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航空大学校1次試験をどう対策したか(2/2) 【英語 / 総合Ⅰ】

 今回は、前回の「航空大学校1次試験をどう対策したか(1/2)」の続編として、
英語、総合Ⅰを実際どう対策したのか、
対策の上でのアドバイス、
モチベーションの維持方法、

各科目をどういうペースで対策して本番に持っていったのか、
を紹介させていただきます。自分はやや対策しすぎた方かと思いますが、参考になれば幸いです。

 総合Ⅰについては、私が活用した参考書8冊に加え、その活用方法なども含め特に詳細に対策を記載しています。受験において私が特に注力した分野で、本番でも9割正解できました。ぜひ参考にしてください。
(2022.08 追記:令和5年度試験より、総合1と総合2が「総合」に統合され、前半20問が従来の総合1に近い形式、後半が従来の総合2と同様の出題に変更となりました。上記の物理の基礎の出題は総合2範囲と被るためか無くなったようです。注意点として、従来の総合2に該当する範囲を余裕の時間配分で解き終われば心配はさほど不要ですが、従来の総合1の問題に時間を取られてしまうと総合2の問題を取りこぼすリスクがあり、図表の読み取り等の問題に対して十二分に対策が必要です。本稿で紹介する参考書やその活用方法をお役立ていただければと思います。総合1分野の仕上がり具合が今後も合否において差を付けると予想しています。)

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 本投稿は目次の⑤〜⑧について記載しています。①〜④については、
https://note.com/boeing787_10/n/na04df2badc44
をご覧ください。

 本稿は一部有料にしております。目次の①〜④と合わせると、居酒屋で人と3時間飲んだときに話す内容くらいのボリュームですので、記事の値段は1回分の飲み代の値段に合わせています。字数にして合計約15000字の大作です。かなり具体的かつ詳細に記述しましたので、是非ご一読ください。

⑤ 英語の対策

 パイロット志望の方は英語が得意な方が多いので、心配していない人は読み飛ばしてください。私は以下の教材を用いました。

・鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁 (鉄緑会英語科 編)
・英文法・語法 Vintage
・英検準1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット)
・英検1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット)
・東大の英語25ヵ年

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 まずはリーディングテストから。
 過去問を見てお気づきの通り、例年それほど高度な速読力は要求されていません。
 まず Ⅰ の穴埋め問題ですが、やや高レベルの語彙や熟語が例年1〜2問ほど問われます。そのため私は鉄壁を3周ほどやりました。毎晩寝る前に1〜2時間割いてひたすら覚えていました。既に愛用している単語帳があれば、それを信じて覚えましょう。鉄壁は関連する単語がまとまっていて非常に覚えやすく、熟語もある程度掲載されていてオススメです。鉄緑会、やっぱりすごい組織です。
 Ⅱ からはやや長めの文章が出てきますよね。TOEICが得意な人は余裕でしょうか。英語の文章に抵抗がある人は、速読英単語を買って毎日1章ずつ読んでみてもいいかもしれません。私は高校時代、速読英単語や高校の教科書のシャドウイングを通学中に毎日往復50分やっていました。シャドウイングをすればどんな長文も完璧に丸暗記できるので、受験的な英語力は大きく伸びると思います。
 Ⅲは例年和訳問題です。ここでも語彙力が問われます。私は一応、 東大の英語25ヵ年の英文和訳問題をたまに解いていましたが、明らかにオーバーワークです。採点はかなりゆるいという噂もあります(あくまで噂ですが)ので、語彙を中心にほどほどに対策しましょう。並行してTOEICの対策をするのも、余裕がある人なら効率的かもしれません。ちなみに3次試験の面接では、面接カードの資格欄にTOEICのスコアの記載がない場合、スコアを聞かれることが多々ありますし、強制ではないものの入学前にTOEICスコアの提出を求められます(何点以上必要という制約等はないのでご安心ください)。

 次にリスニングテストです。
 過去問の通り、問題用紙には選択肢しか印刷されていません。TOEICのリスニング対策本も一応解きました。それでも十分だと思いますが、英検のリスニング問題は出題方式が航大とほぼ同じであるためオススメです。私は英検準1級リスニング問題150を毎朝5〜6問くらい解くようにして、リスニング力が落ちないようにしていました。ラジオ英会話も高校の頃から毎日聞いています。
 航大のリスニングは、最初の数問は非常に易しいですが、最後の約2問は2〜3分の文章を聞いて回答するためなかなか難しいです。時間がとれる方は準1級に加えて1級の問題集も使っても良いかもしれません(オーバーワークとの意見もありますが)。おそらくどの大学の図書館にも置いてあると思いますので、買う必要はありません。
 本番のテクニック(テクニックと言う程でもございませんが)として、リスニング問題の選択肢は暗記する勢いで目を通しておきましょう。大抵の人が、和訳問題の記述を経て時間が余るはずですので、選択肢を予め暗記した上で臨むとミスが減ると思います。
 リスニングは東京会場は非常に聞きやすい音量でした。聞き取りにくいとの苦情は他の会場でも聞いたことがありません。音量面の心配は不要です。


⑥ 総合Ⅰの対策

 総合Ⅰは令和4年度以前の過去問が一切公開されていない以上、非常に差が付きやすいように感じます。ここで得点できると順位が上がりやすいと思います。私は総合Ⅰの対策に最も注力しました。が、くれぐれも数学や物理はおろそかにしないでください。参考までに、私は毎日少なくとも2〜3時間程度は総合Ⅰ対策に時間を割くようにしていました。

 参考までに令和4年度募集要項では、『操縦士として必要な判断・処理能力(計算処理,空間認識,確率,資料の読取等)及び自然科学の基礎的知識についての試験をマークシート方式で行います。』と記載されています。

 まず、傾向を把握しましょう。

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