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人間関係リセット症候群とドーパミン

僕の周りに定期的に連絡先を全て消す人がいました。
僕にとって連絡先というのは大事なものなので理解出来る行動ではありません。しかし、客観的に考えると大事な連絡先なんてそこまで多くないです。なぜ大事に感じてしまうのかをドーパミンを交えて考察します。


「人間関係リセット症候群」という言葉がありますが、自分は今まで周りにペコペコして、下から人との関係を築いてきていました。しかし、それは相手が幸せになってほしいとか、特別なリスペクトがあるとか、ポジティブな感情があるわけではなく、自分の中で放出されるドーパミンを期待していたと気づきました。

僕の中では、ドーパミンは期待と現実の差が大きいほど多く放出されるものだと思います。
たとえば、給料として受け取る30万円よりも宝くじで当たった30万円の方が嬉しいはずです。前者の場合は、ほぼ確定でもらえるものなので、期待と現実の差はかなり小さいのでドーパミンはあまり出ません。給料が出る度に喜び踊ってる人は、そこまで多くはないですよね。しかし、後者は期待と現実の差は大きいです。人は期待して宝くじを買いますが、心の中では中々当たらないことを理解しています。そんな確率の低いモノに的中するときは期待と現実が大きく乖離しています。よってドーパミンの放出量が増えます。
つまり、ドーパミンとは快楽を覚える時に放出されるわけでも、快楽を覚えるから放出されるわけでもありません。
期待と結果の差が大きければ大きいほど増えるということです。

そのため、自分は人間関係をリセットしたいと思ってもなかなかできませんでした。SNSで色々な人と繋がっておけば、忘れかけている人、思いがけない人とまだ繋がっていることが出来ます。そうすることで自分の全く期待していなかったことが現実となることが多々あります。
ドーパミンの大きな放出を引き起こす可能性があるからこそ、たとえ嫌な人間関係でもリセットすることは僕にとって難しいことなのです。

私は全く知らない人に対しても、あるいは知り合いでも同じように接するようにしていました。しかし、それはただ優しい人、良い人だからではなく、単にドーパミンを出したかったからだということです。

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