煮込み時間の苦しみ
ようやく自炊への意欲が蘇ってきた。
豚バラブロックを煮込んで茹で豚をこしらえ薄切りにし、それを使って豚キムチを作りたい。
でっかくかつ安い外国産の豚バラブロック、青ネギ、椎茸、生姜、にんにく、これらを鍋にぽいぽい入れ煮込み始める。
なんとなくりんごの皮も入れた。
あとは延々と煮込むだけという段になって、手持ち無沙汰になった。
以前ならば、この煮込み時間は酒を呑みつつ、タバコを吸いつつ、本を読み、ラジオを聴くなどして過ごしていた。
かつての煮込み時間の至福を思い出してしまい、コンビニへ走り出しそうになるのを静かに耐えた。
とりあえず茎わかめを口に入れて欲の気を逸らした。
煮込み時間が長く感じた。
酒・タバコがあればあっという間なんだけどなぁなど思いながら茎わかめをしがんでいた。
茎わかめ、別に食いたくないのに。
(こーんーなーもーののーためーにーうーまーれたーーんじゃなーーーい)
そんな気持ちになった。
茎わかめも自分みたいな奴に惰性で食われるために生まれたんじゃないんだけども。
明日は待望の豚キムチだ。
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