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日常の運動として自転車をおすすめしない理由

ウォーキングがおすすめ

僕のパーソナルトレーニングでは、日常的な運動としてウォーキングをおすすめすることが多いです。

そうお話すると「自転車はだめなんですか?」という質問をいただくことがあります。はい、自転車はおすすめしません

僕は自転車よりウォーキングのほうがメリットが多いと考えています。その理由を書いてみました。

座っている時間が長くなる

自転車のメリットは、座ったままで気軽に運動できること。しかもウォーキングよりも運動の強度が高いです。

・歩行(散歩程度)…3.5METs
・自転車に乗る(通勤程度)…4.0METs
※METsとは運動の強さを表す単位のこと。

https://www.nibiohn.go.jp/eiken/programs/2011mets.pdf

一方、同じ姿勢でいる時間が長いほど、体にとって悪い影響が起こりえます。いくら自転車が運動とはいえ、座ったままであることに変わりありません。

デスクワークが多いなら尚更です。運動するときくらい立って行うものを選んだほうがいいでしょう。

ジムのエアロバイクで、スマホの画面を見ながら…なんてことをしていたら、眼精疲労も悪化してしまう気がします。

骨が強くならない

筋肉の重要性は広まってきたように感じますが、骨だって同じくらい重要

筋肉を強くするには筋トレが必要なように、骨を強くするには骨に衝撃を与える必要があります。

衝撃といってもそれほど強い刺激は必要ありません。歩くときにかかる自分の体重でいいんです。

これが自転車の場合、骨にはほとんど刺激が入りません。運動強度が高ければ何にでも効果があるわけではないんです。

「とりあえずキツいことをやっておけば成果が出る」なんて、運動はそれほど簡単ではありません

運動以外では、ビタミンDという栄養素も重要。これは日光に当たることで体内でつくられます。ですので、「室内でエアロバイク」を運動のメインにしてしまうと、ビタミンDをつくる機会すら失ってしまいます。

「紫外線を避けられていいじゃん!」という意見もありますが、筋肉が衰えて骨が弱くなれば、顔の皮膚は垂れやすくなるでしょう。肌の美しさだけは保てるかもしれませんが、姿勢は悪く・顔も老けて見える…。

そんな状況って望んでいるものなんでしょうか?

太ももばっかり使いやすい

自転車がウォーキングよりも筋肉を鍛えられることは確かです。ただ、使う筋肉が偏りやすいことには目を向けておく必要があります。

特に女性が運動する場合、健康維持だけではなく、きれいなスタイルを目指すことも重要な目標であることが多いはず。それならば、その運動をすることによるメリット・デメリットは知っておく必要があります。

自転車の場合、太もも前側への負荷が強くなりやすい=太くなるリスクが高いです。

運動強度が高いというメリットは、ここで反転します。「カロリーが消費できるから」、「たくさん汗がかけるから」といって一生懸命やればやるほど、太ももが太くなる可能性が高まっていくんです。

某・暗闇自転車フィットネスに通っていた経験のある方を数名担当したことがありますが、みなさん揃って太ももの太さに悩まれていました。

ウォーキングにもふくらはぎが張りやすいなどの懸念はありますが、こちらは足首のストレッチやトレーニングで改善できる範囲。強度が高くないぶん、リスクコントロールがしやすいと言えます。

まとめ

以上、僕が自転車をおすすめしない理由について書きました。

座りっぱなしの時間が長くなる
骨が強くならない
太ももが太くなりやすい

これらのデメリットを知ってもなお、「とにかくウォーキングはイヤなんだ」という場合は自転車でまったく問題ありませんなんにも運動しないより、ずっと良いです。

運動は魔法ではなく、続けることによってしか効果を得られませんからね!ウォーキングはすぐ飽きちゃうけど、自転車ならできそう!という場合は、できるだけデメリットをカバーするように心がけてみてください。

どんな目的で運動するんだっけ?ということを念頭において、運動を選んでいきましょう。これは筋トレ・ピラティス・ヨガ・ストレッチなどなど、エクササイズを選ぶときも同様です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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