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[保存版] 航空大学校【1次試験】の正攻法 ― 最終順位一桁台合格者のアドバイス ―

今回は、航空大学校一次試験突破に向けた正攻法について、これまでの記事を纏めつつ解説します。
内容は、数年後の一次試験を見越してこれから準備を始める方に向けたものとなっております。

参考までに筆者は令和3年度入試で航空大学校を初受験し、最終順位一桁台で合格をいただきました。詳しくはプロフィールより自己紹介をご覧ください。
本稿と文中のリンクを参照することで、航大一次試験対策が完結する詳細な内容と自負しております。読者それぞれ現在のレベルや課題には差があることと思いますので、情報は各自で取捨選択してください。

航空大学校の一次試験は、倍率こそ高いですが、文系理系関係なく、やるべきことをやれば誰でも合格圏に入れる試験です。これまでの航空大学校の合格者の中には旧帝大や早慶出身者ももちろんいますが、公式パンフレットに紹介されているように多様な学校の出身者がいます。学歴フィルターが一切なく 広く門戸を開いているため、誰にでも平等にチャンスがある点は航空大学校の大きな魅力の一つです。
つまり、高額な航大受験の専門予備校に頼る必要は全くなく、市販の教材を中心に数学、物理、英語の基礎を固め切ることが重要です。「正しい努力」をすることで合格が近づきます。それは決して近道ではありませんが、正攻法で一次試験合格を確実に手にしましょう。

令和5年度入試(2022年夏実施)より入試形式が一部変更になり、総合1と総合2が「総合」の一科目となりました。総合のPart1ではこれまでの総合1の流れを汲む図表の読み取り問題が20問(100点分)出題され、Part2では従来の総合2とほぼ同様の傾向となりました。英語は出題形式に変更がなかったとのことです。

一次試験の正攻法を考察する

はじめに

まず、募集要項をしっかり把握した上で過去問を直近数年分解き、自分の現状や弱点を把握して対策を講じましょう。数年後の受験を予定している方も、ひとまず直近の募集要項を把握しましょう。
過去問は航大の公式ホームページに公開されているほか、イカロス出版のパイロット入試問題集は解説もあり非常に有用です。パイロット入試問題集の古い年度分はAmazon、メルカリ、ヤフオク等で手に入れるのが手っ取り早いでしょう。入試問題をブログ上で解説している人もいます。英語、総合2の出題傾向は令和5年度試験でも継承されているため、過去問対策は必須と言えます。
総合のPart1にあたる総合1の科目は令和4年度以前の過去問が非公開のため、私が令和3年度試験を可能な限り復元したものをこちらの記事(リンク) で公開しています。総合1の出題形式や問題の傾向、難易度を掴んでいただけます。
総合2と英語の過去問を解いてみて制限時間内に8〜9割取れるレベルでしたら、既にある程度余裕が見込めます。

各科目の傾向と対策

各科目の具体的な対策方法は、以下の2つの記事で詳しく解説させていただきました。
一合格者が何を活用して、どのようなスケジュールで対策したか詳述しています。この2つの記事だけで一次試験に向けた具体的な対策方法の把握を完結できる内容だと自負しております。文系の方も意識して、細かい記載を心がけました。下のリンクから是非参考にしてください。

(リンク) 航空大学校1次試験をどう対策したか(1/2)
(数学、物理、時事等の対策について)
(リンク) 航空大学校1次試験をどう対策したか(2/2)
(英語、総合1の対策方法、モチベーションの保ち方、勉強の進め方(具体的な学習スケジュールの提示と考察))

これまで医学部受験と航大受験を経験してきた一人として、私は受験は情報戦であると考えており、情報を安売りするつもりはありません。同期、後輩への無償の愛をパイロットの美徳と考えられている方には申し訳ありません。訓練と受験は全くの別物です。
対策の0から10まで詳細に記した記事ですので、勉強法や進捗に自信のない受験生の方は必読です。数学/物理/時事の記事はほぼ全て無料公開しておりその分後半の記事は有料としていますが、飲み会で話す程度のボリュームとなっていますので飲み会1回分の値段に合わせています。2記事でトータル約14000字の大作となっております。


結語

ここまで全て読んでいただいてお分かりいただけたかと思いますが、過去問の解説が手元にないから、文系だから、といった理由で予備校を頼る必要は全くありません。自分に足りていない部分をしっかり把握して、自分にあった教材で計画的に十二分に勉強するのみです。先を見越して計画的に努力し続けられる人が報われるのが筆記試験というものです。航大一次も例外ではありません。平等に努力が報われる試験であるため、是非頑張ってください。

ここまで正攻法をお伝えしてきました。正攻法にこだわる理由は、万人に適応される戦略などなく、自身の強み弱みを把握した上で科目毎の勉強時間の配分を考え、本番でミスを最大限防ぎ 最大限の得点を得られるよう、個々人で戦略を練ることが最短且つ最も確実だからです。受験慣れされている方には少々当たり前な話ですが、出題傾向や意味のある(効果が見込める)参考書等の勉強方法を把握された上で戦略を練ってください。試験開始の合図が出た時点で結果はある程度決まっており、それまでの努力が差を生むのです。

有名な話ですが、2次試験や3次試験は1次試験の結果を含めて順位や合否を出されます。どうしても不安の付きまとう身体検査や面接を少しでも自信を持って迎えるためにも、入念な1次試験対策が重要です。
1次試験への努力が最後までしっかり報われる仕組みですので、少しでも高得点を取れるよう頑張ってください。


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