【内科医が教える🌟意識の体質改善講座④「催眠療法」と「催眠術」の違いって?
今までの3回で
・わたしたちの日々の体験は
「目の前の出来事」と「潜在意識」が組み合わさって解釈され
「こんな事が起こった!」と記憶されている
・「潜在意識」は
・過去や前世などの体験
・直感
・これらに伴って湧いてくる想い
などからできている
・「催眠状態」のときに「意識のフタ」があいて
潜在意識にあるものが明らかになる
という事をお話ししました。
◎催眠術かけられちゃうの?
ところで
催眠療法と似た言葉で「催眠術」がありますね。
もしかしたら
ヒプノセラピー=催眠療法 という言葉を聞いて
「催眠術」を連想して
ちょっとこわいな…と思った方もいるかもしれません。
○いやいや、全然違います
この2つは似た言葉ですが、実は全く違うものです。
今回は、その違いについてお話ししますね。
この図を見て下さい。
どちらも
催眠状態に入った状態で行うことは一緒。
○催眠「療法」は「元からある」潜在意識を見に行く
過去の事実は変わりませんが、
例えば
「母に愛されなかった」という過去の解釈を
幼い頃のシーンを見直すことで
「愛されなかったのではなく
自分が想定した愛情表現と母のそれが違っただけ」
と氣付き、書き替えることができます。
つまり
「母に愛されなかった」という
認知のゆがみを修正する材料は
あなた自身の中に既にあるということです。
○催眠「術」は潜在意識に「新しい何か」を入れ込む
テレビ番組でよくあるのは例えば
芸能人にわさびを見せて
「これは甘くて美味しいもの」と設定し直すと
本当にそう感じるようになってしまう。
美味しく食べているところに
催眠術師がパン!と手を叩くと
(事前に、「手を叩くと催眠が切れる」ということも刷り込んでおきます)
元の認識に戻って、わさびの辛さに悶絶する。
それを見た視聴者や他の出演者がそのリアクションを面白がる
という構図ですね。
ここでは
「わさび=辛い」というそれまでの知識・体験を
催眠術で
「わさび=甘くて美味しい」と書き替えることで
感覚や体験が変わってしまう。
いわゆる「洗脳」は催眠術の考え方を利用したもの。
睡眠不足、絶食など
理性が働きにくい極限状態に相手をおくことで
催眠状態を作り出し、
洗脳する側が言う内容がいかに理不尽であっても、
潜在意識に刷り込まれてしまうので
受け入れて従ってしまう。
という仕組みです。
◎まとめると
「催眠療法」では
答えは自分の潜在意識の中にある。
「催眠術」では
催眠術師の言葉が自分の潜在意識に刷り込まれる。
ということで
真逆の動きであること。
さて次回は、ヒプノセラピーのいろんな種類について
お話する予定です。
お楽しみに!