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第17回放送「知らなかった体育授業のあれこれ①」をまとめてみた!

こんばんは🌠ボケットです。

こちらマガジンでは、僕創(ボクツク)先生とスッチーが教育について日々思っていることを語り合うラジオ動画『僕創とスッチーの二人語り』の内容をまとめています🌱


前回までは、僕創先生の得意分野である「理科」についての回をまとめてきました💡
僕創先生の理科や子どもたちに対する熱い気持ちが伝わってきましたね〜😃


今回からは、もう一人のパーソナリティである「スッチー」の得意分野である「体育」についてのラジオ動画の内容をまとめていきます!

体育の「本質」の迫っていきますよ!ぜひ、ご覧ください🙌

⑴「体育」の魅力とは?!

体育と言えば、子どもたちに人気のある教科ですよね💡

体力の低下が叫ばれ、運動嫌いの子も多くなってきたという話もありますが、
それでも、多くの現場では、「今週、なんか体育少なくない?」「体育ないの〜」
などという子どもたちの声が多く聞こえるのではないでしょうか??などという子どもたちの声が多く聞こえるのではないでしょうか??

そんな、子どもたちに人気のある教科「体育」。

その体育が得意なスッチーは、「体育」の魅力をどのように捉えているのでしょうか??

スッチー曰く、
体育の魅力は「できるようになった時の喜びが半端ない!!」ということだそうです😝

たしかに。それ、すごいわかる😦すごく納得です!!

体育は、
・他のどの教科より、「できた!!」というのが、一目瞭然にわかる👀!!
・子どもにとっても、「できた!!」がすごく実感しやすい!!

「できた!!」実感No.1の教科って、実は「体育」なのではないでしょうか??


スッチーがラジオ動画の中で、この↑例を挙げてくれていますが、

体育で「できた!!」時、子どもたちは…
・両手を挙げて喜ぶ😆🙌
・ガッツポーズをして喜ぶ🤩💪
・お家の人に話す🤗✨

こういった行動、よく取りますよね?
これって、子どもたちに喜びの表現だし、他の教科より頻繁に現れているかも!!

他の教科の中でもないことはないんですが、頻繁に現れるのは体育のような気がしますねー。


スッチー曰く、体育は、
「『できない😥』が『できる😃!』に明らかに変わる、はっきりしている」とのこと。

そして、このため、
「『自分が変わった😆』が、一番、わかりやすい!」教科であるとのことです☘

たしかに。これ、ボケット的にも、非常に納得なんです!!

心理学的に、人間のモチベーションは、
「進捗」と呼ばれる「前に進んでる感覚」に委ねられています。

この「前に進んでる感覚」さえあれば、
やる気がupし、何事にでも前向きに成長していけるとされています。

(T.Amobile & S.Kramer「The Progress Principle: Using Small Wins to Ignite Joy, Engagement, and Creativity at Work」.2017)

子どもは本来、本能的に、常に成長しようとする生き物ですから、
「自分ができるようになった(前に進んだ)」時、最も大きな喜びを得るのだと思います☘

それが体育では、視覚的にも見えるし、体の感覚としての実感もある。
それが「ガッツポーズをする」などの喜びの表現になるのではないでしょうか??

スッチーさん、良いこと言いますね!!
まさに、体育の「本質」を突いてきたように思います🌱

⑵「技術」と「コツ」

では、その「できた!!」を子どもたちが実感できるようにするために、体育の授業では、どんなことに気をつければよいのでしょう🤔

ある運動の動作ができるようになるためには、「コツ」を見つけることが必要ですよね💡
でも、「コツ」って、個人的なものだし、子どもたちに伝えていくのもなかなか大変💦
運動の「コツ」って、一体、どのように見つけさせればよいのでしょうか??

このことについて、スッチーさんは、
運動の動作を「技術」と「コツ」という2つに分けて考えているようです💡


では、運動動作の「技術」と「コツ」って、どんなものなのでしょうか??
詳しく、迫っていきましょう!!


スッチーさんは、運動動作の「技術」と「コツ」について、マット運動の「前転」の例を挙げて説明してくれています🌱

「前転のはじめ」って、頭の後ろをマットに接地させますよね💡

はい、ここですかさず質問です!!(急に笑)


皆さんは、今、どの視点で、この「前転のはじめ」をイメージしましたか??

きっと、多くの方は、先生の目線(外の視点)から、
子どもが頭の後ろをマットにつける姿を想像したのではないでしょうか??

この視点で捉えた「外から見た技術」が「技術」に当たります💡(by スッチー)
いわゆる「客観的な視点からの技術」ですよね🌱


では、続いて、この視点を変えます!
皆さん。今、自分が「前転」をするイメージに切り替えてください!!

まず、頭のてっぺんから、後ろ辺りをマットにつけます。
マットの感触はありますか?笑

では、そこから、皆さん、どうやって前転をはじめますか??

「私は頭をググーっと入れる感じかな😐」
「顎を締めると回りやすいよ😊」

など、各々、様々な答えが返ってきそうです笑。
(この例↑はスッチーさんが挙げてくれている実際の子どもの発言です)

これって、各個人の体の動かし方の「感覚」ですよね。
身体の感じ方は人それぞれですから、何をどのように意識しているかは、人によるわけです💡

そして、この、各々の感覚(体の動かし方)が「コツ」に当たります!!(by スッチー)

つまり、「コツ」は自分なりのものであって、「主観的な視点からの技術」になります🌱

この「技術」と「コツ」。
結果的には、「前転のはじめ」の動作について、同じことを言っているのですが、

このように、
2つに分けて考えることで、授業として子どもに教える時、とても役立ちそうですよね😆!!


例えば、
・まず、映像や実際の動きから「頭のどの辺りを着くといいのか?」見つけさせて…
・「じゃあ、やってみよう!」の中で、個々人の感覚を言葉にして、共有させていく…
⇒そうすると、学級全体としての「学び」につながっていくのでは?!

お、なんか「体育の授業」が見えてきたぞ!!


スッチー曰く、運動の「技術」を発見させる時は…
外から見た「技術」を発見させ、
実際にやらせてみて、一人一人の「コツ」を出し、集約していく!
⇒これが「体育の授業」なのではないかということです😃!

いいですね〜、この考え方。すごくわかりやすい!超納得!!

たしかに、「体育」って、できる子はできて、できない子はできない、みたいな、「個人結果主義」みたいになりがちになってしまう時もあるのですが、

このように「技術」と「コツ」の2つに分けて考えて授業を組むと、
みんなで発見して、みんなで共有して、みんなでできる授業になりそうですよね!!

素晴らしい!!大変、勉強になりました😂

⑶「技術」と「コツ」を共有する体育授業

では、この考え方で授業を組むとどうなるのでしょうか??

スッチーさんはラジオ内で「側方倒立回転」の実践例について語ってくれています💡

「側方倒立回転」は、皆さんご存知の通り、倒立しながら、横に回り、倒立姿勢で着地する技ですよね。まず、先程の前転の「技術」と「コツ」と比べて、側方倒立回転はどのように違うのでしょうか??

スッチー曰く、
前転は「技術」と「コツ」の距離が近く
側方倒立回転は「技術」と「コツ」の距離が遠い

とのことです。ここでいう「技術とコツの距離」って、どういうことなんでしょう??


では、まず、側方倒立回転の「技術」と「コツ」について、整理していきますね💡

スッチー曰く、側方倒立回転の「技術」は…
・踏み出した足に対して、手と足の着地の位置をまっすぐにすると倒立姿勢で回転できる

とのことです。そして、そのために掴む「コツ」(感覚)は…
・肩に体(腰)を乗せる感じ!

とのことです。たしかに、私、側方倒立回転できないんですけど、「手と足の着地の位置をまっすぐにする」というのは頭で理解できても、「肩に体(腰)を乗せる」感覚は掴めてないな…💦

いや、だから私、できないのか!!!笑

執筆している最中に気づいた私ですが😅、(そんなことは置いといて)

側方倒立回転は前転と比べて、やらなきゃならないことが多いとのこと💡(by スッチー)
まあ、たしかに、一瞬の中でやらなきゃならないことが多いから、難しい技とも言えますよね。

側方倒立回転の「外から見た技術」の中に、「肩」についての記載もないですし、
「外から見た」だけでは、「実は肩に乗せる感覚も重要だよ😲」って、なかなかわからないですし。

だから、側方倒立回転は、「技術とコツの距離が遠い」んですね💡
そして、その距離が遠い技ほど難しく、できない子も増えてしまう…。

でも、なるべくなら「今日もできた!」っていう実感を多くの子どもに味わってほしい🌱


そのために、スッチーさんは、子どもたちに側方倒立回転の「技術」を確認させた後、実際にやらせてみて、その中から、子どもたちなりの感覚の言葉を拾います

「足をまっすぐに振り上げる感じかな😃!」
「天井から何かぶら下がっているものをイメージして、それを蹴り飛ばすイメージだよ😆!」

なるほど💡特に、「何かを蹴り飛ばすイメージ」なんて、ボケット的にわかりやすいかも!!
そうすれば、自然と「肩に体が乗りそう」ですよね!

これが、子どもたちなりの自分の感覚=「コツ」になります😌(by スッチー)

つまり、コツは「それをするためにどういう感じを掴むか」が大事であって、
ある意味でそれは、ある範囲内で、人ぞれぞれであっていい、ということだと思います🌱

そういった、子ども一人ひとりの感覚や言葉を大事にする姿勢
まさに、「教師の鏡」とも言える、大事な姿勢ですよね😌

そして、「授業」としては、それをみんなで共有する。

スッチーさんも、体育の授業の中では、
「やる時間と話し合う時間が必要で、ただ、話し合うのではなく、必要感を持って話し合わせたい」と仰っています。

「みんなでできるようになるんだ!」という目的が明確であるからこそ、そのできるようになるまでのプロセス自体をとことん大事にする🌱

一人ひとりの感覚の違いを大切にするからこそ、
逆に、みんなでできるようになっていく「体育の授業」。

こんな体育の授業があったら、子どもたちはほんと幸せだろうと思います☘

運動動作を「技術」と「コツ」という見方に分けて考えることで、
ここまで広がるなんてすごい!!😲

スッチーさんの深い教材研究や授業研究が、
多くの子どもたちを良い方向へ導いていることと思います😌✨


以上、今回はスッチーの体育シリーズ、
「知らなかった体育授業のあれこれ①」まとめでした!

いかがだったでしょうか??


「体育」と言えば、ともすれば、「体育会系」をイメージしてしまうように、
「頑張れ主義」みたいな、熱血をイメージしてしまう方もいらっしゃると思います。

「根性」や「精神力」も、時には、大切です。

ですが、できないや苦手な子の視点に立つことで、逆に、自分の教材解釈の甘さが見えてきたりします。

だからこそ、逆に、自分が「頑張んなきゃ」って思いますし、
できない子や苦手な子が、それを克服した時の感動は、人一倍ですよね!!

そういった、感動をできるだけ多くの子が味わえるように、私も日々、努力していきたいと思います😌

では、また!

(2020/10/24;ボケット)


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放送は「10分×3回」程度が、毎週土曜日に更新されています!

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