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呼吸で全てが変わる!~バーと一体化するために~

皆さんこんにちは。

前回の投稿(下半身のセッティング)から少し時間が空いてしまいましたが、骨格の動作を少しずつご理解いただけておりますでしょうか?

私事ですが、去る5月20日、千葉県成田市で開催されました世界ベンチプレス選手権において、

83㎏級2連覇、世界記録更新を達成することが出来ました!


これも皆さんの応援があってのことと、本当に感謝しております。
まだまだ先の道のりは長いですが、来年・再来年とディフェンディングチャンピオンとして恥じないベンチプレスをしていきたいと思います。


さて、前回までに上半身・下半身の骨格のセッティングをご説明してまいりましたが、筋肉と骨、そしてバーベルを一体化させるために絶対的に不可欠なことがあります。

それは
呼吸をものにする
ことです。

呼吸を効果的にするために必要なことは、まずは体のどこを使って呼吸をしているかを把握することから始まります。

呼吸筋として
・横隔膜
・内肋間筋
・外肋間筋
・胸鎖乳突筋
・前斜角筋
・中斜角筋
・後斜角筋
・腹直筋
・外腹斜筋
・内腹斜筋
・腹横筋
・骨盤底筋群

などが挙げられます。

これらの筋群を骨格と連動させ、骨格のセッティングの完成度を最大限に高めることが、ベンチプレス向上の鍵となります。

適切な呼吸、そのタイミングを習得することで、ベンチプレスの数字を向上させるだけでなく、怪我の防止、そしてボディラインの発達を促すことが出来ます。

普段は何気なくしている呼吸ですが、上記の通り非っっっっ常に大切なファクターであり、必須の技術となります。

まずは個々の筋肉を呼吸の方法とともに大別し、どのように体に対して働きかけるのかを整理してみましょう。


呼吸の方法

①腹式呼吸(横隔膜の上下運動) = リラックスした呼吸使用部位 横隔膜・骨盤底筋群・外肋間筋・腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋など

安静時呼吸とも呼ばれ、睡眠時は全ての人が腹式呼吸になると言われています。つまり、緊張した状態ではなくリラックスしている時に行いやすい呼吸方法です。
ベンチプレスの際には、セッティングの初めに行います。

②胸式呼吸 = 大きな呼吸
使用部位 横隔膜・外肋間筋・内肋間筋・斜角筋・胸鎖乳突筋・小胸筋・肋骨挙筋など

努力呼吸と呼ばれ、その名の通り筋肉の緊張を必要とする呼吸です。肩が上に挙がりやすく、女性が行うことの多い呼吸方法です。
ベンチプレスの際にはセッティングの終盤~ラックアウト時に行います。


それでは、それぞれの呼吸方法の具体的な使い方をベンチプレスの局面に当てはめながらご説明していきます。

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