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むかし話〜受験時代〜

そもそもなぜ藝大生になったのかというと、中学の先生に背中を押してもらったからです。

田舎の小さな学校で、ひと学年ふたクラスしかありませんでしたが、
生徒と先生の距離が近く、職員室では絵の好きな生徒として認知してもらってました。

うちの親は少し厳しいひとだったので、ひ弱な私は
「美大は行きたいけど、うちは貧乏だし無理だろうな」
とはなから諦めていたのですが、中三の受験面談の時に当時の美術の先生が母に説明してくれました。

彼女がいなかったら今の私はありません。
本当に感謝してます。
あの時はありがとうございました。

母も折れ、
「藝大に現役で合格する」
を条件に美大受験を許可してくれました。

工芸高校や、総芸といった美術系高校の受験も考えましたが、今から対策しても遅すぎる&せめて高校までは普通科に通ってほしいとのことで、家から近い公立の普通科を受験しました。

偏差値もそこそこの、本当に普通の高校だったので、藝大志望の人は自分以外にひとりもいませんでした。

高一とのきは日曜日だけ、高二になると放課後に3日、高三になると放課後週5で通っていました。

親には申し訳ないですが、我が家はあまり裕福とは言えない家庭だったので、予備校の費用を賄うのはかなり大変でした。

友達とはほとんど遊びに行った記憶がありません。
その分勉強したり、一日中工場でいちごをのっけてお金を稼いだりしてました。

予備校の周りの生徒たちは、90%が私立高校に通っている子たちでした。
夏期講習を何コマも取っていたり、アクリルガッシュの絵の具を何色も持っていたり、ハイユニの鉛筆で揃えていたり、おやつがクリスピークリームのドーナツだったり!

貧乏高校生だった私にとって、当時はかなりショックでした。

100均で売ってる5本セットの筆で描いて、アクリルガッシュも初心者36色セットのまま増やせない私にとっては、いいなぁ〜としか言えませんでした。

嫌味な書き方になってしまった…

でも、これを読んでくれてるかつての私のような貧乏受験生のみなさん!負けないで!!!
100均の筆意外と優秀だよ!!
36色だけでも受かるよ!!

あ、でもサップグリーンはバイトして絶対手に入れてほしいかも。。ごめんなさい。。。

とにかく、そんな金持ちコンプ強めの醜い私でしたが、なんだかんだ頑張って現役合格を果たすのでした。


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