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君は「観波」を読み解けるか?

間もなく新刊『自分で感じ、自分で決める13の月の暦』が発売される。あと1週間〜10日後には書店(WEB含む)での入手が可能になるだろう。それほど多くの部数が刷られている訳ではないので、書店よってはパカル王の翡翠仮面カバーが見えない形で棚に差し込まれていたりするかもしれないが、それでも新刊が並ぶ時はちょっとドキドキする。

ところで、私は「書」を学ぶようになって今年でちょうど20年になる。子供の頃から「いずれサインをするようになる」と妄想していたので(笑)、自分の名前に関しては随分前にスタイルが確立されていたが、書の稽古に取り組むようになってからは毛筆の良さも知ったので、それを活かすべく、希望される方には筆ペンで何か言葉を書き添えるようにもなった。

といっても、人に合わせてという訳ではなく、新刊が出るたび、その本にしっくり来る言葉を思い浮かべ「この本にはこれ」というのを決めて書かせて頂いている。それは、ある種の呪文のようなもので、その本を活用して下さる方の生命力がより高められ、人生がより円滑に進むよう意図したものである。

従って、これまでに出ている本には、それぞれ異なるスペシャルサインが存在する。縦長な本の形と日本語ならではの縦書き、そして少しの(駄)洒落を込めたサインは、漢字二文字という基本ルールのみ決めてある他は全くの自由で、突然、音だけ浮かんで来たケースもあれば、普通に熟語として存在するものもある。もちろん、新刊用のものも既に決まっている。

そこで、今回は新刊用サイン誕生の背景と、その意味について記してみたいと思う。そこには『13の月の暦』の特徴の一つである「置き換え」や、ユルすぎずキツすぎない(ちょうど良い)ルールが何となしに活かされていて、それ自体が時空サーフィンの極意にもなっている言葉なのだ。

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