ウクライナの同胞へのメッセージパフォにイエローカード。世界で賛否。ブライトンvsヴィラ
あとがきだけでも読んでください。
◆マッチレビュー
結果から見れば1か月ぶりの勝利を手にしたヴィラ。まずは喜ぶべきでしょう。思い出したくもない、収穫のない2連戦。。。立ち上がりからの苦しい時間にキャッシュが爽快なボレーシュート。そして後半にワトキンスがダメ押し弾を決めて0-2。危ない試合内容ではありました。総シュート本数では相手に上回られ、ボール支配率も圧倒されました。しかし、クリーンシートが意味するものはとても大きく、勝ち方をまた1つ、学んだ試合だったと思います。これにより、ブライトンとの勝ち点差は3に縮まり、1試合未消化の現状で12位につけています。しかしまだボトムハーフ。ジェラード就任からのいい流れは途絶えてしまったものの、ここからどれだけ巻き返せるか。期待しましょう。
◆同胞を勇気づけるゴールパフォーマンスの評価
この試合の1番のポイントとしては先制ゴールを決めたヴィラの右SBキャッシュのゴールパフォーマンスでしょう。
16分。クロスの弾きを足元に収めたポーランド代表は利き足を一閃。ワンバウンドしたボールがゴールへ吸い込まれましたが、その後のゴールパフォーマンスが話題を呼んでいます。
キャッシュはコーナーフラッグ付近に駆け寄るとシャツを脱ぎ、ウェアに書かれたメッセージを発信します。。。
それは現在、ロシアによって侵攻が進められていると報道されているウクライナのトップクラブに所属する同胞。トマシュ・ケンジオラへ向けたものでした。ケンジオラはウクライナの強豪、ディナモ・キエフに所属するディフェンダーで、キャッシュとはポーランド代表で共に戦う戦友です。危機迫る情勢、その真っ只中でプレーしている戦友へ向けたメッセージがこちら。↓
「Tomasz Kedziora and family stay strong My bro」
ー訳するに、トマシュ・ケンジオラとその家族の安全を願っています。
問題はこの内容ではなく、審判がこのゴールパフォーマンスに対してイエローカードを提示したことです。この行為がネット上で話題になっています。ロシア、ウクライナの情勢により、厳しい状況となっているこの時。果たして、同胞にメッセージを送って鼓舞したこの行為がイエローカードに対象するのか。というところが論点です。当たり前ですが、ゴールにしろそれ以外にしろ、試合終了のホイッスルが吹かれるまで、選手たちは主審の判断無しにユニフォームを脱ぐ、頭に被る等の行為は禁止され、イエローカードの対象になります。しかし現に、同じような行為でイエローカードを提示されなかったケースがあります(もちろんこの情勢を加味してのことです)。
◆ネットの意見
ネットの意見はこのようになっています。↓記事参照
「これはルールであり、審判とは関係ない。馬鹿なルールだけどね」
「主審がカードを出さなかった特定のシーンもあったはず」
「ルールはルールなので、審判を責めるべきではない。ただ、リーグは試合後にイエローを取り消すべき。前後関係を考慮しなければならない」
賛否両論といったところです。しかし、この情勢によって生まれた今回の話題。リーグの、そして世界の対応はどうなっていくのでしょうか。
◆あとがき
もちろん、ルールを厳守することはスポーツマンシップにのっとった考え方であり、それが正しくあるべきだと僕は考えます。
今回の件ではイエローカードは提示され、後日の取り消しも必要ないと考えます。おそらく、ジェラード監督や、パフォーマンス後に話しかけていたワトキンスは同じ考えを持っているでしょう。スポーツにはルールがあります。それを厳守しなくては全てのスポーツが成り立ちません。今回のメッセージパフォーマンスは警告に値します。脱ぐ必要はありませんでした。
泥沼化をはるかに超越し、事態は考え得る最悪の状況になってしまった今。
ロシア、ウクライナはどうなるのでしょうか。
ルールは全ての取り組みに存在します。
今回のイエローカードの提示について蔑ろにしているとそれが大きくなって、気が付かぬうちに今の、ロシア、ウクライナのような最悪の状況になってしまう可能性があるのです。
直接的な影響を与えることは不可能かもしれませんが、この件にしても、ロシア、ウクライナの件にしても、それらのことについてもっと深く知ることが、今できる最大限の事態への向き合い方なのではないでしょうか。
戦争は止めましょう。攻撃を止めてください。
ウクライナの方々へ。強くあってください。僕は安全を願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
もしよければ別の記事もご覧ください。↓
◆概要
サムネイル 引用元:アストン・ヴィラ 公式サイト
ハイライト動画 引用元:Youtube
その他画像 引用元:アストン・ヴィラ 公式サイト
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