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きらきら道中~僕がお便り職人になった理由~

このタイトルの元ネタわかる人いるのかしら……。

さておき、私は趣味を聞かれると、ここに列挙するだけで特定されそうな風変わりな趣味が多いのですが、加えて最近「ラジオとかにお便り送ることですかね」と答えるようになりました。今年に入ってからそこそこ熱心に送っている自覚があり、ありがたいことにそこそこ採用して頂けています。今回は私とお便りについてあれこれ振り返ってみようと思います。

以下の5項目についてつらつら書いていきます。
・お便りを送る前の私
・はじめてのお便り
・ふたつめのお便り
・公開現場でのお便り
・最近のお便り

・お便りを送る前の私
お便り以前から、ネタ投稿系が好きであれこれ挑戦していました。「ケータイ大喜利」も投稿していました。「ファイナルファンタジー零式アテレコCM甲子園」も投稿していました。「書き出し小説大賞」も投稿していました。ケータイ大喜利は何の成果も残せませんでした。アテレコCM甲子園では予選を突破し、生放送で公開されて駄々スベりするという恐ろしい経験をしました。書き出し小説では書籍化されるにあたり、採用されて献本を頂きました。Amazonで買えますので興味ある方は購入して頂いてもいいかもしれません。私のネタのひとつに限って言えば先のページの内容紹介に載っており、自分の文章がAmazonに載るなんて、この先なかなかできない貴重な経験でありがたく思います。また、こんなnoteをつらつらと書いているような人間ですので文章を書くことを苦には感じません。つまるところ、ゼロから「お便り送りたいけどどうすればいいのだろう」という人に比べればいくらか土台はできていた、というのが私の背景になります。

・はじめてのお便り
生まれて初めてお便りを投稿したのは2016年7月頭の「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours浦の星女学院生放送!!!」でした。ちょうどアニメ1期放映直後の放送です。別項でも触れたとおり、いろいろあってラブライブというコンテンツにハマっていくわけですが、この時点では周囲に感想を共有できる知り合いがほとんどいません。ご近所沼津を舞台とするコンテンツがアニメ化されて、画面の中でキャラクターが動いて喋っているというこの感動を一体誰に伝えればいいのでしょうか。やり場のない衝動は「そうだ、お便りを書こう」という行動を起こさせました。読まれたいというよりは想いを伝えたいという動機が主でしたが、私のはじめてのお便りは幸運にも採用され、黒澤ルビィ役の降幡愛さんに読んで頂くことができました。名前を最後に読み上げる方式(最初に読み忘れたのかな……)だったので、「ま、まさかこれ私のお便りじゃないか?」と名前を呼ばれるまで半信半疑でドキドキしながら身に覚えのある内容を聞いていたのを覚えています。結構噛み噛みだったのでそこもドキドキしながら聞いていたのを覚えています。あまりの噛みっぷりから降幡愛さんに「ごめんね。ごめん、おねぇちゃんのポンコツが……」と言わせてしまいまして、推敲が不十分で流れの悪いお便りを送ってしまった私のせいだなと反省したりもしました。はじめてのお便りははじめての恋のように成功と失敗の入り混じった少し甘酸っぱい思い出となりました。
ここで私が覚えたのは「自分の文章が自分の大好きなコンテンツの声優さんの声で再生されるのはとんでもなく嬉しい」ということと「お便りは出せば意外と簡単に採用される」ということでした。

・ふたつめのお便り
早速ですが訂正します。「お便りは出せば意外と簡単に採用される」というのは甚だしい勘違いで、単なるビギナーズラックであったことを知るのに時間はかかりませんでした。いや、かかったのか。結局2017年2月に「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours浦の星女学院RADIO!!!」で採用していただけるまで苦節半年以上、出せども出せども採用されない期間が続きました。すでに書き出し小説で体験していたので軽度で済んだと思っていますが、この期間は結構苦しいものです。一度採用の喜びを知ってしまっているが故に、採用されないことが苦しくてたまりません。気がつくと「コンテンツそのもの」よりも「自分のお便りが採用されるかされないか」に重点をおいてコンテンツを消費するようになり、「また採用されなかった」と落胆する日々が続きます。いつの間にか目的が変わってしまうのです。初心に帰るべし。
ここで私が覚えたのは、否、改めたのは「コンテンツそのものを楽しめ。お便りは採用されたらラッキーくらいに思え」ということでした。そう思うと随分と気が楽になりましたが、楽になりすぎたのとお仕事が多忙になったことが重なり、お便りから少し距離を置くことになりました。視聴も毎回はできなくなってしまったのです。悲しい。

・公開現場でのお便り
さらに時間は半年以上経過し「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 〜 Landing action Yeah!! 〜」がやってきました。公開生放送ともいえるトークパートとミニライブパートを1時間ずつ抱き合わせたようなイベントで、これは全21公演のうち、2017年12月沼津公演夜の部での出来事です。トークパートで自分の便りを読んで頂けるかもしれないというのが本イベントの醍醐味のひとつで、せっかくなので私も張り切って、しかし採用されることは過度に期待することなく、何通か投稿しました。ここで取りあげている時点でお察しのことと思いますが、ありがたいことに採用して頂くことができました。高海千歌役の伊波杏樹さんの口から私の名前が飛び出たとき、私の口からは声にならない何かが飛び出ていました。本イベント等、公開現場でお便りが採用されると、キャストから会場に向かって「(このお便り書いた)○○さんいますかー?」と振って頂けることが多いです。今回も例に漏れず、私はペンライトを必死に振って自分の存在をアピールしました。「いたー!」と見つけてもらえたあの一瞬、確かにAqoursとコミュニケーションがとれたのだと思うと夢のような出来事でした。これまで他人事だと思っていたこの一連のやり取りをまさか自分が体験できるなんて本当に夢のような出来事でした。隣の人が「マジか」と驚いていたり、周囲の地元関係者(関係者列に挟まれた席だった)が「おめでとう」と祝ってくれたりしたのも良い思い出です。読んでいただけたことそれ自体がもう幸せなのですが、私のお便りをもとに約10分程度、コーナーが進行し、コーナーが盛り上がり、そのコーナー中に飛び出た名言やシチュエーションに喜んでいるファンの方々がいた(後のエゴサーチ調べ)ことも併せて嬉しかったです。
ここで私が覚えたのは「お便りは読まれて終わるものではなくコンテンツの一部であり、コーナーやキャストやファンの心を動かす力をもっている」ということでした。この発見は今の私のお便りのモチベーションの源泉になっています。

・最近のお便り
それ以降、時期的には2018年に入ってからということになりますが、再び精力的に筆を取るようになりました。今の主戦場は「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours浦の星女学院生放送!!!」と「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours浦の星女学院RADIO!!!」です。最近「ラブライブ!虹ヶ咲学園 ~お昼休み放送室~」も始まりましたがこちらは時間と要相談です。ありがたいことに何通か採用頂き、別項で触れたような、影響力を持ったお便りもたまには送れるようになってきました(相変わらずたまにはスベります)。これからも「読まれるため」というよりは「コンテンツを盛り上げるため」にお便りを書き続けていきたいです。

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頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となる。