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バーチャルスクールアイドルに手を出したラブライブ!シリーズはもう型を気にしないのかもしれない。

いやぁ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(ニジガク)の4thライブよかったなぁ。5thライブの開催決定おめでとう! アニメ2期も応援してるよ!

という話は別の機会にするとして、翌日、突然公式から告知されたのがこちらです。

すごいのぶち込んできました。余韻ブレイカー。この感覚はラブライブ!フェスの終演直後にスクリーンで新プロジェクト始動と告げられたときの感覚に似ています。それに比べれば、ライブとは完全に切り離した形での告知なので、余韻ブレイカーとしてはまだ良心的と言えます。

いよいよラブライブ!シリーズもバーチャルに手を出してきましたか。賛否両論あると思いますが、何か新しいことを始めればそうなるのが常なので、反応としては健全です。ニジガクのアニメ化発表当時もそうでした。

手前味噌で恐縮ですが、そのとき書き留めておいたものです。うわ懐かしい。このときはまだアニメ1期がそれなりに好評を博してアニメ2期に繋がることも、当時の新プロジェクト(後のスーパースター!!)が1stライブから全国をドサ回りすることになることも想像できていませんでした。

ラブライブ!シリーズはどこに向かっているんだと言われれば、それは先の記事で「プリキュア」を例に書いた通り、長期的なシリーズの成長に向けた「ラブライブ!」の定義の拡張だと思っています。飛び道具であることがわかっていたニジガクだけでなく、本流の流れを汲むと思われたスーパースター!! ですら無印とサンシャイン!! を通して築いてきた型をいくつか破ってきているのが現状です。今後、ラブライブ!シリーズは、もうニジガクが飛び道具に見えなくなるほど、色々な方向性を探っていくことになるんじゃないでしょうか。そうやって時代に合わせて色々な挑戦をして、ファンの年齢層を若返らせながら、新規顧客を獲得し続けていくことが、運営の選択したシリーズとしての生存戦略なのだと思います。

スーパースター!! で言えば、これまでのシリーズに比べてキャストを前面に押し出している印象を受けていて、それは1st アルバムにキャスト版のパッケージがあることにも見てとれます。これまでのシリーズではなかった試みです。正直なところ私はそこを求めていないのでキャラクター版を買うと思いますが、一方で、キャスト版を好んで選択する層もいるのでしょう。1stライブツアーを通して感じたことのひとつに「若い女性ファンが増えたな」がありました。彼女たちを眺めていると、グッズや服装だけでなく、髪型やメイクからも推しを推しはかれることがあります。明らかにメイクをキャストに寄せている姿を見たとき「スーパースター!! はキャストを前に押し出すことで、若返りと同時に初期からキャストに憧れるファン層へのリーチに成功しているんだ」と思いました。気のせいかもしれないけど。

新プロジェクトはバーチャルスクールアイドルを掲げるのだからバーチャルスクールアイドルでしかできないことに挑戦して、バーチャルスクールアイドルでしかリーチできない新規顧客の獲得を目指しているはずです。一体どんな展開を見せてくれるのでしょう。既存のコンテンツを参考にするならデジタル声優アイドルとして企画された22/7の活動がロールモデルになるのでしょうか。どうせやるならニジガクみたくアグレッシブに攻めてほしいですね。ちなみに聖地は金沢だそうです。特定、早すぎる。

余談
展開の方向性についていけない人はどうすればいいのか。その多様性を支えるためのシリーズ同時展開だと思っているので、無理して追う必要はなく、好きなタイトルを好きなままでいればよいのではと思います。かくいう私も無策に追いかけるプロジェクトを増やすのはちょっとなぁ……(ってこの人、虹のときも星のときも言ってました!)。

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