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2023-24 Mリーグ 全チーム戦力分析②(KONAMI麻雀格闘俱楽部)

※チーム戦力は完全に個人の主観に基づいていますので、気軽に読んでください。

2023-2024戦力分析 
チーム② KONAMI麻雀格闘俱楽部

総評


22-23シーズン、遂に賞金獲得(3位以上)となる2位に食い込んだKONAMI。
過去5シーズンのレギュラーの通算獲得は907ptで2位。ABEMAS、サクラナイツと共に全シーズンでレギュラーを突破しており、明確なMリーグの強豪チームの一つと言える。
一方、全ステージ通算獲得となると333ptで4位まで後退する。過去セミファイナル以降のステージで+ptを獲得したシーズンが無く、その雀風とは裏腹に短期決戦で結果が出ていない。
とはいえ、寿人中心に戦力は十分。後述するように、女流の安定感という点でABEMASと比べて総合力で劣るものの、打倒ABEMASの筆頭と言って良いだろう。
加えて、KONAMIはビジュアル面含む個々の存在感が抜群で、Mリーグの主人公チームと言っても差し支えない人気を誇る。ライト層にも受けやすい華のある打ち筋もGoodで、今シーズンもMリーグを盛り上げる中心チームとして躍動してくれるだろう。

戦力値

※()内順位は、戦力合計値の全チーム内順位。先に全チーム集計済み

KONAMIと言えば攻撃。攻撃と言えばKONAMI。昨シーズンは3名が役満を和了するなど運量も備え、いつ見ても魅力的な麻雀を展開する。守備力も守備型のタッキー、守備への見切りが早い寿人中心に低くはないが女流がやや安定感にかけるため3点とした。安定感は通算のレギュラー獲得pt2位を踏まえて4点。勝負強さは一見高そうに見えるが、前述の通りセミ以降の短期決戦で結果が出ていないため3点。人気については、オフィシャルサポーター数が、少なくとも昨年までは全チーム1位らしいので、それも加味して5点。総合点はABEMASの22点に次ぐ2位につけ、優勝候補の一角を担う。

所属選手の特徴

まずはKONAMIの絶対的エース佐々木寿人。全ステージ通算獲得は557ptで3位。レギュラー通算獲得は940ptで2位。レギュラー通算は1位多井の1072ptに肉薄しており、多井と並んで今やMリーグのTop of Topと言っても良いだろう。
ところで、麻雀ファンで寿人ファンとはいかないまでも(もちろんファンも多いが)、寿人を嫌いという人にほとんどお目にかかったことが無い。彼の打ち筋、打ち姿は本当に格好よく、多くの雀士を魅了して止まない。もしNBAのように選手をモデルにしたMリーグのロゴが出来るなら寿人がモデルになる気がする。
各選手の通算獲得ptに話を戻すと、寿人に次ぐ稼ぎ頭が全ステージ通算獲得623pt(2位)、レギュラー通算獲得590pt(3位)の伊達朱里紗。ここまでの獲得ptだけみれば多井、寿人に並ぶスーパーエースといっても過言ではないが、まだ2シーズンのみの成績。1試合当たりの平均獲得ptで見ると現状10.7ptとなっており、通常母集団のトップクラスでも5-6pt程度に収束することを考えると、これは明らかな上振れを引いていると想定される(もちろん雀力が低く運だけと言いたい訳ではない)。ワンチャン伊達ちゃんが麻雀の神の化身だったりすることもあり得るが、いずれにせよ上振れモードが落ち着いた時に真価が問われることになるだろう。今シーズンも同様の成績を獲得するようなら、運も含めて麻雀神確定です。
全ステージ通算獲得で滝沢が411pt(風林火山時代含む)で8位。高宮が-428ptで35位。寿人、伊達、タッキーの3人がエース級の獲得ptである一方で、高宮が全ステージ通算だとかなり足を引っ張ている構造。
レギュラー通算だと滝沢287ptで13位。高宮が-464ptで35位。
寿人の存在に隠れがちだが、滝沢が全ステージ、レギュラー通算ともに他チームのエース級に稼いでおり、この二人の存在がKONAMIにとって如何に大きいか数字面からも分かる。やはり、上振れモード中の麻雀神候補伊達ちゃんと昨年良かったものの過去3シーズンで大きめのマイナスを叩いてる高宮、この女流二人の調子がKONAMIの成績を大きく左右すると思われる。
レギュラーに絞った個人の通算スタッツで見ると、放銃率は滝沢9.7%(9位)、伊達10.2%(17位)、寿人10.57%(20位)、高宮11.9%(31位)。絶対値は高くないが、Mリーグ内の相対で見れば平均かやや放銃率高めのチームということになる。
和了率は伊達21.3%(6位)、寿人20.6%(11位)、高宮20.1%(14位)、滝沢19.9%(15位)と、全員が上位に位置しておりイメージ通り攻撃的なスタイルが伺える。因みに平均打点でも寿人3位、伊達4位、滝沢8位と3人が上位に位置している。
余談であるが、Mリーグはネット麻雀と比べて平均放銃率、和了率が低く平均打点が高い傾向にある。また特に連盟員を中心に副露率も低い。半数近くを占める重厚な打ち手が多い連盟員の影響か、各自の読みの精度が高くてロン上りが少ない影響なのか分からないが、どこかで深掘ってみたい。
ここまでのスタッツを見ると、大半の主要項目で上位につける滝沢のバランスが極めて良いことが分かる。そのイケメンっぷりと裏腹に打ち筋はいぶし銀なイメージのある滝沢だが、大崩れの可能性が低いこのタイプはどのチームでも重宝されるだろう。3チーム目もあるかな。

終わり

次回は、TEAM雷電を予定しています。
(1チーム、時に2チームずつ更新します)

過去分はこちらからどうぞ


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