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名作探訪 その3  これは外せない傑作 『ニムト』

こんにちは、ボードゲームデザイナーの山田空太です。

普段のnoteでは、主にボードゲームの作り方について書いています。今回は名作探訪という、皆さまに是非とも遊んでほしいボードゲーム紹介の記事です。

名作探訪シリーズは、以前『とにかくボードゲーム』という自分のブログしたゲーム紹介に、今の気持ちをプラスしてお届けしています。100作を目指して、ちょっとずつUPしますので、夜の読み物にでもしていただけたら幸いです。

さて、今日紹介するゲームは『ニムト』。最も有名なドイツカードゲームの1つです。1994年から現在までロングセラーの1作。

トランプとUNOしか遊んだことのない時分、はじめて遊んだときは衝撃でした。「こんなゲームあったのか!」と。

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ニムト 6 nimmt!

Designer: Wolfgang Kramer
Artist: Franz Vohwinkel
(1994)
2-10人
好み:AA 
プレイ時間:20分
インスト:3分
2人でも:2人用variantもあるが4-6人が面白い
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ドイツカードゲームの横綱!

作者は大御所クラマー 。メビウスゲームズさんから日本語版も出ているロングセラーのカードゲームです。準備とルールは至極簡単。プレイ時間も短いのですが、1ゲームの中でしばしばドラマが生まれます。

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コンポーネントは1~104の数字カードのみ。10人まで対応しており、どの人数であれ1人10枚ずつカードを配ります。カードを4枚を縦に置いて、4つの列を作り準備完了。

毎ターン、各プレイヤーはカードを裏向きで1枚選び、一斉で表にします。それを10ターン繰り返します。後はほぼ自動処理されるので、とてもカンタン。

カードを表に向け、小さな数字から処理をします。そのカードの数字よりも小さい数字で、なおかつ最も近い数字のカードの後ろに置きます。ただし、列の6枚目となるカードを出したプレイヤーは、その列のカードを全て引き取らなくてはいけません。その全てのカード分、失点します。正確には、カードに描かれた牛の数だけ失点となってしまうのです。何ラウンドかして66点失ったプレイヤーの負け。

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列に置けない小さな数字のカードを出したプレイヤーは、任意の列を引き取ることになります。必ず失点になりますが、小さな数字ほど早い順番で処理されるので、出すタイミング次第では場をリードできる。

少なくとも1ゲームの中で、2回は山場がやってくる。場が飽和するまでの過程と、勝負のときの沸きあがりとハプニング。そして最後のターンの祭りの後のような粛々とした収束…、ゲームの中で起承転結があると言えるかもしれません。

あれやこれやと想定してカードを出すのですが、全く予想できない巡り合わせになることも。しかし、それが徒労感ではなくて、場の盛り上がりへと昇華されるところがニムトの素晴らしさ。

広く遊ばれているカードゲームは、「カード構成が単純」もしくは「ルールが簡単」のいずれかを備えていると考えています。ニムトは、両者を併せ持つ稀有なカードゲームです。

インストが3分、盛り上がるポイントがある、ゲーム進行と勝敗が明確、そして初見でも勝てることがある…。カードゲームとしての優れた要素が揃っているのではないでしょうか。

10人まで対応していますが、4~6人くらいがbetterです。カード枚数を制限した”戦略”というヴァリアントルールを使うと、運から戦略にシフトするように思います。

久々に遊びましたが、「色褪せない名作」という言葉がふさわしいゲームと思いました。

さて、名作探訪シリーズ、いかがでしたでしょうか?もし面白かったら、是非、フォローをお願いします。

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