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修学旅行

今年は3年になってすぐに修学旅行があるのです。
本人は、行きたい、行く、と言います。
でもさー、学校行けないのは周りの目が気になるからでしょう?
修学旅行は平気なの?
そんなわけないじゃん。
非日常ではあるけれどどうしたって、
「普段来ないのに修学旅行だけは来るんだ」
みたいな心の声が脳内に聞こえてきそう。
現に娘はそう言われるのが嫌なので何日か修学旅行前に出席したい、とも言うのです。

そう、つまり自分が自分を責めるわけです。

娘の小学校の卒業式のワンシーンが頭から離れません。
当時は今ほど不登校は多くありませんでした。
でもクラスに一人、ほとんど登校していない子がいました。
しかし卒業式の当日、ちょっと大人びた顔をしたその子は
颯爽と歩き、しっかり両手で卒業証書を押し頂いたのでした。
私はその時からなぜ彼女は学校に来れなかったのか
ずっと考えていました。
理由なんてないのかもしれないけど
行く必要もないのかもしれないけど
あの子が強く強く自分の脚で立って生きていく、その一歩なのだろうかと考え続けてはや幾年。
あの子はどうしているのでしょうか。

さて、今は娘のターンです。
私や先生はなんとか旅行前にコンスタントに登校できるといいなと考えていました。
一緒に行動する班のメンバーたちにとっても、本人にとっても
その方が安全だと思ったのです。

というか、迷惑ですよ。一回も話し合いに来ないのに
当日参加って、あーた。
パッケージツアーじゃないんですよ。
事前学習込みの修学旅行でしょうよ。
他のメンバーに気を遣わせまくりですよ。

しかしカウンセラーさんは
その、”みんなで話し合う”という場に入ることが
娘にとってはまだハードルが高いのではないか、先生と本人と話し合って、最低限の参加条件を考えたらどうかと提案されました。

うーん。
最低限。。。
正直、先生にも子供たちにも、本当に申し訳ない気持ちです。
どうしたらいいんだろう。

行くな!も
行け!も言えず。

カウンセラーさんの言葉を先生に伝え
修学旅行までの日程とにらめっこ。
最低限こことここに出席が必要だろうとまとまりました。

私はそれが達成できないなら、修学旅行参加は見合わせたいと考えていると言いました。
先生は”学校は来るなとは言えない”
とおっしゃいました。

それって言ったようなものでは・・?
と心の中でうっかりダメージをくらいながら
でも、そうだよね。
だから私がここでストップをかけるのだ。
と覚悟を決めます。

なんだろうね。もう。行っても行かなくても迷惑千万。
本当にごめんなさい。

ただ、私は迷惑千万な娘の親として、全てを娘と共に引き受けるしかないんだ。

みんな、迷惑をかけて本当にごめんね。


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