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【梨の保存】最後に“新高”が来た 今年もたくさん食べました

私は岐阜県大垣市の出身なのですが、実家の近くに梨畑があるんです。

岐阜グルメといえば、まずは飛騨牛でしょうか。そして、栗かな?
中津川の『すや』さんや『川上屋』さんの栗きんとんは、全国のデパートなどでの催事も人気ですよね。
そしてー、あとは柿もそうなのかな?桐箱入りの富有柿などもあります。本物の竹に入った柿羊羹なんかもあって、茶道仲間に聞いたら海外の方へのお土産に人気なんだとか。
とても日本らしさを感じてもらえるそうで、食べ終わった後の竹も器にと大切にしてくださるんだそうです。(その竹が岐阜産なのかどうかはわかんないけど)

他にも、朝ドラにも出てきた五平餅とか、新しいところでは『つちや』さんの“みずのいろ”とかありますが、“梨”って特に名産というわけではないのでしょうか?
身近にあったもの過ぎて、ピンとこないというか、東京に越してきて18年。特にどこかで「岐阜の梨」どーーん!みたいなのを、他のもののように見かけた気がしないんですよね。

でも、私にとっては、四季の中で楽しむフルーツの欠かせない存在が岐阜、しかも大垣の梨なんです。

母が子供の頃からずっとある梨畑。
小学校の帰り道に、梨畑を突っ切って近道をして帰ってきてたよ、なんて話しを聞きながら育ちました。
実家にいる頃は、農園の直売所にお邪魔すれば、カラフルなバケツにごろごろと詰め込まれた梨がいわゆるご家庭用として、とても手軽に買えました。買ってたのは親で、私はついていくだけだったけれど。
夏休みの昼間、おやつの代わりに梨を剥いて、祖父と分けあったり、弟と夜更かししてテレビを見ている深夜にバクバク食べたり、夏から秋への思い出には、梨があります。

結婚して東京に出てきてからは、毎年毎年、せっせと母が送ってくれる。
「幸水」から始まって、「豊水」「あきづき」と、違う種類が出始めると、それももれなく送ってくれる。
一度に10㎏届くので、16〜20個という数になります。冷蔵庫を占領されるので、その時々、ちょうどいいタイミングで会う友人知人、そしてご近所さんに配るのが習わしです。
どうやらご近所さんには、私の実家が梨農園だと思っているお婆ちゃまもいるようですが、もうそれでもいいや、とも思ってます。

今年もしっかり堪能して、第三弾のあきづきを食べていたら、母から「今年は“新高”も美味しく採れたそうで、送りました。希少らしくて5㎏ですが」とメール。
まさかの第四弾が届きました。

とにかくでっかい!
真ん中のもの、秤にのせたら860gありました。ずっっっっしり!!

緩衝材で入っていた中日新聞。
しっとりと湿っていてひんやりしているのが気持ちいいのか、猫がずっと座っていました。
うちの猫、6kg超のなかなか大きいコなんですが、梨の方が頭よりもうんと大きかった。

1個ずつ個包装になっているこの薄紙をはずす作業も楽しいものなのですが、、、
これみてください。

“新高”と名前が書いてある方が上になって箱に詰められているんですね。
で、それをひっくり返して紙を外すんですが、紙を開けると梨はこの向き。軸が上になっています。
あれ?そうなの??
と思って、次から次へと開けていくのですが、どれもこれもそうなっています。

私、それに気がついたのが実は今年なんですけれど、どうやら梨はこの「軸」がついている方を下にして保存すると長持ちするらしいんですね。
あー、知らなかった!!
「梨はお尻を上にして」というのは常識なのかな?
とにかく、全然知りませんでした。
気がつかなかったんです、これまで。
散々、この紙を外してきたのに。。。

今年から我が家の冷蔵庫の中では、梨は全てお尻を上に向けて並んでおります。
長期保存??出来ているのかな?どうだろう。
片っ端からジャンジャン食べているので、いまいち実感はないのですが、多分、正解なんだろう。

サプライズで追加になった“新高”は、ご近所の週末だけオープンしている自家焙煎コーヒー豆屋さんにお裾分け、お嫁に行きました。
岐阜の梨。
ただの故郷の味ですが、美味しく食べてもらえますように。

全然関係ないけれど、色んな地方から荷物が届くと、その中に入っている新聞って面白いですよね。
いちいち広げて両面全てを見ちゃいます。
「地方版」のほっこりするようなローカルネタとか、大好き。
今回は実家方面からのものだったけれど、
『キリシタン燈籠が大垣城近くから見つかった。これは大垣が水の都だったことで独自の水神信仰が発展し、それを隠蓑にして弾圧されたキリシタンたちが信仰を守ろうとした結果(←とてもザックリまとめました)』みたいな記事があって、すごく面白かったです。

落ち着いて、帰省が出来た際には、その燈籠も見に行きたくなっちゃうよね。


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