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2023-24 Mリーグ 全チーム戦力分析④(EX 風林火山)

※チーム戦力は完全に個人の主観に基づいていますので、気軽に読んでください。

2023-2024戦力分析 
チーム④ EX 風林火山 

※()内順位は、戦力合計値の全チーム内順位。先に全チーム集計済み

総評


22-23シーズン、セミファイナルまでトップの位置にいながら、ファイナルで約-300ptの大失速。悔しい4位となった風林火山。
過去5シーズンのレギュラー通算獲得は451ptで4位。全ステージ通算獲得は344ptで3位。過去5シーズンでファイナル進出は3回(うち優勝1回)と悪く無い成績を残している。
メンバーは、2000年代に低迷しつつあった麻雀人気を一手に牽引した二階堂姉妹を軸に、自団体の最高タイトルを獲得したことがある勝又(鳳凰位)、松ヶ瀬(令昭位)と実績十分の実力者を揃える。全員が麻雀プロとしては最も脂の乗り切った40代前半でもあり、仮に実績や経験だけをバロメーター化したらその単純合計値は全チームNo1かもしれないチームである。
ただ、風林火山には1点、プロチームとして大きな泣き所が存在する。人気がついてこないのである。。
2023年8月末時点でのオフィシャルサポーター数が、約400名で最下位(8チーム中)。今シーズン参入のビーストに既に追いつかれそうな情勢だ。また、昨年の同時期から全チーム中唯一サポーター数が減少しているのも気になる。Mリーグ初のメンバー選考オーディションを開催するなど、Mリーグ界きってのアイディアメーカーである藤沢監督、二階堂姉妹を要する割には寂しい数字である。
実績、人気を踏まえるとABEMAS、KONAMIが現状Mリーグのトップ2強と言えるが、その2強を追う中堅集団の筆頭が風林火山とサクラナイツだと考えている。2強体制に風穴を開けるため、今の風林火山に必要なのは人気、ファンの力だ。

戦力値

麻雀に関する戦力値は非常に高い。攻撃面(4点)で見ると、和了率で勝又、松ヶ瀬が上位につけ、平均打点でも同じく松ヶ瀬と瑠美が上位に位置づく。守備(4点)についても、瑠美を除く3名が放銃率10%以下となっており、非常に固い。因みに3名が10%以下といのうはABEMAS(守備5点)と同じだが、瑠美が放銃率34位とやや足を引っ張ているため4点とした。
安定感はレギュラー通算獲得4位、ファイナル進出3/5シーズンから中間の3点。勝負強さは、通算のセミ以降の獲得ptが-125ptでやや苦戦しているが、優勝1回を評価して3点。人気は、前述したオフィシャルサポーター数最下位を加味して1点とした。

所属選手の特徴

風林火山は勝又と松ヶ瀬の2エース体制だ。全ステージ通算獲得で勝又が442pt(5位)、松ヶ瀬が370pt(10位)。レギュラー通算獲得で、勝又が382pt(8位)、松ヶ瀬が426pt(7位)と立派な数字。
なお、松ヶ瀬のレギュラー平均獲得ptが現状7.7ptとなっている。伊達の際にも話題にしたが、通常母集団のトップクラスでも5-6ptに収束するため、現状未だ2シーズンでやや上振れに恵まれているか(因みに伊達ちゃんは10.7pt)。とはいえ、松ヶ瀬の過去の実績や守備寄りな打ち筋を踏まえると、上振モードが落ち付いても大崩れすることは無いだろう。
瑠美の全ステージ通算獲得は-295pt(30位)、レギュラー通算は-171pt(25位)。亜樹が全ステージ通算獲得-387pt(33位)、レギュラー通算-296pt(29位)。単純に見ると、勝ヶ瀬の稼いだptを二階堂姉妹が打ち消す構造となってしまっている。Mリーガー全体の中でも、十分な経験と実績を有するはずの二階堂姉妹としては、物足らない数字と言わざるを得ない。
レギュラーに絞った個人スタッツで見ると、各自は優秀な数値を残している。戦力値で触れた通り、放銃率は松ヶ瀬9.4%(5位)、勝又9.6%(6位)、亜樹9.9%(15位)と防御面は申し分なし。瑠美は、2シーズンとはいえ、12.5%(34位)でこれは明らかにMでは高すぎる数字。
和了率は、勝又20.7%(10位)、松ヶ瀬20.1%(15位)と二人が中団やや上につけ、瑠美が19.8%(16位)とほぼ真ん中に位置する。
亜樹は19.8%で25位。低和了率、低放銃率で、イメージ通り守備型のスタイル。なお、低和了率(下位15位以内)かつ低放銃率(上位15位以内)に位置づく選手は7名(退団選手含む)いるが、レギュラー通算で+ptを稼いでるのは沢崎と日向の2名だけとなっている。平均放銃率が低いMリーグではあるが、和了率や打点の改善、あるいは読みを鍛えて勝負所での押し返しを強化しないとMでは勝てない。
平均打点は、松ヶ瀬と(7136で6位)、瑠美(6935で11位)が好スタッツを残す。
副露率でみると瑠美17.7%(29位)、松ヶ瀬17%(32位)、亜樹14.5%(35位)と3名が下位で、雷電に次ぐ副露率が低いチームとなっている。因みに、副露率のTOP10に連盟員は前原総帥ただ一人。リーグの約半数が連盟員にも関わらずこの結果なので、何かの宗教にハマってると見て間違いないだろう。
ここまで見ると、守備型で着実にptに積み重ねている勝又と松ヶ瀬は、来シーズンも大いにポイントゲッターとして期待できるだろう。やはり、ポイントとなるのは瑠美、亜樹の奮起か。
そして繰り返しだが、ファンの獲得。そのカギは、軍師にあると見る。

終わり

次回は、U-NEXT パイレーツを予定しています。
(1チーム、時に2チームずつ更新します)

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