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幕張の浜と砂団子とカニと私。

2021年10月9日、10日に幕張メッセで「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 UNIT LIVE & FAN MEETING vol.2 QU4RTZ 〜Sweet Cafe〜」が開催されました。2021年10月16日、17日に幕張メッセで「ラブライブ!サンシャイン!! CYaRon!2nd LoveLive! ~大革命☆Wake Up Kingdom~」が開催されました。2021年10月23日、24日に幕張メッセで「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 UNIT LIVE & FAN MEETING vol.3 A・ZU・NA 〜The Night Before〜」が開催されました。

ラブライブ関連イベント3週連続幕張メッセ。ご縁があってうっかり全通。4週目のこの土日は近場で買い物する程度で久しぶりに家でゆっくりと過ごしています。

幕張メッセでイベントをすると、どこに宿泊しようかなというのは悩みの種のひとつです。東京近辺に戻るべきか。幕張メッセ近辺で泊まるべきか。わざわざ戻る必要もないと思いつつ、幕張メッセ近辺に泊まると、翌日チェックアウトの10~11時ごろから、開演時間の16~18時まで、特にやることもなくたっぷりと時間を持て余します。今回は(3回中1回は土砂降りだったけど……)天気に恵まれたこともあり、ぶらり幕張の浜を訪ねてみることにしました。

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海だー!

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浜だー!

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砂浜から魚影が見えました。意外と(?)水がきれい。

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映えそうな流木の写真も撮れました。

砂浜を歩いていると不思議なものが。

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砂浜にぽっかり空いた穴と大量の砂団子です。明らかに何かしらの生物の仕業ですが、その姿は見えません。私の存在を察して穴に隠れてしまうのです。何かが動く気配はするのに正体がわからない。ならば……! しばらく動かずその場で見守ることにしました。すると数分もしないうちにそこらじゅうから出てくるわ出てくるわ。

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わかりますかね。わかりませんかね。よく見ると中央に少なくとも3匹のカニが映っています。便利な世の中です。「砂団子 カニ」で雑にググればすぐに答えに辿り着けます。彼らの名前はコメツキガニ。砂団子は彼らが砂から餌となる有機物を濾過摂食して残ったものを器用に丸めて捨てたものだそうです。砂団子、見渡すと数百では済まない数が転がっています。たくさんのコメツキガニが生きるために、濾過しては丸めて捨て、濾過しては丸めて捨てを、途方もない回数繰り返しているのでしょう。

突然ですが問題です。私がジャンプするとコメツキガニはどう反応でしょう。私の漠然としたイメージは「着地と同時にカニたちが逃げ惑う」でした。でも実際は違います。正解は「飛び上がりと同時にカニたちが動くが、着地のときは動かない」でした。確かに飛び上がりのときも地面に力を加えているので、その際の何かをコメツキガニは感知しているのでしょう。着地は着地で地面に力が加わるはずなので、そのときも動いてよさそうなものですが……一度反応した後はクールタイムがあってしばらく反応できないのでしょうか。何だか生物と物理の話になってきました。着地だけを再現するような何かを落とす実験もすればよかったですね。何かご存じの方がいれば教えていただけると助かります。

……と、こんな感じで、幕張の浜、時間を忘れて楽しむことができました。カニの砂団子に興味がなくても、波の音を聞いているだけで、現実世界を忘れることができそうです。幕張メッセのイベント翌日、天気がよければ幕張の浜を、ぶらりと散歩してみてはいかがでしょうか。

余談
1週目の浜歩きでコメツキガニを気に入った私は、3週目も砂団子を求めて浜を彷徨っていました。「海岸に自然物の流木は映えるよねー」「海岸に人工物のスマホも映えるよねー……え、スマホ?」拾いました。人様のものですから、失礼しますと手帳型のスマホケースを開いてみると、写真撮影モードのままでスリープにもなっていません。こりゃ近くにいるなと見渡してみると、すぐに持ち主を見つけることができました。話を聞けばズボンにポケットがなかったので、その場にぽんと置いて忘れていたとか。マジか。普段生きていて、ふと「私って誰かの役に立っているのかな」と思ったり思わなかったりしますが、このときばかりは「あ、今、私、この人の役に立ったな」という確かな実感がありました。私がカニの砂団子に興味を持たず、浜を彷徨わなかった世界線では、スマホと持ち主の命運やいかに。興味があります。

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