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小原大典「時のからだ」研究ノート

からだや意識の使い方をほんの少し変えるだけで、心身の自由度は大きく高まり、全く違ったやり方やものの見方が出来るようになります。日常のあらゆる場面で応用可能な多次元的視点を育て、直…
心身の自由度と生命力を高める身体技法や視点、考え方を紹介しつつ、それらを日常生活や旅先で実践的に活…
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2024年3月の記事一覧

氣を通す「五芒星共鳴」

中学生の時に出会った『北斗の拳』というマンガは、私の人生に多大なる影響を与えた。ある意味、そこで人生の方向性が決まったと言っても良いかもしれない。なぜなら、私はこのマンガに登場する「経絡秘孔」とか「闘気」という用語や概念を通じて、見えざるエネルギーの流れや場としての「氣」とか「波動」というものに着目し、強い関心を抱くようになったからだ。 ただ、マンガだけがきっかけだったかと言うと、それはちょっと違う。その前後に偶発的に体験していた幾つかの不思議な身体感覚があったからこそ、そ

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美味しいお店の見つけ方

私は子供の頃から食に対する執着があまり無かった上、別にグルメという訳でも無いので、この年まで「どこどこの何々が美味しい」という情報についても気にしないまま生きて来た。しかし、どこかで外食するに当たって、同じ代金を支払うのなら、味もサービスも良いお店の方が嬉しいのは当たり前である。 また、よく知らない土地や街を訪れるなら、観光客相手のようなお店ではなく、地元の人が日常的に使っているお店の方に私は魅力を感じる。要は、花より団子(装飾より実質的な美味しさ)ということだが、私がピン

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全体性を捉える「観の目」の効用

剣武蒼天道場の稽古では、「見(けん)の目」と「観(かん)の目」の話を時々する。組太刀を行う時などにそのことを意識してもらうと、それぞれの違いを体感的に理解してもらえるからだ。だが、これは別に剣術にのみ有効な話という訳ではない。むしろ、日常のあらゆる場面で用いることができる実用的なコツであり、その深奥には万事に通じる極意が潜んでいる。 この「見(けん)の目」と「観(かん)の目」について調べてみると、かなり高い確率で宮本武蔵の『五輪書』に辿り着くことだろう。実際、ネット上で拾え

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エジプトからの呼びかけ(5)

グレゴリオ暦で閏日に当たる2/29は、「13の月の暦」では「0.0 フナブ・クの日」と呼んで、ツォルキンは前日のKINをそのまま数える(この時はKIN11)という暫定的な方法を取っている(※この点は新刊で詳細に解説している)。そんなタイミングに、古代エジプト人がナイルの源と考えていたアスワンからナイルクルーズを始められるのは素直に嬉しい。 ホテルの庭の目の前には、まだ可愛らしい流れのナイルがあり、対岸には僅かな緑地の背後に、砂漠のアメンティ(あの世と考えられていたナイルの西

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