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日記:8月17日
久しぶりの雨音が朝からきこえ、涼しい。遠くで雷が響いている。
昨日は何十年ぶりだろうか、五山の送り火を見ていた。ここ三年間コロナで行われていなかったせいか、火が無事にともった時には見ている人々の顔が、パッと明るくなった。
直前にかなり大きな雷雨があったが、始まる少し前には止んだ。
風神も少し訪れたのか、東の「大」の文字が点火したときは煙が勢いよく南の方へ流れていく。雲の位置によって異なるのか、いち早く明るく燃える西の「大」。
お盆の行事は、今年もサボり。いつも通りのお勤めとお供えだけれども、少し季節の流れを感じることができた。
片や豪雨と台風で大変な場所もあり、今日の雨を恵みと思うものもあり、自然現象の中で翻弄されて生きてきたDNAは、恐れる感情の基底に流れているのだなと確かめる。
やり場のない思いを何処かへ逃してくれる行事、古くからあるもの、新しいもの、それぞれの時代で生者は、過ぎ去りし者との接し方を編み出していくのだろう。
©松井智惠筆 2022年8月17日
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