『自分機能拡張と感情プロセスの起動』①自分機能(ハードウェア)最適化の阻害要因
ロジック&スピリット
スピパラ通信 第8回
今回は『自分機能拡張と感情プロセスの起動』① ハード最適化の阻害要因の回です。
今回は、マインドフルネス瞑想の効果により、デフォルトモードネットワークを遮断することで、自分機能(ハードウェア)拡張の阻害要因となるノイズを除去する仮説のお話です。
みなさんは、休日に疲れているときには、なにもしないでぼーとして過ごすことありませんか?
そして、ぼーとして過ごした休日は、体を休めたつもりでも疲れが取れない、翌日目覚めて、ダル〜っと感じることありませんか?
人間は、何も考えていないときにも脳が活発に動いていることが研究で分かっています。
この脳のアイドリング状態を「デフォルトモードネットワークDMN」と呼びます。
DMNとは、脳が意識的な活動をしていない状態、わかりやすく言うと、【ぼんやり】した状態で、無意識かつ自動的に活発になる脳機能ネットワークのことで、脳機能のアイドリング状態を保つための脳内連携を指します。
DMN状態中には、脳内情報の整理をし、自分自身を振り帰る【1人反省会】の舞台にもなります。
また、脳内で多数の連携が取れていることから、ひらめきがもたらされるのもDMNが活性化しているからです。
しかし、雑念やネガティブな思考に囚われると、答えが出ないことを、いつまでも考え続け、睡眠障害やうつ病、不安障害の原因となることも指摘されています。
DMNは1日の脳のエネルギーの約8割を消費するモンスター回路です。
DMNの影響で、脳はアクセル全開ベタ踏みフル回転ですから、体の疲れは和らいでも、当然脳機能は回復せず、逆に脳疲労が蓄積していくことが、疲れが取れないと感じさせる原因です。
また、DMNは常に心がさまよっている状態であり、現在の状況に集中することを妨げ、自分機能ハードウェアの最適化を阻害するノイズ的な要因であるとも考えられます。
マインドフルネス瞑想(MF瞑想)では、呼吸や身体の感覚などに注意を向ける
『今ここ』に意識を集中させます。
また、『今ここ』には、評価や判断を加えず意識的に注意を向けることで、DMNの活動が低下することが報告してされています。
これにより、思考や過去と未来への想像などを減少させ、脳の疲労やストレスが軽減されると考えられます。
したがって、MF瞑想でDMNを遮断することは、人間機能拡張を阻害するDMNからのノイズを除去し、ハードの最適化に有効な方法であると言えるでしょう。
今回は、脳機能をハードと仮定し、ハードウェア拡張に必要なモノとして、マインドフルネス瞑想をフォーカスしました。
元Google開発者が世界平和のために瞑想と科学を自分機能拡張のパラダイムとしてプログラム化したサーチ・インサイド・ユアセルフ
次回は、感情はハードにインストールされたソフトと仮定した場合に、ソフトウェアと自分機能の関係性について考える、ハードウェアの拡張に伴う『ソフトウェア【感情】アップデート』の回です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
続きは次回のスピパラで、また来週!
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