綾辻行人『鳴風荘事件 殺人方程式II』

 読みました。下記犯人には触れませんが、推理のポイントについての記載があります。

 今回も犯人を当てるため本をちょっと置いて考えようと思ってたんですが、図書館への本の返却期限がきてしまい泣く泣く最後まで読みました。犬への特殊な指示語を知っていたのが誰か、という点がポイントになるだろうというところは外さずにいれたのでまあ良いでしょう。探偵になるのは難しいですね。

 あらすじが深雪が叶とではなく響と旅行に行く…みたいな不穏な感じだったので夫婦が不仲になったのかと心配だったのですが、杞憂でした。一生仲良くしてくれ。夫婦の仲は良いっていう点も推理のポイントになっていてよかったです。ただ叶くんの出番が少なくないですか?? もっと出て。

 巻末の作者あとがきにてドラマ化されてたことを知り驚きました。確かに一作目のように遺体がグロテスクでないので映像ができるんですね、この二作目は。ただ映像化でよくある原作の改変の通り、肝心の明日香井兄弟が一人にされてるようでがっかりでした。まあドラマや映画が原作を大事にしようとし始めたのは最近のことですから仕方ないですね。無念ではありますが。完全版の映像化を期待します


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