すばらしい空の世界 【016 神戸・三ノ宮〜天橋立】
前回は上高地までの、観光バスツアーをご紹介した。 不慣れな地域を訪ねる時は、ガイドさんの同行するバスツアーに限る。 ましてや各駅停車で行って、乗り継ぎの時間に何をすれば良いか分からない場合は…ということで、今回もバスツアーに参加して京都府北部へ向かうことにした。
ところが肝心のツアーの前日、土砂降りの雨…果たして、どうなることやら。
前夜よりお世話になったゲストハウスを出発し、本日お世話になる神姫観光のツアーバス乗り場に向かう。 南口に出て、JRの高架を左にまっすぐ進むと、神姫バスの高速バス乗り場が見える。 ツアーバス乗り場はその先にあるので、初めて参加される方は要注意である。
バスは他の集合場所を経由してやって来る。 ツアーバス仕様のシートピッチの広い車両のため定員は若干少ないが、全体のおよそ半分の座席が埋まっていた。 兵庫県南部より天橋立に向かうのも、観光バスの方が便利なのであろう。
阪神高速(新神戸トンネル)→舞鶴若狭道(途中休憩あり)→京都縦貫道と順調に進み、天橋立の北側・元伊勢籠神社の駐車場で下車。 お土産物屋さんの続く通りを抜け、天橋立ケーブルカーの府中駅へと向かう。
傘松駅まで上がるとすぐのところに、傘松公園がある。 北側より南方向を望む天橋立は『昇龍観(しょうりゅうかん)』と呼ばれ、縁起の良い眺めとのことである。
売店でお買い物をされた場合、帰路はケーブルカーの利用をお勧めしたい。 リフトに乗って下に落としてしまっては、元も子もない。
府中駅まで戻り籠神社を参拝した後、大急ぎでバスに戻る。 繰り返しになるかもしれないが…時間厳守のバスツアーで、遅刻は許されない。
全員が揃ったところで、笠松公園とは対岸の位置にある京都丹後鉄道・天橋立駅に向かう。 いよいよお食事をしながら、美しい車窓を眺めるという…贅沢な時間が始まる。
駅に到着するまでの間、ガイドさんより駅に到着してからの動きと諸注意が伝達される。
その概要は、次のとおりである。
①列車はバスツアー参加メンバーの貸切である。
②飲み物の持ち込みは、列車内スタッフに相談。
③バスは先に西舞鶴に回送されるので、貴重品や上着等必要なものは必ず持って降りること。
④列車の座席は指定されているので、バス車内で配布する座席表の位置に着席すること。
⑤天橋立駅でバスから降りた後にお手洗いを済ませ、改札が始まる前に最終点呼を実施するのでその時間には集合すること。 以上5点である。
点呼の後、改札を通り3番ホームへ…12時56分に『丹後くろまつ号』が、ホーム右側より入線。 1両のディーゼルカーでも、重厚感がある。
ちなみに姉妹列車として、カフェがメインの『丹後あかまつ号』と乗車券だけで乗れる『丹後あおまつ号』も運行されている。 ご興味のある方は、京都丹後鉄道の公式ホームページでチェックして頂きたい。
いよいよ車内へ…天然木のぬくもりを感じる、落ち着いた内装である。
着席すると、アテンダントさんより詳しい説明と有料の飲み物のオーダー受付が始まる。
今回の乗車では『天地山海 海の幸堪能コース』が用意されている。 乗車日によってお料理も変わるので、内容が気になる場合もホームページで事前にチェックして頂きたい。
以上で、コース料理は終了となる。
終点の西舞鶴駅に到着するまでの間で、完食しなければならない。
途中の由良川鉄橋では、減速して走行する。 余裕のある方は運転席の近くで、動画を撮ったり写真を撮ったりしていた。
なんとか完食し、西舞鶴駅に到着した。 『丹後くろまつ号』の下車を惜しみつつも、回送で先に到着した『ユッタリーナ』に乗って神戸・三ノ宮に戻るのみである。 舞鶴若狭道に入る前に『道の駅 舞鶴港とれとれセンター』に立ち寄る。
詳細については、JR小浜線沿線を辿る回に譲りたい。 舞鶴市内を詳しくご案内するだけで、かなりの容量になる。 端的に表せば、舞鶴は『西は城下町・東は軍港』と言える2つの街が1つの市となったところである。
帰りは、来たルートを逆に進む。 途中の中国自動車道・赤松パーキングエリアで、一旦休憩となる。 到着の直前に、よもやのゲリラ豪雨! この時期は、油断も隙も無い。
阪神高速・新神戸トンネルを抜けると、三ノ宮…雨は免れたが、ずぶ濡れになりたくなかったら必要な装備はすべきであると思った。 無事に帰着出来たこと、そして神姫観光・京都丹後鉄道をはじめとする今回の往復を無事に楽しく終えるために係った全ての方に改めて感謝を申し上げたい。
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