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つらいことと良いことはセット

しんどいときっていうのは、生きてたら絶対来る。
つらくて、真っ暗で終わりが見えないトンネルの中に閉じ込められたような気がするときもあるかもしれない。

でも、悪いことの中にも、必ず同じくらいの良いことがある。

助けを求めても、誰も助けられる人はいないと思っていた。「あなたしかいないんだから、頑張りなさい」と言われ続けて育ってきた。だから、自分が一人で頑張らなきゃって思ってた。小さいときからずっとそうだった。

大人になっても、その癖はなかなか抜けなかった。

でも、もう無理だって、勇気を出して「助けて」って声を出したら、いろんな人が助けてくれることを知った。

こんなに愛に、優しさに、囲まれていることを知った。自分の弱さをありのまま伝えたら、手を差し伸べてくれる人がたくさんいることを知った。

自分の弱さをさらけ出したことで、家族の絆は今までにないほどに強まった。本音で話をできるようになった。「ありがとう」も「ごめんね」も言えるようになった。

本当に大切な友達が誰なのか、分かるようになった。
社会は、意外と優しいのだと知った。

それでも、苦しさやつらさが魔法のように消えるわけじゃないかもしれない。

でも、この苦しさやつらさを経験しなければ、こんな愛や優しさに気づくことはできなかった。この経験がなければ、自分はいつまでも孤独に戦い続けなければいけないのだと、ずっと思い込んだままだったと思う。


つらいことと良いことは、必ずセットだ。
闇と光は、コインの裏表。

闇が深くなるということは、それだけ光も強くなるということ。

だから、わたしはなにも後悔しない。
だから、わたしはこの状況を、今の現状を、苦しいつらいと感じることはあれど、呪いだとは思わない。むしろ、祝福だと思う。

苦しいやつらいが大きくなればなるほど、
自分の弱さに打ちのめされそうになればなるほど、
それ以上に「ありがたい」「ありがとう」が強くなる。

弱くて良いんだ。
弱いことを認められるからこそ、
「助けて」と声を出せるからこそ、
周囲は助けの手を差し伸べることができる。

ありがとう、と思う。
いつか、ちゃんと恩返しをしたいと思う。


わたしはきっと、闇と光のコインの両面を
強く握りしめて生きていきてみたいんだ。

闇を光に昇華して、光だけに変えていこうとする傾向が強い世の中の中で、わたしの在り方は世の流れに真っ向から逆行するものなのかもしれない。

でも、そんな場所だからこそ、見える美しさや愛がある。その美しさは、愛おしさは、ありがたさは、光だけしかない場所からは、絶対に見えなかった境地。

理解されなくても良い。
受容も肯定も、して欲しいと願う自分は確かに存在する。
でも、すべての人に受容され、肯定されることは、どうせ不可能なのだから。

自分が、自分にとって大切な数人と、強く繋がり、愛を交換できていれば、それでいいじゃないかと思う。

ありがとう。
わたしの魂よ、この経験をありがとう。

ずっと、つらかった。苦しかった。孤独だった。
誰にも理解してもらえなかった。
でも、やっぱりわたしは、この「あわい」の世界が、狭間をたゆたうこの場所が、やっぱり好きだし、美しいと感じているよ。

転がるように風を切って
躓くごとに強くなった
光も痛みも怒りも全部抱きしめて

残響残歌

どんなに暗い感情も
どんなに長い葛藤も
歌と散れ 残響

残響残歌

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