも精力的にこなしていたのだから青天の霹靂とは正にこのことだ。

一方エディはというと癌を患ってから長いこと闘病していたらしい。最初は「まさか…死んじゃう!?」と不穏な考えがチラッと頭をかすめたが、バンドを再開してライブをしたりと復活した印象があったので、これもやはり「まさか」の出来事だ。

もちろん自分は家族ではないので細かい病状なんかは知らないが、ただ漠然と普通に復活してまたライブで跳ね回る(もっともここ数年は若干中年太りで重そうだったが笑)もんだと思ってた。

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なのに死んでしまった。

本人はいつも口に咥えていたメタルピックが原因だと思っていたようだ。

ー 私の両親が癌で手術した時も両親は色々悩んだようだ。

「あの食べ物が悪かったのか、それともこの生活習慣が…」

昔から人一倍健康に気を遣って生活してきた両親なだけに、二人揃って癌になったことはショックだったようだ。

なので私は優しく諭すように声を掛けた。

「てか長く生きてりゃ誰でも癌くらいなるだろうよ。そもそも癌を患ったことよりも、70過ぎる今の今までろくに病気もしなかったことに感謝をしろ!笑」と。

医者の話によると人間生きていれば必ず癌になる要素を持っているとのこと。

ただ、癌に冒される前に別の病気や事故なんかで亡くなるだけらしい。

単純に早いか遅いかの問題ならば癌なんて苦しい病気は、150才くらいになった辺りでかかってほしいものだ。

世の中相変わらず癌と聞いただけで命の心配もセットだ。

「あぁ、癌ですね。ステージ3ってとこかな。とりあえず薬出しとくから。今夜は暖かくして寝るように。それとも注射射つ?そしたら午後から仕事に戻れるけど」

…なんて素敵だろう。こんな世の中が来ることはあるのか…

少し話が逸れたが、エディはきっと死にたくなかったろう。ギターが好きでバンドが好きで家族が好きで。あんなに楽しそうに、嬉しそうにギターを弾く人は未だ知らないもの。

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ネットでもエディのニュースで大騒ぎだ。地元の新聞にも写真付きの記事が出ていたのを見て改めてエディの世界的認知度を思い知る。

そんなニュースを目にする度に、楽しそうなエディの写真が目に入る度に、そして今まで気分の上がる人生のBGMとして聴いていたVANHALENの楽曲を、エディのギターを聴く度に何とも悲しい、胸が締め付けられるような寂しい気持ちになってしまう。

エディにとっては全く知らない、辺境の国の1人のオッサンですらこうなのだから、直接の友人や何より家族にしてみれば、想像もつかないような絶望と悲しみの中にいることだろう。

昨今日本の芸能界でも訃報がよく目に入ってくる。

しかもそれが自死だった場合なんともやるせない気持ちになる。

以前のnoteにも書いたが、自死を選ばざるを得なかった方々の気持ちはどうしたって本人にしかわからないので、憶測であれこれ言うことはもちろんしないのだが私としてはやはり周りに迷惑をかけながらでも生きようと思ってしまうのだ。

目的なんてそんな大それたものもない。

振り返ると私は何かしらやり遂げたわけでもないし誰かに影響を与えたような素晴らしい人生を送ってきたわけでもない。むしろ後悔することは人一倍多いし実に反省だらけの人生だ。

ただ多くの人に助けられ色んな場面で楽しいことや嬉しいことに恵まれた幸せな人生とも思う。多かれ少なかれ、どんな些細なことでも皆あるのではないだろうか。

日常のほんの少しの、実に小さな楽しみや嬉しかったことを拾い集め、それを人生の糧として生きていくことが出来ればそれは幸せな人生と言えるのではないだろうか。

そんなことを夜な夜な考えたりする今日この頃の…オレだぁ(チャラ男)

そして私達にたくさんの夢と希望と興奮を与えてくれたエディに最大の感謝と愛を。

Requiescat in peace, Eddie.

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