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【イベント報告】シェアリングを考える座談会

〈今回の問い〉
あなたは、誰と、何を、どのように”シェア”しますか?

こんにちは!bokashiです。

bokashiは、マルシェ・ダイニング・コワーキング・スペースレンタル機能を持った、食を入り口にこれからを考える多様な活動の集積拠点です。

食を入り口に、農林水産業から社会情勢まで含むあらゆる人間の営みや、森・川・海などの自然環境の多様で複雑な繋がりに触れるきっかけとなるイベントを定期的に開催しています。

今回は2023年1月15日に行った、「シェアリングエコノミー協会」さんとのイベントをご紹介します。

”シェア”という概念を通して、日常生活を見つめなおしたり、これから先の社会について考えを巡らせたり、そんな時間を過ごしていきました。

あらゆる資産を共有する「シェア」の考えかた

お越しいただいたのは、一般社団法人シェアリングエコノミー協会・代表理事の石山アンジュさん、幹事の佐別当隆志さん(ADDress代表)を始めとするシェアリングエコノミー協会の皆さん。

石山さんは幼い頃からシェアに親しみながら育ち、現在はシェアの概念に基づいた新しいライフスタイルを全国各地へ普及させる活動をしていらっしゃいます。

一般社団法人シェアリングエコノミー協会・代表理事 石山アンジュさん

「”シェア”っていったい何…??」と思われた方もいるのではないでしょうか。よく聞くけれど、考えてみたら意外と難しい、のかもしれません。シェアリングエコノミー協会の取り組みをご紹介させていただきます。

シェアリングエコノミーとは、インターネットを介して個人と個人の間で
使っていないモノ・場所・技能などを貸し借りするサービスです。

モノ、スペース、スキル、時間…あらゆる資産を共有する「シェア」の
考えや消費スタイルが日に日に広がりを見せています。

この流れを、これからの日本経済の発展につなげられるよう、シェアリングエコノミー協会では、
法的な整備をはじめ、皆が前向きに活動していける土壌をつくっていきます。

シェアリングエコノミー協会HPより 引用

あらゆる資産を”シェア”し、自己の範囲を拡張していく。そうすることで新しい経済の在り方、持続可能な世界の創造につながっていきます。

bokashiはシェアの複合施設

bokashiはマルシェ、コワーキングやスペースレンタル機能を備えており、まさにシェアする場所。美味しいものを共有するイベントや仕組みも内在します。

bokashi Base の内装。
ここで様々なイベントが開催され、あらゆる境界がぼかされていきます。

”濃淡の境を曖昧にする様”というぼかし本来の意味に合わせて、消費者と生産者、都市と地方、人と自然、資源を共有していく場所でもあります。

bokashiとシェアリングエコノミー協会が出会い、互いに深く共感したことから、今回のイベント実施に結びつきました。

わたしもあなたも気づかぬうちにシェアしているのかも

イベントの前半では、参加者全員で輪になっての座談会。石山さんからシェアリングエコノミー協会について、bokashi Baseプロデューサーの朴理沙(マンクス・ロフタン代表)からbokashiについて、それぞれ説明がありました。

石山アンジュさん(右)から、取り組みの一つである”拡張家族”のご説明。
血縁や婚姻関係ではない家族、新しいつながりのカタチです。

その後、参加者のみなさんと”シェア”について感じたことを共有。さらにランチ会で交流を深めていきました。

参加者は20名ほど。高校生や大学生、様々な職業の皆さんが一堂に会します。

参加者からは「田舎のほうに住んでいると、帰宅したときに自宅のドアノブに野菜が入った袋がかかっていることがある。これも考えてみると、”シェア”なんだなと気づきました」という発見だったり、

「メルカリとかジモティーとかも”シェア”のひとつですよね。でも、これらは使う人が共通して”シェア”の概念がないと、”儲け”とか”収益”の要素が強くなる危険性もあると思いました」という声も。

会の後半では、bokashi Dining でランチ会。
”美味しい”の声で、会話もより一層弾みました。

あそこでも、ここでも。あらゆる分野でのシェア

興味深かったのは、学校の先生からの感想でした。

「学校という場所は、中と外という境界線がはっきりしているんです。学校に通う生徒は、親と教師以外の大人と出会うことが難しい。それって生徒の選択肢や視野を狭めてしまっていると思うんです」

「でも、”シェア”という考え方が学校教育にもうまく取り込むことが出来れば、生徒も多様な大人や世界に触れることができる。"シェア"と学校教育の融合についても考えていきたいですね」

これには、参加しているみなさんからも深いうなずきが。シェアの概念がさらに浸透した先には、世代や空間を超えた人間同士の深い結びつきが実現するかもしれません。

シェアシェア、シェア~!の掛け声で記念写真。
場が発酵されて、いい笑顔です。

今回の問い

あなたは、誰と、何を、どのように”シェア”しますか?

”シェア”ではじまる新しい人間関係、社会の姿。新しいものを買ったり、個人で所有したりするのではなく、あらゆる資産を一緒に所有したり売り買いしたり。”シェア”の先にはどんな未来が待っているでしょうか?

bokashiは、何を誰とどのように”シェア”していくのか、これから実験が始まりそうです。

***

bokashiのわたしたちについて

あれやこれやと紡ぎながら、日々発酵し合っています。詳しくはこちらをご覧いただけると嬉しいです。


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