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すばらしい空の世界 【009 東小諸〜甲府】

前回は東小諸駅のホームにある、立派な桜の木までご紹介した。 小海線の旅は、まだ始まったばかりである。 列車は佐久平駅で北陸新幹線と交差し、太田部駅付近で、千曲川の脇を走る。 ただ川の流れは、列車の進行方向と反対になる。

小諸駅より1時間程乗車して、小海駅に到着する。 ホームに降り立つと、ここでも立派な桜の木が出迎えてくれた。 

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小海駅ホームより。 線路の向こう側にある満開の
桜の木…はるばるここまで来た甲斐がある。

小海駅を出発すると、JRで最も標高の高い野辺山駅に停車し、そして清里駅との間にあるJR線の最高地点を通過する。

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ちなみにJR線の標高の高い駅第1位から第9位までが、
小海線の駅である。

終点の小淵沢駅まで、八ヶ岳のふもとを走る。 この周辺は、高原野菜の産地である。 以前は貨物列車が畑の近くに停まって、採れたての野菜を載せて運んでいた。

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小淵沢駅の小海線ホームにある案内板。 ゆっくりと走る列車の車窓には、その土地それぞれのドラマがある。

終点の小淵沢駅に到着…小諸駅より2時間28分の旅が終わる。 到着は16時05分なので、毎月16日の16時16分…ウェザーニュース『ソライロの日』イベントの空の写真は、小淵沢駅の小海線ホームより撮影することにした。

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この写真をアプリから送信した後、数分で空の色が判定
され確認出来る様になる。 結果は『ウルトラマリン』。

送信した結果を確認し、中央本線上りに乗り換え甲府駅に向かう。 今度は『夕焼けミッション』…途中の韮崎駅に停車中の列車より撮影する。

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結果は『ほんのりオレンジ』…晴れているが、この後に天気が崩れるとメッセージには記載されていた。

甲府駅に着いたら、あとは高速バスで新宿に向かうだけ。 天気が心配なので、早々に食事を…駅前の『ほうとう』のお店に入る。 高速バスの発車までの時間が限られているので、冷やしほうとうの『おざら』とご当地グルメの『鳥もつ煮』をオーダーした。

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『おざら』…『ほうとう』よりもやや細い麺を、一度
鍋で茹でる。 その後冷たい水で締めた麺を醤油仕立ての
温かいつけ汁につけて頂く。 つけ汁の中には、油揚げ・
エノキ・タケノコなどが。(店舗により異なる場合あり)
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『鳥もつ煮』…砂肝・ハツ・レバーなどを、砂糖と醤油を基本とした調味料で煮詰めたもの。 『B級グルメ』の
部類であるが、言う迄もなく甲府を代表する味の一つ。

発車時刻の直前までお食事をして、あとは高速バスに乗ってバスタ新宿に向かうだけである。 日も沈んでいるので確認は出来ないが、勝沼のぶどう畑を通った後中央自動車道に入る。 土曜日の夜のためか、渋滞は無く無事に到着した。

日帰りの小旅行のつもりであったが、振り返るとボリュームのある内容であった。 次回は時間をしっかり確保して、『ほうとう』のかぼちゃの味を堪能したい。

◆今回は『おざら』をご紹介致しました。 家庭で作るレシピも見たのですが、つけ汁に『かぼちゃ』が入っているのはありませんでした。 ところが『ほうとう』には、必ずと言っていい程『かぼちゃ』が入っています。 必ず入れなければならないというルールは存在しないらしいのですが、入っていないと何故か食べた気がしないのです。 冬至に食べる習慣がある、冬の味覚の代表格だからなのでしょうか…それとも、味噌仕立ての汁と他の具材との相性が良いからなのでしょうか…。

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