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年末年始のお仕事

年が明け、今週末と来週末に展示と上映会を控えているので、
昨日は5時起き6時からモニターの前に座る。
上映会用の映像プログラムのチェック。
再生メディアの制作で滞って、お雑煮の作り置きを夜に食す。

二日分の上映会用映像を通しで最終チェック中。

 観ていると年の初めだというのに、なぜか哀しくなる。20数年前というのは中途半端な過去だ。しかしこんなホラーちっくな作品ばかり作っていたのか・・。私自身がまだ元気だったんだろう、きっと。
今なら、ハッピーな方法を選びそうだ。

 音響チーフのOさんの細かな作業で、程よくリストアされた音は、画像編集のSさんによって組み合わされると、美しい映像に変化している。何より自分の手からすっかり離れた別のものに見える。と言っても、作られた当時のものと同時再生しないとわからない、さりげない処方箋になっている。

 普通に見ることができるようにすること。難しいことだが、映像作品については、ずっとそんな風に仕上げてもらっていた。この20年間のスペックやソフトの進化でできることは多い。でも結局は、それを使う人の経験値と直感、性格が現れる。
 画面の中に私は登場しているが、あくまで狂言回しの役なのは、制作過程においても同じだった。資料として見せるのではないので、結果的に展示するのと同じことになってしまった。

 いろんな動物らしき音も人の足音もどこかに潜んで映像の中にはいくつもの世界が同時に現れては消えていく。
そんなふうに作っているのは、音の世界の役割が大きい。
絵に音を合わせて制作したことはない。
音響のOさんと別の音ロケ、試作のスケッチをしていたように思う。言葉と音楽の間くらいにある世界。

 スペックの弱いMac bookでブルーレイを焼こうとして、四苦八苦。
2時間弱の尺ものなど、回転速度が合わないのか、どこに問題があるのやら。
最後はメディアプレーヤー使うことになるのかな。
スマフォに慣れた時間帯とはかけ離れている。
コピーに2時間。かつては当たり前だったのに。

 おとと、個展の展示がその前にあったんや。

©松井智惠              2023年1月3日筆

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