異世界魔王ライフ。第21話。伝説の島。秘境ジーニアス。(前編)
(前回までのあらすじ)
女神の陰謀で、異世界魔王になった俺。
色々あって(1~20話参照)
新たな仲間、コピー魔王(以下元魔王)と、
白龍(今は、特殊能力で人間型)の二人が、
仲間(?)になり、
仲間の魔王病(18話参照)も、ほぼ治った。
さて、これから、どうするか。だな。
…………魔王城。医務室…………
キール(以下俺)
「……うん。だいぶ良くなったなぁ~!!。」
地下迷宮の死闘(19話、20話参照)から、
だいぶ、経ったからか。
俺は、元気に、なってきていた。
アルファ(以下α)「確かに、
元気そうに見えるけど、
ほんっとに、大丈夫なの?キール様。」
ベータ(以下β)「アルファと、私は、
魔王病の副作用で、まだ、回復してないのに。
相変わらず、落ち着きが無いですね。キール様。」
二人とも、お互い、違うベットに寝てる。
まだ魔王病が、完全に治ってないようだった。
俺『あぁ。最初はヤバいかなって思ってたけど、
どうやら、命の玉が、
俺の急所を、外してくれたみたいで、
思ってたよりも、軽傷だったよ。』
あの時、命の玉を懐(ふところ)に入れておいて、
良かったよ。ホント。(18話参照)
そんな、たわいもない話しを、してると。
ガンマ(以下γ)「よう!見舞いに来たぜ!!」
レディ(以下女神)『ちょっとガンマ!
先に、行かないでよ!!』
コピーガンマ(以下コピーγ)「おっ!!
元気そうだな!キール様!!。」
元魔王『そんなお前に、元気になるヤツ、
持ってきたぜ!!ブラザー!!!。』
シグマ(以下∑)「フォッフォッフォ。
みんな元気じゃのう。」
仲間達が、見舞いに来てくれた。
みんなが来た事によって、
医務室が、一気に賑やかになった。
俺『みんなありがとう!(´▽`)
……あれ?白龍は?居ないのか?』
白龍は、地下迷宮で、仲間(?)になった、
巨大なドラゴンだ。今は、特殊能力で、
人型になってたはず。なんだが……。
∑「あぁ。そういえば、
「ジーニアスで、傷を癒してくる」って言って、
一人で、故郷に、帰って行ったぞい。」
そういえば、白龍の事。なんも知らないや。俺。
俺『白龍の故郷??ジーニアス??』
俺は聞いた。
すると、シグマが答えた。
∑「白龍の故郷は、伝説の島にある。
そこにある秘境が、ジーニアスじゃ。
……しかし、実在してたのは、
かなり昔、だったはずじゃが……。」
そりゃあ。地下迷宮に、封印されてて、
しばらくぶりに、人間と話した。
……とか、言ってたっけな。白龍は。
俺『かなり昔?滅んだのか??』
俺と、シグマの会話に、ガンマが入ってきた。
γ「伝説の島は、魔王国家に、負けず劣らずの、
レア素材が、多かったんだが、
その素材は、ほぼ、龍。その者の身体なんだよ。
だから、
まだ力が弱い龍を、騎士国家と魔法国家が狙い、幼き龍の子供の、人身売買をしてしまって、
少子高齢化が、進んで、滅んだって、噂だな。」
なるほどね。若い人が居ないと、村は寂れる。
エーベ村と、同じ状況になるのか。(4話参照)
俺『んじゃ、白龍は、滅んだ事を、
知らずに戻った。って事か……。
……なぁ。俺達で、何とか、出来ないか?』
この会話に、レディが、入ってきて、
女神『何とか。って、白龍を助ける事!?
それとも、秘境の復興かしら!?
どっちにしても、コレは、かなり厄介よ!
分かって、言ってんの!?キール!!』
って、俺に、突っかかってきた。
俺『出来れば、両方やりたい。
厄介事なのは、俺が、1番、よく分かってる。
だから、俺一人でも、やるさ!!』
この言葉に、シグマは、言った。
∑「……どうせ、嫌と言っても、
一人で抜け出して、やり遂げるまで、
止めないじゃろう?ここは、ワシが、
伝説の島まで、送りましょうぞ。ただ……。」
シグマは、みんなを見て、
∑「騎士国家出身と、魔法国家出身は、
ドラゴンの敵と、みなされるから、
連れていくことは、無理じゃよ。」
そっか、人身売買とか、してたんだっけ?
だから、ドラゴン側からしたら、
敵と思われても、仕方ないよな。
俺、『ちなみに、魔王国家は、
伝説の島に行っても、大丈夫なのか?』
∑「そこは、心配無いじゃろう。魔王国家は、
騎士国家と、魔法国家と、仲が悪いし、
龍の、人身売買は、してなかったから。のぅ。」
俺『ふむふむ。んじゃ、俺は、大丈夫だな。』
俺は、魔王様として、魔王城に、
異世界転生したんだから、
当然と言えば、当然か。(1話参照)
そこに、コピーガンマも、話しに加わった。
コピーγ「やたら、詳しく聞いてくるな?
キール様。そんなに、白龍が、気になるのか?」
アルファが、俺に、冷たい目で見てる。
俺は、それを無視して、
俺『あぁ。元々は、敵だったとはいえ、
マンドラゴラを、くれた人だ。
これぐらい、したっていいだろ?』
仲間達「出たよ。いつもの、お人好し体質が。」
みんなは、大きなため息をついた。
その後、ガンマが、口を開いた。
γ「だがな、キール様。相手は、この魔王軍と、
双璧(そうへき)に並ぶ強さを持つ、龍族だぞ!。
危険すぎんじゃねーか!?」
だよなぁ。白龍一匹に、俺と、元魔王で、
ギリギリの闘い。だったからなぁ。(20話参照)
俺『だから、こちらも、最強メンバーで行く。』
俺は、説明した。
俺『まず、アルファ、ベータは、お留守番。
まだ、魔王病が、治って無いからな。
それに、お前ら。出身地の時点で、アウトだ。』
α「えー!行きたかったなぁ。伝説の島。」
β「仕方ありません。それに、
私たちは、残念ですが、力になりません。
ここは、キール様に、従いましょう。」
駄々をこねるアルファを、ベータが、なだめた。
俺『んで、ガンマと、シグマは、どこ出身だ?』
俺は、ガンマと、シグマに聞いた。
γ「俺は、生まれは、法教国家だけど、
長年、騎士国家で、弁護士やってたからなぁ……。
今回は、パスするぜ。」
ガンマは、辞退した。
シグマは、と言うと……。
∑「ワシか?伝説の島の生まれ。じゃから、
問題無いじゃろう。(`・ω・´)キリッ」
何事も、無かったかの様に、
シグマは、サラッと言いやがった。
俺「!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?
って事は、ドラゴンとかに、変身出来るのか!。」
∑「当たり前じゃ。出来るぞ。
……なんじゃお前ら、驚いた顔をして。」
仲間達も、あ然としていた。
α、β、γ、女神『以前、闘ったシグマって、
アレで、手加減してたのか~!!』
∑「前にも、言ったじゃろ?
殺すつもりは無かった。ってな。
フォッフォッフォ。」
α、β、γ「これからは、シグマを、
敵にしないように、しようぜ。なぁみんな。
( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン。」
アルファと、ベータと、ガンマの話しは、
そっちに、任せるとして………。
俺『あとは、コピー達か。なぁ、レディ。
お前らの出身は、この場合、どうなるんだ?』
こういう事に詳しそうな、レディに聞いた。
女神『そうね〜。私達は、
元々、キール魔王から、生まれたんだからねぇ。
つまり、魔王国家で、大丈夫なハズよ。』
それを聞いた、
コピーガンマと、コピー魔王は、凄く喜んだ。
コピーγ「……って事は。俺様も、旅に行ける!
イヤッホォォォォイイ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
元魔王「俺様は、元々、ブラザーの一部。
だったからな、当然の結果だ。」
俺『……って事は、
アルファ、ベータ、ガンマ以外は、参加可能か。』
女神『そうなるわね。もちろん、私も行くわ。』
コレで、メンバーが決まった!!
俺『んじゃ、まとめるか。
アルファ、ベータ、ガンマは、魔王城で待機。
シグマ、コピーガンマ、レディ、コピー魔王、
そして、当然、俺も参加。って事でいいな。』
俺の提案に、アルファが、文句を言った。
α「えー!みんなズルい。(๑˘・з・˘)
私も行きたい~!!(ジタバタ)」
γ「大人しくしてろ、病人。
さもないと、俺の「言わざる者」で、
精神的攻撃をするぞ。」
α「いつも、私に、そういう事をする~!!
だから、ガンマって、キライなのよ!!(>_<。)」
β「まぁまぁ、二人とも、
病人がついて行った所で、足でまといですから。
私が、アルファを説得しますから、お土産、
忘れないでくださいね。」
俺『分かったよ。なんか適当に、持って帰るよ。』
三人のわちゃわちゃ話は、とりあえず無視して。
∑「秘境ジーニアスは、伝説になるほどの、
困難な場所に、あるのじゃ。
ワシが伝説の島まで、龍の姿で送るが、
伝説の秘境、ジーニアスまでの道のりは、
大変じゃぞ。それでも良いか?」
俺『あぁ、それで良い。
なんか、旅っぽくて、最高(*`ω´)b』
∑「分かった。んじゃ、行くぞ!!
特殊能力『メタモルフォーゼ』。
ライスハンブンオオモリデ!!」
そう言うとシグマは、巨大なドラゴンになった。
そして、俺達は、
シグマドラゴンの背中に乗って、
魔王城を出発した。
……忘れてた!俺、高所恐怖症だったんだ!!
怖い怖い怖い!!:(´◦ω◦`):ガクブルガクブル!!
元魔王「うるさい。静かにしろ!!」
コピー魔王は俺に、ボディーブローをかました。
俺『( ゚∀゚):∵グハッ!!』
俺は、お腹を抑えて、うずくまった。
コピーγ「……お前、キール様の、コピーだろ?
少し、やり過ぎじゃないか?」
元魔王「いや、コレでいい。島に着くまで、
外の景色を、見る余裕が、無くなるからな。」
コピーγ「なるほど。お前らしい優しさだな。」
そんな俺の激痛を、
何とも思ってないやつが、もうひとりいた。
女神『コレよコレ!!
こういう冒険を、待ってたのよ!!』
レディは、めちゃくちゃ喜んでいた。
∑「お前ら、ワシの背中で、暴れんな。
背中から落ちても、知らんぞ。ワシは。」
シグマドラゴンは、呆れた様子で言った。
その一方で、俺は……。
俺『高い~!落ちる~!腹痛てぇ~!!』
元魔王「うるさい。( '-' )ノ)`-' )バシッ!」
俺『( ゚∀゚):∵グハッ!!』
コピーγ「しかしまぁ……。
容赦(ようしゃ)ねーな……。
このままだと、伝説の島に着くまでに、死ぬぞ。」
コピー魔王から、洗礼(?)を、受け続けていた。
こうして、三者三様の様子で、
伝説の島に、向かう事になった、
魔王様御一行。だったのでした……。
……追伸……
…………魔王城。医務室。…………
一方、その頃。
γ「大人しくしろ!アルファ!!
いくぞ!!特殊能力『言わざる者』!!」
医務室が、ガンマの影響を受けた。
γ「コレで、お前は、俺様にウソは、つけn……
( ゚∀゚):∵グハッ!!」
ガンマの顔に、ストレートパンチが、決まった。
α「ダレが、アンタなんかと、
知恵比べを、するって言ったのよ!!
こっちだって、特殊能力を使っちゃうわよ!!」
パンチを撃った本人は、怒りながら言った。
γ「てめぇ!俺様を、本気で、怒らせたな!!
(💢'ω')ごぉらァァァ!!!」
α「└( 'Д')┘ア゙ア゙ア゙ア゙アン!!
なんなら、今すぐ、ここで、殺ってやんぞ!!
ごぉらー!!ヾ(`Д´*)ノ💢」
互いに、一歩も譲(ゆず)る気がない、
一触即発の雰囲気だった。
その空気を、破ったのは、意外な人物だった。
β「キサマら……!。い・い・か・げ・ん・に……
しろぉぉぉぉ~~~~!!!
特殊能力『聞かざる者』発動!!」
聞かざる者の能力で、アルファと、ガンマの、
特殊能力を封じた。
β「いいですか!!
あなた達は、魔王軍の、幹部なのですよ!!!
それを、あなた達ときたら、
私利私欲で、特殊能力を使って!!
しかも、二人とも、闘い合うとは!!
だから、あなた達は、駄目なんですよ!!
だいたいですね……(長い説教の為、省略)」
ベータのブチ切れに、
すっかり、闘いの熱が冷めた二人は、
ひそひそ話をした。
γ「なぁ。
怒らせて、本当に、恐いのは、ベータだよなぁ。」
α「間違いなく、ベータ。なのよね~。
普段、温厚な分。ブチ切れたら、凄いのよね。」
二人の会話に、ベータは、さらにブチ切れて、
β「そこの二人!!
ちゃんと、私の話しを、聞いてましたか!!
(ブチ切れ中)」
ベータは、
怒りの形相(ぎょうそう)で、二人を見た。
α、γ「はい!聞いてます!!」
二人は、すぐ答えた。
β「そもそもですね!!コレでは、
部下に、威厳(いげん)が……(説教継続中)」
……こうして、ベータの、
ブチ切れ熱が、冷めるまで、永遠と、
説教を受けた、アルファと、ガンマだった……。
21話 終 制作・著作 ━━━━━ きぃえぁ
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