綾辻行人『時計館の殺人』

 読みました! 以下犯人について触れます。

 犯人は当たりませんでした! 残念!

 わりと素直に由季弥くんが犯人かな、でもそれはひねりがなさすぎるようなあとそこで思考が止まってしまってました。

 旧館の中と外で時間がずれているんだろうなということはわかったんですが、どのくらいずれてるのかがさっぱりわからなくて推理が上手くいきませんでした。1日に2時間くらいのずれかなと適当にかまかけて計算をしたりしたんですが、1992年8月6日がぴったり何かの日になることもなくて諦めてしまった。1.2倍と数字上は惜しかったのでもうちょっとちゃんと計算すればよかった。それより先を読みたくて。

 永遠が1日に2回外出しているのも福西くんのまねしてカレンダー遡ってわかったんですが、だから何というところまではまったく分からず。死者が連続して出た中に本当の復讐の動機を紛れ込ませるのが上手いですよね。めちゃくちゃ多い登場人物名はこのためにあったのか。

 江南くんを助け起こす島田さん超格好良かったですね。『時計館の殺人』の“私”のことは助けてくれなかったのに、江南くんのことは助けるんだ。へえ…。

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