「本当は〇〇だった」情報の本当の所
1年くらい前だったろうか、「ヒマラヤのチベットに400年に一度咲くマハメル(宝塔花)」という画像がSNS上で出回った時期があった。知人の中にも驚いたり感動したりしながらシェアしている方がいたものの、私はひと目見て不自然さを感じた。
確かに、ヒマラヤとかチベットというエリアには今も神秘性が残っていて、未知なるものがありそうだと期待させる雰囲気がある。しかも、視覚的にインパクトのある咲き方をしている花と「400年に一度」と言う希少性、そして「宝塔花」という名前が強烈に「ありがたさ」を主張している。
だが、私はその「いかにも」な所に胡散臭ささを感じたのだった。光の雰囲気など全体が合成っぽい上に、ヒマラヤ、チベットという割に周囲の風景は全く高山地帯には見えない。人の想像力を軽やかに凌駕してくる大自然なら、400年に一度だって十分有り得るのだが、本当にそんな周期で開花するのなら、世代を超えた長期的調査や観察が必要で、私はそれが発見された経緯により関心が湧いた。
そう思ってWEB上で少しばかり調べてみたが、かなり早い段階で典型的なチェーンメールの類であると判断を下した。真剣に調べたいものなら別だが、この手の確認には、以下の2点に着目しておけば十分である事を、私は既に何度も体験して来たからだ。
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