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虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会「TOKIMEKI Runners」発売記念イベントを終えて。

タイトルの通りです。本項では、先日、ダイバーシティ東京プラザ2Fフェスティバル広場にて開催された「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会「TOKIMEKI Runners」発売記念イベント ODAIBA TOKIMEKI ステージ」を観覧して感じてきたことをつらつらと述べようと思います。

・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会とは
・ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARSとは
・「TOKIMEKI Runners」とは

と背景を少し……いや長々と語った後に本題に移ります。熟知されている方はスクロールしていただければ幸いです。

・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会とは
「東京・お台場にある……」と始めると長くなるのでこちらを参照してください。平易にラブライブシリーズ第三弾というと各方面から刺されそうですが、μ's、Aqoursに続く、ラブライブの看板を背負った新たな9人になります。この9人は(今のところ)ユニットを組んでおらず、3人ずつ「スクフェス公式サイト」「電撃オンライン」「ファミ通App」の3媒体に別れてゲームレビュー等幅広い活動をしています。これらの活動も(今のところ)ユニットを組んでいるというわけではありません。あくまで個人戦であり、(今のところ)ソロで人気投票、番組出演権等を競い合うコンセプトとなっています。この例に代表されるよう、Aqoursがμ'sと同じ枠組みの中で差別化を求められながら、比較されながら活動を開始したのに対し、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は出だしから従来の枠組みを無視しており、異色で挑戦的な企画であるなと感じています。「ラブライブ」とは何なのか。彼女たちはどこへ向かっていくのか。その舵取りに私は興味津々です。

・ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARSとは
若干話が逸れますが、この通称「スクスタ」についても背景情報として説明しておいたほうがよいでしょう。「東京・お台場にある……」と始めると長くなるのでこちらを参照してください。μ’sとAqoursがまさかの同世代と、これまでとは異なる時間軸で展開される夢の共演物語。このゲームの主人公(アナタ)が虹ヶ咲学園に通っているという設定からもなんとなく察することができるように、上記「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」は、言ってみれば異空間である「スクスタ」ありきの企画となっており、2018年11月24日時点のラブライブシリーズ公式ページの配置もそれを示唆するものとなっています(当初はμ'sやAqoursと並列だったものが後にこの配置に修正されました)。これが平易にラブライブシリーズ第三弾というと各方面から刺される理由のひとつです。「9人のフォーメーションを楽しむリズムアクションRPG!」「すべてが完全新作! フルボイスのオリジナルストーリー!」「カスタマイズ性の高い育成システム!」を売り文句にしており、現行の、つい最近全世界ユーザー4500万人を突破した「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」を超進化させた素敵なゲーム! ……になるんだと思います、たぶん。大問題は、2018年春にリリースを予定していた開発が大幅に遅れて2019年リリースになっていることです。小出しに解禁される開発画面は楽曲に合わせてキャラクターが踊っているダンスパートが中心で「本当に2019年に出せるのだろうか?」と疑念を抱いている人も少なくないのではないでしょうか。

・「TOKIMEKI Runners」とは
上記スクスタのOPテーマになります。

「μ’sとAqoursと虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が同世代」と言われても今ひとつピンときていませんでしたが、2018年8月頭にスクフェス感謝祭で公開された本ムービーで彼女達が枠を越えて掛け合いをしている姿を見ていよいよ実感が湧いてきました。このワクワクにひと役買っているのが後半に流れる「TOKIMEKI Runners」であり、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のデビューシングルになります。

背景情報をまとめると「2018年春にリリースされると一旦発表されるも一向にリリースされる気配を感じないスクスタに連動する形で生まれた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のデビューシングル「TOKIMEKI Runners」がこの夏ついに発表された」ということになります。

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以下、ようやく本編です。

2018年春にリリースされていたはずの作品のOPが夏に発表されて秋に発売されるという時空の歪みを感じさせるスケジュールの裏に、オトナ達の東奔西走があったかどうかは考えると胃が痛くなるのでさておいて、「TOKIMEKI Runners」は2018年11月21日、無事にリリースされました。各メンバーが全国を巡るお渡し会等、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のデビューシングル発売を盛り上げるため、さまざまな企画が打ち立てられており、発売10日前に聖地お台場で開催されたこの「ODAIBA TOKIMEKI ステージ」もその一環になります。「優先観覧権+お渡し会」のチケットは残念ながらご用意されなかったのですが、本イベントはフリー観覧での参加が可能でした。

優先観覧権をハズした時点で、当日まで行くかどうかを考えていたというのが正直なところです。別項で触れたとおり、Aqoursの聖地近辺に住んでいるため、お台場は決して近くはありません。決して安くもありません。一方で行けなくはありません。行く意味はあるのでしょうか。行く価値はあるのでしょうか。実は「考えてしまった」時点で八割がた答えは出ていました。当日朝5時にうっかり目が覚めてしまった私は「行かずに後悔するなら行って後悔しろ!」という我が人生訓に則り、支度をしてお台場に向かうことにしました。Aqoursの聖地から虹ヶ咲の聖地へ。ちょっとイイ感じでしょ?

10時半頃にお台場はガンダムの足元に到着したと思います。同じく本イベントに参加する同士に連絡をとったところ「早過ぎる」と言われました。本イベントは15時開始。確かに早い。しかしこれまでAqours関連で長蛇の列を見てきた私には何時間前から並ぶのが正解なのかさっぱり検討もつかなかったのです。結果的には「早過ぎ」でした。フリー観覧の前から2列目につけることができましたし、物販も100人いないくらいでした。12時過ぎても大局は変わらず、依然として前から5列目あたりにはつけられたのではないかと思います。場を弁えているのかファン層が異なるのか、μ'sやAqoursのグッズで身を固めている人はあまり見られませんでした。周囲の会話から推察するに、ラブライブから入ったわけではなくキャストの別作品からキャストを追ってやってきたという方も見られました。同じラブライブと言えどここまで温度差があるのか。このスペースちゃんと埋まるのだろうか。そんなことを思いながらぷちぐるのイベントを消化しつつ、長過ぎる待ち時間を過ごしていました。

13時を過ぎた頃でした。司会のお姉さんがマイクを持ち、全く想像していなかったことを言い始めます。
「今からキャストさんを呼んでリハーサルを始めます。但しお願いがひとつあります。本番も新鮮な気持ちで応援してくれますか?」
は??? そんな話は勿論聞いていません。突然の展開に私含め観客が盛り上がりをみせる中、実質公開リハーサルが始まったのです。
手を振りながら登壇するキャストの面々。挨拶やファンサービスもほどほどにチェックに入ります。上原歩夢役の大西亜玖璃さんの「それでは聞いてください」からの曲の入りの確認。マイク音量の確認。アカペラに合わせた振り付けの確認。“Shortバージョンでは聞いたことのないCパートらしき部分”の立ち位置の確認(特に中須かすみ役の相良茉優さんが入念に確認されていたのが印象的でした)。これらの内容でリハーサルが終わっていれば、司会のお姉さんの心配は杞憂に終わったことでしょう。しかしそうではありませんでした。やってくれました、Fullバージョンの通しリハーサル。優先観覧当選者をスペースに入れる前だったので、距離こそ少し離れていましたが(それでも20歩も歩けばキャストに届く近さです)、前から2列目という素晴らしき場所から、実質初披露となる「TOKIMEKI Runners」のFullバージョンを目にすることができました。なんて貴重な時間だったのでしょう。早過ぎる到着の甲斐がありました。もう帰ってもいいのではないか。危うく早過ぎる撤退をするところでした。

そんなサプライズがあったため、待ち時間はあっという間に過ぎ、本番がやってきました。ふと振り返れば10列では利かない人だかり。たくさんの人たちが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の「1歩」を見守りに来てくれたんだと思うと、何だか嬉しくなりました。皆が見守る中、リハーサルと同じく大西さんのひと言から披露される「TOKIMEKI Runners」。もちろん約束どおり新鮮な気持ちで応援しました。もとより1度見て聞いたくらいで色褪せるものでもありません。緊張が見え隠れしながらも、無事に歌い踊りきってくれました。Aqoursを見慣れてしまっているせいか、単調で簡単な振り付けだなと思ってしまったのですが、それゆえに振りコピはしやすく、サビの脇を開いたり閉じたりするところと、その後の大きく手を左右に振るところは思わず真似したくなるお気に入りポイントです。特に大きく手を左右に振るところは、アニメーションPVより断然キレのある動きをしてくれるので見応えがあり、ライブでみんなで手を振ることができたなら、一体感も生まれてなかなか面白いのではと思います。
動きのキレと言えば、朝香果林役の久保田未夢さんが頭ひとつ飛び抜けていたように思いました。i☆Risでの活動経験が活きているものと想像します。全体を見渡しているつもりが気がつくと彼女に目が行ってしまうのです。Aqoursの斉藤朱夏さんを初めて見たときもそうでした。Aqoursのように周囲が努力と切磋琢磨を繰り返し、皆が久保田さんに近づいていくのだろうかと、そんなことを考えていました。
衣装はアニメーションPVに倣って制服でした。天王寺璃奈役の田中ちえ美さんは青い上着を羽織っていました。萌え袖になるよう、裾を握って踊っていたのが印象的でした。可愛い。宮下愛役の村上奈津実さんはベージュの上着を着ていたはずです。うろ覚えですが違和感がなかったので。違和感があったのは、優木せつ菜役の楠木ともりさんでした。アニメーションPVと異なり、普通の制服で踊っていたからです。見ていただければわかるかと思いますが、彼女だけ凝りに凝った特殊衣装なのです。シンプルに作ろうとするとお金と時間が掛かるのだと思われます。彼女達がさらなる躍進を遂げたとき、きっと優木せつ菜の衣装が実装されるのでしょう。来春、品川ステラボールで開催される「TOKIMEKI Runners」発売記念無料招待ライブイベントで実装されるか否かは個人的注目ポイントのひとつです。加えてソロ衣装9人分作るのかな……そもそもソロ曲やってくれるのかな……。こちらのチケットはどうかご用意されますように。
私の推しですか? 相変わらずのハコ推しです。もっと言えばコンテンツ自体を推しているので先述したとおり、彼女達をどう扱っていくのかという点は気になって仕方ありません。

盛況の中、あっという間に本番は終わりました。お渡し会の権利がご用意されていない私のイベントはこれにて終了です。30分もなかったのではないでしょうか。リハーサルのほうが長かったのではないでしょうか。私のこの日の行動を書き起こすと、3時間ほどかけてお台場に向かい、4時間ほど待機し、30分ほどイベントを楽しみ、3時間ほどかけて帰路につくというなかなかな内容です。数字だけ並べるとアレですが、上記のサプライズな公開リハーサルもありましたし、何より虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の曲お披露目に立ち会えたことは何物にも替え難い経験でした。いつか彼女達が大きくなったとき、「ワシは彼女達の船出を見守ったんじゃ……」と言える日が来ることを楽しみにしています。

ちょうどこの日はAqoursの4thライブ一週間前。別項で触れたとおり、1stライブが無料配信されていた日でした。秋葉原に寄り道したあと3時間かけて帰る私は当然間に合うわけもなく。家に着いた頃には終盤の「君のこころは輝いてるかい?」でした。この曲はAqousのデビューシングルであり、4thライブの開幕曲でもあります。「あぁそうか、この曲からAqoursが始まったんだ」と、4thライブは東京ドームでそんなことを思いました。「TOKIMEKI Runners」は虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の始まりの曲。Aqoursにとっての「君のこころは輝いてるかい?」のように、彼女達にとっても、彼女達を応援するファンにとっても大切な一曲に育ってくれることを心より願っています。輝きのような、TOKIMEKIを。

余談
4時間程度の待ち時間、何を聞いていたかというと、延々と繰り返し流されていた下記の音源でした。

1回20分程度なので10回以上聞いたことになります。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会をお迎えするにあたり、脳内がすっかり虹色になるのは構わなかったのですが、誤算はイベントが終わっても一向に抜けなかったことです。Aqoursの4thライブ1週間前なのに!
お陰さまでこれでもかというくらい予習ができました。今回のイベントでは披露されませんでしたが、ソロ曲も個性豊かで面白い仕上がりになっています。作詞が畑亜貴さんではないというのもこれまでの枠組に囚われていない特徴のひとつです。どの曲も好きなのですが、ふと油断していると脳内に流れ出すのは中須かすみ(相良茉優さん)の「ダイアモンド」です。電子ドラッグ的な中毒性がありませんか? 2018年10月度のマンスリーランキングで彼女が初めて1位に輝いたのはこの曲の影響が少なからずあるのではないかと思いました。天王寺璃奈(田中ちえ美)の「ドキピポ☆エモーション」も中毒性あるよなと振り返ったら2位でした。10月度はいつものランキングに曲の影響が加味されているのではという視点で改めて見直すと、新しい発見があるかもしれませんね。

私の手元に「TOKIMEKI Runners」が届くのは明日25日です。このイベントのことを思い出したり、ソロのFullバージョンを聞いたり、私自身もTOKIMEKIを感じられるだろうことを楽しみにしています。

頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となる。