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キュンッと甘酸っぱいウィークエンドシトロン

外出自粛が続く中、もう私は毎日の大半をキッチンで過ごしているのですが、先日は久しぶりに “ウィークエンドシトロン”を焼きました。

「お家で焼いて週末に家族で食べる」ことから、このパウンドケーキは『ウィークエンド』と名前がついていて、それがさらに「レモンのケーキ」であることで『シトロン』となる、とこのケーキを習った時に先生から聞いたのですが、ああもうなんだかそのエピソードだけで、ちょっと甘酸っぱい気分です。

ちなみに「パウンドケーキ」というのは、基本的に小麦粉と砂糖とバターと卵のそれぞれが1ポンドずつ入っているケーキ。4つの材料がすべて同量ずつ入っているケーキのこと。
わかりやすく、シンプル!

私が今回焼いたものも、それぞれの材料がほぼ同量というレシピで、あとはベーキングパウダーとか、レモン果汁、レモンの皮を下ろしたものが入り、焼き上がってから、粉糖をレモン果汁で溶いたアイシングをかけています。

写真卵に砂糖を加えて立てたところに小麦粉を混ぜ、この後バターを加える場面。

ちなみにバターは澄ましバターです。

バターから不純物を取り除いた “澄ましバター”は、鍋にバターを入れて火にかけ、その上澄みをすくって作ります。
100gの澄ましバターを用意するには120gほどのバターが必要になるので、レシピの「材料」だけを見ていると、あれ?パウンドケーキなのにバターだけちょっと多いんだな…と感じるけれど、量が減っちゃうから、ケーキ生地に入るときには、他の材料とほぼ同量だったりします。

この澄ましバターをもっと火にかけて焦げをつけると “焦がしバター”
フィナンシェなどの香ばしいバターのお菓子を焼く時に使いますよね♪

さて、その澄ましバターを混ぜます。
この状況を見ていると、バターに卵を混ぜていくときの分離を思い出して、ギョギョッとするのですが、これは普通に混ぜていれば、ちゃんと馴染んでいきます。

というか、いつもお菓子作りの時はその手を止めて写真を撮るの、結構ヒヤヒヤ💦
もたもたしてないで、チャチャッと次へ進めるべき?と一人で作りながら思ってます。
まあ、とか言いながら、撮るんですけどね♪
そして、こうやって素材同士が「混ざろう」としている様子、すごく好き。
手を止めてないで、、、と思いながらも、どうしても撮りたくなる瞬間でもあります。
(本当はこのもう一瞬前の状態が一番好きです。これだともう結構混ざっちゃってるんですよねー)

さて、そんなこんなで用意した生地を型に流し込んで焼き上げます。
今回はマトファー社のケーキドロワという型に入れました。
いわゆるパウンドケーキ型というものよりも、断面が正方形に近く、エッジが立っているのが特徴。端正な、という言葉が合うイメージで、なかなかカッコよく焼き上げることが出来るので好き♪

焼き上がって、ちゃんと冷ましたらアイシングをかけて飾りをしたら出来上がりです。

角がしっかりと出てる。満足です。

このケーキのレシピを書いた先生が、焦がしバターじゃなくて澄ましバターを使っているのも、温度設定などの部分も「いかに白く(明るい黄色)に焼くか」ということを1番の目的として調整されたんだそう。
しっかりと入ったレモン。
そのレモンの味わいとともに、色味としても美しいレモン色を楽しもう!ということです。

なので、レシピにグラニュー糖と書かれていても、いつもならばきび砂糖に置き換えちゃったりするのですが、今回はちゃんと忠実に「グラニュー糖」を使いました。

いかがでしょうか?

キメも細かく、綺麗な色に焼けたよね♪
アイシングのレモンはもちろんですが、ケーキ自体もレモンが香り、味わえる、そんな【おうちカフェ】のためのウィークエンドシトロンになりました。

このケーキは常温保存で1週間くらい日持ちするので、そんなところも嬉しいポイント!
端からスライスしながら、我が家では4日間くらいは楽しみます^ ^

今日は気温が25度を超えました。
5月に入ったばかりなのに、夏日でしたね。
暑くなってくると、こんな風に爽やかなお菓子が似合います。

最近は無農薬の国産レモンもたくさん出回っているので、また焼こう!

ああ、しかし、こういうケーキをウィークエンドと言わず、ウィークデイでもいいから友達たちとワイワイ楽しく食べたいものですねぇ。

その日が早く来るように【STAY HOME】続けよう!



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