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私のニート経験談

 前回は仕事編第3弾として「転職の流れと私の経験談」を書きました。

 今回は仕事編として良いか分かりませんが、第4弾として「私のニート経験談」を書かせていただきます。

 私自身のニート期間は合計して2年ほどです。多少は実家の仕事を手伝っていた時もあったので厳密には違いますが、ほとんどニートです。これだけニートニート書いてるともはや絶対仕事編じゃない気がしてきた・・・。

ニートへのきっかけ

 もはや仕事編恒例のブラック企業ですが、そこを退職してから体も心も調子が悪くなってしまいました。燃え尽き症候群なのか、張りつめていた糸が切れたのか分かりませんが、とにかく何もしたくなかったです。
 
 体調は1か月くらいで回復したのですが、心の方は割と長引きました。別に死にたいとかそっち方面では無くて、感情の揺れ幅が激しくなったような感じです。正直自分でもこの頃はあまり記憶が定かではありません。寝て起きてを繰り返して気が付けば2か月くらい経ってました。

ニート期間の満喫

 3か月目くらいから心身共に回復してようやく普通の状態に戻った実感がありました。戻ってからはブラック企業により失われた時を取り戻すが如く、遊びに遊びました。誰か遊べる人がいれば迷わず遊んで、誰も捕まらない時は見れなかったアニメ・映画・ドラマ、読めなかった漫画・小説に夢中になり、昼も夜も関係ない生活をしていました。
 
なんとなく体調を壊していた事もあって控えていた、お酒も復活しました。一日の1/4くらいは居酒屋にいましたね。そこで出会った人とお付き合いをすることにもなりました。
 
 ブラック企業勤務時は給与自体ほんとに低かったのですが、逆に使う暇が無かったのである程度の貯金がありました。同時に失業保険の給付も始まりお金に困る事が無かった事が、その生活に拍車をかけていました。

ニート期間の重圧

 一般的に知られてはいないことですが、実はニートを続けるにも才能が必要らしいです。それは社会の目や、将来への不安に押しつぶされそうになるからです。普通の人はそれに耐えきれなくなっていくのだそうです。またとにかく暇で、何のために生きているのか分からなくなるそうです。
 
 では私はどうだったかと言うと、ニートの才能はめちゃくちゃありました。恋愛編で度々書いていますが、元々私は他人の目を気にしない性格です。それに加えて漫画シャーマンキングのせいで「何とかなる」が口癖なところもあり、将来への不安は特に感じていなかったです。暇で退屈というのも理解できませんでした。ブラック企業時代での失われた時間のせいか、やりたいことが溢れてきてむしろ時間が足りないくらいです。親や周りの人に何か言われても、こうなったのは「ブラック企業が悪い、日本が悪い」という気持ちになっており、我ながらどんどん性格が悪くなっていったと思います。
 
 ただ重圧では無いですが、現実的に貯金が無くなってきました。1年も経過した頃には完全に貯金がなくなり、かつて自分が収集してきた趣味の漫画やカード、フィギュア等を売って生活していました。それに加えて返すあても無いのに弟に金を借りたりしていました。最終的には当時付き合っていた方のヒモとして生きていました。思い返しても最低ですね。

ニート期間の終焉

 ニートからヒモへとジョブチェンジした私ですが、1年もするとさすがに愛想をつかされました。「将来が見えない」との理由で振られました。おっしゃる通りです。そこでようやく「働くか・・・」と思いました。ちなみにヒモの分際で振られてがっつりへこんでいます。
 
 当たり前ですが、働くと決意してすぐ働けるわけではありません。そこから入社して初給与を頂くまでは地獄でした。助けてくれる彼女もいない、弟ももう貸してくれない、家にはもう売るものが無い、いつ採用されるか分からないので長期のバイトもできないという状況でした。仕方ないので実家の仕事を手伝ったり日雇いのバイトをしまくってました。
 
 そして「この空白期間は何をしていたのですか?」という地獄の質問を潜り抜け、何とか就職する事ができました。これで2年ものニート期間は終了となりました。

ニート期間の反省

 では今現在このニート期間をどう思っているかと言えば後悔していません。と言うよりもデメリットをあまり感じてはいません。2年間のニート経験によるデメリットと言えば、同年代よりも職歴が短い事です。強いてもうひとつ挙げるとすれば、同年代より年金受給額がほんの少しだけ低いことです。それ以上にメリットが大きかったと感じます。
 
 一番はお金が無かった大学生の時には出来なかったことが経験できたことです。時間があった大学生時代でもお金が無くて出来なかった事がたくさんありました。ニート期間中でも最初は時間もお金もありました。そのタイミングで行けなかった旅行をしたり、そこで金銭面で我慢していたアクティビティをしたり、社会人となった今ではもう経験できない事をたくさんすることができました。
 
 たくさん人と会う時間があったので知り合いも増えました。毎日のように居酒屋にいたので、老若男女問わず知り合いが増えました。今でも自分が知らないことを色々聞けたり、相談に乗ってもらうこともできるので非常に助かっています。特に資産運用について生の声が聞けたのは非常に大きかったです。老若男女問わずに利害関係の発生しない人と知り合うのは、これも社会人となった今では実行するのが難しいです。
 
 特に大きかったのは上記の2点です。それ以外にも趣味の知識が深まったり、体調が良くなったりと細かな点も多々あります。人間の不調の原因は全てストレスと言い切って良いと感じるくらいに体調どころか、肌や髪の調子も良くなりました。それとなぜかニート期間中の方が最初こそ昼夜逆転しますが、そのうちニワトリ並に規則正しく早寝早起きになります。またしばらくすると昼夜逆転するのですが・・・。
 
 現在では年収において同年代の平均より高くなっています。結婚もできました。家も建てました。健康診断の結果も肝臓だけ少し引っかかってるだけで割と健康です。そう考えれば若いうちのニート期間というのはそこまで悪いものではありませんし、十分取り返せると思います。かと言ってニートを推奨しているわけではありませんので、ご注意を。 

終わりに

 今回は「私のニート経験談」について書きました。繰り返しますが、ニートを推奨しているわけではありません。ただそれでも私の場合はメリットが大きかったです。今はご時世的に難しいかもしれませんが、ヨーロッパ一周や、アメリカ横断など、社会人になってしまうと老後まで無理です。新婚旅行ですら割とかつかつになってしまいそうです。何か本当にやりたいことがある人は思い切ってニートになって若いうちにやってみるものありだと思います。
 
今回もお読みいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


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