また1つ
いつのまにやら始まっていた夏はあっという間に通り過ぎた。
季節はいつのまにやら、秋を運んできている。
秋は好きだ。
何より昼寝が気持ちいい、エアコンも扇風機もいらない。
窓を開けて網戸1枚越しに吹いてくる穏やかな風がなんとも、永遠に眠れてしまう気にさせられる。
あと、もう1つ。
僕は金木犀の香りがとても好きだ。
いつも香りには何かしらのエピソード記憶が付随されている気がするが、僕の記憶では金木犀の香りに付随するエピソードが掘り出せない。
だがしかし、とても好きなのは間違いない、単純に香りが好みなんだと思う。
カブトムシやクワガタやセミなどは人知れず姿を消して、天敵の蚊も勢いが減っていく。
引き換えに最近の夜は鈴虫が鳴いている。
鈴虫の声はいい、天然のBGMだ。
普段、散歩をする時は何かしら音楽を聴きながら歩く僕だが、この時期はイヤホンを外して鈴虫の声とともに歩いてみたりする。
そういえば昨日は中秋の名月だった。
中秋の名月の日と満月のタイミングが重なるのは、8年ぶりのことだそうだ。
写真を撮り忘れたのが悔やまれるが、忘れるほど綺麗だったということで、ご愛嬌。
早いもので今年も4分の3が過ぎようとしているわけで。
また1つ僕の中の秋が年を重ねた、22回目の、秋。
好きな音楽や物語に、いつまでも救われているだけでは、いられない。
あとがき
カマキリが緑じゃなくて茶色くなってました。
季節の変わり目は必ず体調を崩してしまう僕です、どうか皆さんも体調を気遣ってあげてください。