綾辻行人『奇面館の殺人』

 読みました。以下犯人について触れます。

 めちゃくちゃ難しくて面白かったです。犯人はまったくわかりませんでした。指と仮面の問題について作中で結論が出た際に、ということは熱が出てる人か? くらいの発想しかできませんでした。悔しいです。

 頭をぞんざいに捨てた理由について考え、仮面が鍵になっていることだけには気づけました。

 最初は中の人の入れ替わりを考えていんたんですが、それだと他の作品とトリックが被るしなと考えていたら。結局入れ替わり自体はあったというところがすごいなと思いました。話が上手い。

 同姓同名集団であることに気づきたかったです。だから皆自己紹介がなんだか適当だったんだなあと。「表面に表れる物」について、顔が怖い主がそのまま顔のことを指すのは妙だと思ってたんですが、名前と生年月日についてのことを指しているのれあれば納得できるなと。

 今作はシリーズ出始めて鹿谷さんの一人称視点だったそうで。これまであんまり気にしてなかったので綾辻先生がおっしゃってるを見て初めて気づきました。通りで「今日は〇〇の誕生日」というのを初めて読んだなと思ってたんですよね。鹿谷さん常に思考していて頭の中やかましそう。

 館シリーズの文庫本最新作まで読んでしまった!! 悲しい! 全作面白かったです!!! 『双子館の殺人』を待ってます!!!!!

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