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ちょっと休憩、雑多コラム

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訪問看護師ではなく、私として・母として・妻として・親にとっての子どもとして・人としての話。
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#エッセイ

あなたの中の 最良のものを

「あなたのやってきた事、あなたのやっている事、あなたのやろうとしている事。 あなたの考えてきた事、あなたの考えている事。 あなたの内なる信念。 迷うこともあるでしょう。 それでも、あなたは、それで良いんですよ。」 調べ物をしていてたまたま出逢った言葉から、このように言ってもらったような気がして、ココロの芯がじんわりした深夜。 『あなたの中の最良のものを』 人は不合理、非論理、利己的です 気にすることなく、人を愛しなさい あなたが善を行うと 利己的な目的でそれをしたと言

4月30日、5月1日、5月2日の勤務が終わり、休日の今日。遅ればせながら「平成を想う」

私が看護師になり、 そして 訪問看護を始め訪問看護とともに歩んだ平成。 たくさんの方に出会い、 たくさんの方とお別れした平成。 たくさん泣いて、 たくさん笑った平成。 今の訪問看護師としての私は、 「平成でできている」 といっても過言ではありません。 それから 家族ができ、 親になり、 3人の子育て全盛期だった平成。 私の人生の中で色濃く、 最も密度のあった時代でした。 4月30日の夜はいつもと変わらない夜。 オンコールをしている大晦日のような夜。 穏やかに「令

「お母さん、私ね、『何でもそこそこ出来る』ってことは、何の特技も無いってことなんだよね。」

春から高校2年の長女は迷走中である。 長女はさほど苦労しなくても、何でも器用にこなしてしまうタイプだ。 勉強も運動もそこそこやってのける。 絵が得意で油絵も高校1年の夏まで習っていた。(私が時々noteに挙げる絵は長女の作品です) 書道も作品を出品すると何か賞を頂く程度の腕前だ。 吹奏楽部でパーカッションをやっていて、ドラムなんかも叩いてしまう。 行事の際の○○委員なんかも手を抜かずに頑張るタイプ。動物が好き。 私が、長女の特技と思われることを色々挙げても、 彼女が言うに

「お母さん、俺、『夢は何ですか?』と聴かれても、夢なんかないわ。」

今回は私の3番目こども、次男の話。 4月から中学3年になる次男は、この頃、表情がさえない。 塾から帰宅し夜遅い1人夕飯を食べている時、斜め向かいに座って新聞を読みながらコーヒーを飲んでいる私に向かって、急に話しだした。 中学校で、中学3年生・高校受験を迎えるにあたっての学年集会があったそうだ。 先生から、 「高校は、皆さんの将来の夢を叶える途中の過程です。皆さんの将来の夢は何ですか?」 そう言って、記入用紙を渡されたそうだ。 息子は困って、先生に 「僕は夢がありません。」

消費文化の対局のアート

浅草の浅草寺のすぐ側にある、アミューズ ミュージアム「布文化と浮世絵の美術館」に行って来ました。 特別展として「美しいぼろ布展」が開催されています。 『ぼろ』って?(パンフレットより抜粋) 寒冷地である青森では綿花の栽培ができず、日常衣料は麻布。江戸時代、農民が木綿を着用することは禁じられていたそうです。 すべてを麻のみでまかなう時代が長く続いたそうです。1枚の布で寒ければ何枚も重ねていく、穴があけば小布で繕い、糸を刺して丈夫にする。布と布の間に綿くずをいれる。そうした

誰かのために祈る。

随分大げさなタイトルになってしまったけれど、私はクリスチャンではないし、実家は仏教。 私が通った保育園は、お寺付属の保育園。 園長先生はお寺の住職。 本堂に飾られた大きな「涅槃図」を前に園長先生のお話を聴いた。 そして、高校はミッションスクールの女子高。 校長先生はシスター。 毎朝の祈りの時間、朝礼での聖歌、聖書の授業もあった。 「主の祈り」や聖歌は体になじんだまま、未だに覚えている。 だからと言って、私は信仰を心の中心に据えたり、神さまに祈ったりするわけではなかっ

人生は 1/1 (いちぶんのいち)ではないと思った

私の娘は、小学校、中学校、高校と吹奏楽部に入部している。 今日は吹奏楽コンクールのため、娘は始発電車に乗らねばならず、私は弁当作りのため4時起きだ。 娘が吹奏楽を始めるまでは、音楽は私の人生の中で一番遠いところにある物の1つだった。 でも、娘が吹奏楽を初めてくれたことで、クラッシックを聴くこと、吹奏楽のコンサートやコンクールに出かけることが、定例行事となった。 娘からの「お母さん、この曲知ってる?」というような会話も日常のものとなった。 もちろん、吹奏楽を続けること

私は、自分のことがずっと嫌いだった。

急に思い出したことがある。 看護学生の頃、保健所の地域看護実習。 実習指導者さんと実習以外の他愛もない話をしていた時、たぶん私の話をした時だった。 その実習指導者さんは男性だったか、女性だったかすら忘れてしまったけれど、私に向かってこう言われた。 「自分を大切にできない人は、他人の事なんか大切にできないよ。」 ・ 看護師を目指しているのは、手に職をつけ自立して、一刻も早く親の元を離れたかったから。 看護師そのものに興味がなかった訳ではないけれど、私は親から逃げるた

「お母さん、女子高生って、年末年始は何をしているの?」

今回は訪問看護の話はちょっとお休みです。 日々の雑多コラムも時々書いていこうと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 高校1年の娘が、部活動の後の遅い夕飯を1人食べながら、側にいた私に向かって言いました。 「お母さん、女子高生って、年末年始は何をしているの?」 毎年、お盆と年末年始は関西の実家で過ごしていたのですが、高校生になり部活動や課題など休み中のスケジュールが多忙の為、今年の年末年始は帰省しないと娘自身で決めたものの、どうやって過ごそうかイメージがわかない