私とオーケストラ。
クラシックとは無縁の人生を、大学生までは歩んでいました。
交響曲、っていうのをはじめて、
大学のオーケストラ部に入部してから知りました。
あ、ベートーヴェンのジャジャジャジャーンって続きがあったんだ、という。
それぐらい無縁だったにも関わらず、新歓のサークル紹介で、アイネクライネを弾いているのを見て、弦楽器やりたい!!やってみたい!!
と感じて、そのまま、部室まで突っ走って、
最初に遭遇したのが、ヴィオラの先輩だったのが運の尽き??
ヴィオラって何?とか思いながら、
ヴァイオリンよりもヴィオラや!
っていう関西ならではの売り込みにあい、
その日からヴィオラを弾くことになりました。
レッスンも何も受けず、
とりあえず、先輩の見よう見まねで、
団員数も足りず、OB頼みで、
関西の弱小な大学オケでしたが、
オーケストラ活動にのめりこんでいた、
大学4年間。
弾けなかった曲を、懸命に練習することで
誰かと合わせられるようになるのが
ものすごく楽しかった。
卒業してからも、
仕事が安定しないのもあり、
紆余曲折、
挫折したり、
上京したり、
必死になってくらいついたり、
でも挫折したり、
時々やめてしまう危機が何度もありながらも、
まだ、細々と続いている。
気づいたら、30年。
今日は10年前に、所属していたオーケストラの演奏会に聴きに行ってきました。
関東でも指折りの、上手いオーケストラで、
なんで、関西の辺境野良育ちの私が乗れたのか、
今では奇跡に感じられます。
10年前は、必死に食らいついてた時期で、
上手くなりたい、上手いオケで弾きたい、
仕事以外はオケに集中して、昼休みまでカラオケボックスで練習する日もあるぐらい
必死になって食らいついていました。
必死になって練習しても、ほんとボーダーラインで乗れていた気がします。
でも、必死になってて、ありがとう。
10年前の私に感謝したい。
このオーケストラに乗れたことで、
多くのつながりができたし、
本当に素晴らしい音楽の経験ができました。
マーラーを弾いてる時に、何かがホールの空に見える気がするんですよね。
音は一瞬にして消えるけど、
消えていくからこそ
輝いているのかもしれない。
今日のマーラーの交響曲第9番の最後、
あの静寂が深くて、心が静かに沁みました。
オーケストラ、初めて本当に良かった。
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