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思い込んじゃうと間違いに気がつく機会もない。

私「A地区でイベントあるけどお昼ご飯どうしようかなぁ。自宅で食べてから向かおうかなぁ。せっかくだからA地区でお昼ご飯食べようかなぁ」
相手「私は12時半ごろにB駅に着きますが」
私「ではそれくらいに向かいます(お昼ご飯食べましょう)」
相手「では12時半ごろにB駅南口で」
私「承知しましたー」
――12時半頃
私「A駅南口到着!」
相手「えっ」
私「えっ」
指定されたのB駅だー!

集合する駅を間違えました。A地区でお昼ご飯を食べるか否かを悩んでいる人間にB駅の話を振るのもどうなのよと思わなくもないですが、「B駅南口」とハッキリ書いてあるので読み落とした私の落ち度です。A駅で確認したんですよ。イベントのある北口かな。それともお昼ご飯の選択肢が多い南口かなって。出口は確認したのにそもそも駅が違うことにはその時点で全く気がついていませんでした。「えっ」と言われてしばし考え、すべてが繋がった瞬間、A駅で噴き出してしまいました。不審者です。いやぁこんなことあるんだ。

・私がA地区に向かう最短ルートにB駅はない。
・双方の目的地はイベントのあるA地区である。
・A駅で待ち合わせしたことは何度もある。
・B駅で待ち合わせした記憶はパッと出てこない。
・私の中にB駅でお昼ご飯を食べる選択肢がない。
・相手がB駅で途中下車する理由が浮かばない。

これらの背景情報が重なり、当然A駅集合でしょと思い込んでしまったわけです。「A駅じゃなくてB駅ですか?」のひと言が出てこなかったわけです。人間、思い込むとここまで何の引っ掛かりもなくスルっと間違えられるんだなぁ。という貴重な体験をしたので記録に残しておこうと思った次第。これまでは「嘘やろ」と軽快にツッコんでいたトンデモ間違いを聞いてもこれからは「まぁ……背景によっては……あるかな」と尻込みしてしまう気がします。ポジティブに捉えれば少しだけ優しい人間に近づけたのかもしれません。

集合駅くらいなら笑い話で済むけれど、何事も思い込んでいる間は思い込んでいることに気がつけないので難しいね。

余談
なぜこの日に限ってB駅だったのかというと、イベントと盆休みが重なってA駅で宿を取ることができなかったそうです。なるほど。そこまで想像が及べば……! 悔しい。結局、A駅に来てもらってお昼ご飯を食べました。

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