AqoursのFAN MEETINGの公式海外ツアーの参加を悩んでいるキミに伝えたいこと。
「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 〜 Landing action Yeah!! 〜」の台北公演公式海外ツアーに参加してみたので、所感等を出来るだけ冷静に、できるだけ淡々と語ってみようと思います。2018年もFAN MEETINGはあるようなので何かの参考になれば幸いです。もちろん同様の海外公演があるとも限りませんし、ひと口に海外と言えど、場所によって随分状況が異なっていたようですし、あくまで私の参加回における私の主観である点は重々ご承知おきください。
・ぶっちゃけ行く価値ありましたか?
・Aqoursとの記念撮影どうでしたか?
・他の公式ツアー参加者と仲良くなれますか?
・観光時間はありましたか?
・ツアー運営はどうでしたか?
あたりについて語ります。他に聞きたいことがあればお知らせください。わかる範囲で、本項に追記するか個別回答いたします。
・ぶっちゃけ行く価値ありましたか?
最初にこれをお答えしておいたほうがよいかと思いました。昼夜両公演参加のツアー代金だけでも154100円。自分で組めば半額以下に抑えられそうなこの公式ツアーにAqoursとの記念撮影目当て(とは限りませんがほとんどの方はそうだったのではないでしょうか)で参加する価値はあったのか、と。
私個人の回答は「あった」です。記念撮影の体験は最たるものですが、その他諸々の経験に、お金で買えない価値があったと感じています。私が聞いて回った限りは皆同様に「あった」と回答しており、参加者を分母としたツアー満足度は高かったのではないでしょうか。普段チケット当落等で運命の女神に弄ばれまくっていることもあり「金で解決できるとはなんと素晴らしいことか!」というところに帰結していたようにも思います。
・Aqoursとの記念撮影どうでしたか?
よかったです。記念撮影の写真を見せるとだいたい「修学旅行かよ」とツッコまれますがまさにその通りです。ツアー参加者10人3列計30人がステージ前に並び、ステージ上にAqours9人が並びます。ちなみに写真撮影のグループが10程度ありましたので、公式ツアー参加者数はざっと300人程度であったと推察します。
ツアー参加者のグループ内での並び順はクジで決められます。このクジがなかなかよくできていて、昼公演の番号と夜公演の番号を足すとだいたい30になるようにできているようでした。つまりどちらか一方でキャストから遠いと、どちらか一方でキャストから近くなるよう配慮されていたというわけです。昼公演のみ、夜公演のみの方がどう扱われていたのかは定かではありませんが、醍醐味である記念撮影でよい思いをする確率をあげることを思えば、何とか時間とお金を工面して昼夜両公演を選択することをお奨めします。ちなみに私は5番と25番でしたので最もキャストから遠い1列目センターと最もキャストから近い3列目センターでした。つまりセンターだった伊波杏樹さんの真下です。振り返り見上げるとそこに伊波杏樹さんがいらっしゃる現実はなかなか飲み込めず、3度見くらいしましたが、3度見ても伊波杏樹さんがそこにいらっしゃったので、どうやら現実だったようです。
主なコミュニケーションのタイミングは写真撮影位置に入るときと出るときです。他公演のお見送りより時間的な猶予はあったように思いましたが人数の観点で言えば、9人対30人の攻防が始まるわけですので余裕はあまりありません。キャスト側の立場に立ってみますと、一気にきた30人の中から自分を応援してくれている人を優先的に探そうとするのではないかと想像できますので、小さな寝そべりやキャラTシャツ等、常識の範囲内でアピールグッズを携帯することをお奨めします。ハコ推しゆえにグッズを所持していなかったことは私の本ツアー最大の反省ポイントでした。グッズがない場合は簡単かつ大きな動きでアピールできる花丸、ルビィ、曜、善子あたりが狙い目です。進行するため一定時間でスタッフが参加者とキャストの間に割って入ってきますが、上海ツアーで漏れ聞こえてきた感想に比べれば、その強制力はいくらか良心的であったように思います。
また、台北公演は会場待機の会場撮影だったため、想定していなかった副産物として、自グループの写真撮影の番まで、他グループにファンサービス&撮影をするAqoursをじっくり眺め放題、という特典もありました。その点では撮影順が後のグループのほうがお徳です。そんなAqoursを眺めながら確認しておくべきは彼女達の並び順です。クジで決められたツアー参加者の並び順については厳密に氏名確認されるものではありませんでしたので、現実的なところで言えば、同グループ内での立ち位置交換交渉の余地がありました。「列を換わってくれ」は流石に交渉決裂の予感しかしませんが「同じ列内で推しの近くに行きたいので換わってくれ」はいくらか叶っていたように思います。交渉時間を少し長く確保できる点でも撮影順が後のグループのほうがお徳です。
長くなりましたが、「Aqoursと素敵なコミュニケーションをとれたんだ」「Aqoursの台北公演ツアーに参加したんだ」「Aqoursのことを追いかけていたんだ」ということを思い出させてくれる「Aqoursと自分が同じフレームに収まった写真」という物理アイテムは、入手が容易にできるものではありません。ここに価値を見出せるかどうかが公式海外ツアーに参加すべきか否かの最大の判断基準になるかと思われます。
・他の公式ツアー参加者と仲良くなれますか?
コミュニケーション能力次第ではありますが「ラブライブ」はもちろん「この公式ツアーに参加している」という共通の背景がありますので、仲良くなる気があるならば、比較的容易であると考えます。300人のうちのごく一部しか観測していませんが、思ったよりソロ参加者が多いなという印象を受けました(私がソロ参加者だったのでソロ参加者のバスやホテルに固められた可能性は考えられます)。私はソロ参加者を見つけてはご挨拶させて頂いていました。中には孤高を貫きたい方もいらっしゃいましたが、だいたいの場合は会話が弾んだのではないでしょうか(と私は思っています)。話に花を咲かせるタイミングとしては、空港待機時間であったり、バス移動時間であったり、物販待機時間であったり、公演待機時間であったり、初対面の人との相部屋時間であったり、いくらかありました。公式ツアーからは逸れますが、台北については有志のオフ会も企画されていましたのでそこでも人脈を広げることができました。
・観光時間はありましたか?
ほとんどありませんでした。到着日の半日、物販に興味がなければ昼公演当日の開始前の半日、昼公演と夜公演の間の数時間、夜公演後あたりが自由に使える時間です。市街観光や夜市を覗くくらいのことはできますが、例えば九份まで足を伸ばして観光するとなるとかなり難しかったのではないでしょうか。最終日は飛行機の便次第で、人によっては半日程度余裕があったように思われます。余談ですが、ツアー参加者のそこそこの人が台北のアニメイトに行っており、このツアーらしさを感じたりしていました。
・ツアー運営はどうでしたか?
改善の余地はありそうですが大きな問題はありませんでした。気になった点だけ挙げていきます。
振込み等に対する返信メールがありません。今回50000円を先行して振込まないと申込みが成立しなかったのですが、振込んでも何の音沙汰もありませんでした。心配性な私は「振込めていますか?」とメールで問い合わせてしまいました。「振込めていますよ」と即日返信は返ってくる迅速対応ぶりなので、ヒトよりはシステムの課題と言えそうです。
旅のしおりの到着が遅いです。途中で「たぶん成田空港発」という情報は貰えましたが「正確なところは旅のしおりにて」と付記されており、前泊必須な私としては「宿確保したいので早く成田か羽田か正確なところを教えてくれ」という気持ちでいっぱいでした。「いや私前泊の必要ないので」と余裕の表情を浮かべている方もおられるかもしれませんが「予定通りしおりが届いていないのか、予定外の事故に巻き込まれてしおりが届いていないのか」の判断がギリギリまでできないのは結構な恐怖です。
天災時にツアーを決行するのかどうかの連絡がありませんでした。ご存知の通り、台北公演の数日前に台北より100 kmほど南の地で大きな地震がありました。正直なところ台北公演中止の覚悟も決めていましたが、運営からは一切連絡がありません。とはいえ、この件で運営を責めるつもりはありません。「やる or やらない」の判断について、二転三転して不要な心配を煽ることは避けるべきです。ギリギリまで情報を集めて検討した結果、予定通り公演を行える可能性が高かったので言及しないと判断したのだ、と好意的に解釈しています。この点は改善要望ではなく事実共有まで。
物販用のバスがいまひとつ機能していませんでした。旅のしおりに記載されていた公演に向かう用バスの他に「キミたち、物販に行きたいんだろう?」という運営の粋な計らいで朝出発の物販用バスが用意されました。が、これに悠長に乗っていると比較的多くの方が欲しがっていた海外公演限定の赤色パーカーの購入には間に合わなかったようです。到着した頃には長蛇の列でした。朝3~4時に並ばないと買えなかった数量にも問題があるような気がしましたが、物販に命を掛ける人は物販用バスよりも前に動き出しているので、この物販用バスが本当に必要だったのかは(物販購入しない派の私にとっては特に)疑問でした。
・まとめ
何に価値を見出すかは人それぞれです。「いやこれに150000円overはないわ」という意見は大いにアリだと思います。一方で、もしも少しでも気になって行くかどうか悩み始めた人がいたならば、「行けばいいんじゃない?」と私は背中を押すでしょう。私自身、もし同様のツアーが次もあるならば、かなり前向きに参加検討します。
頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となり次の作品となる。