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FUJI ROCK FESTIVAL '23 Day1 感想

今更ですが行ってきました。メモ書き程度の備忘録です。

開演前

金曜朝から新幹線で参加。越後湯沢からのシャトルバス待ちは30~40分ほど。同じ金曜日で待ち5分で乗れた去年とは大違いで、人が戻っていることを実感した。
キャンプサイト到着後、少しくらいなら空いているかな?とB~Dサイトの様子を見に行くも、ギュウギュウ詰めで敗走。重い荷物を担ぎながらG→Fと大回りして結局Eに辿り着く。ここで汗だくになったのが1日目前半の消耗に確実に響いていたと思う。
その後も危険を感じる暑さの中で地獄のテント設営を終え、12時頃に入場。のっけからキャンプサイトが地獄ということを思い出させられた。

君島大空 @FIELD OF HEAVEN

早速暑すぎてダウン。後方で椅子を広げ30分ほど無意識で過ごす。
バンドの演奏は音源から想像するものよりもめちゃくちゃタフ。ノイジーだったりラウドだったり、ヒロイックなギターソロもありつつ、揺るぎない太い幹としてセンチメンタルなメロディーがある。
2019フジで豪雨のSIAの後、意識蕩けながらROOKIE A GO GOの君島大空を観たのがファーストコンタクトだったので、今度はヘヴンで観れたのが感慨深い。

IDLES @GREEN STAGE

ベッチベチのマッチョなキックがグリーンに響き渡るのが気持ち良かった。こういうチャラめのハードコアみたいなアクトはフジで見るならグリーンが1番だ。アリーナ前方ではモッシュピットができていたようで、自粛終わりで溜まっていたエネルギーを放出するような熱量がオーディエンス側にもあった。
ボーカルとギターがヘッドバンドのように鉢巻を巻いていて気のいいオッサン感が出ていた。ドラムの人はガタイのいいイケメンでサッカー選手のよう。フロントのメンバーが代わる代わるダイブしに降りてきており、楽しそうでなにより。

Yves Tumor @RED MARQUEE

完全に意識を失っていた2。マーキーの後方は視認性が悪く没入が難しいようにも思う。ほとんどYves Tumorの姿が見えなかった。音楽性の凶暴さとしてはマーキーでバッチリなんだけども。TLで称賛の声も見たので、本当にコンディションの問題だったのだと思う。
最新作で1番好きだったPurifield By the Fireはやらなかったのは個人的に残念。

少し時間が空いたので、オアシスで味噌屋の丼物を2つ買って矢沢永吉を眺めながら爆食い。幼少期の頃からまったく触れてこなかったので代表曲らしきものにもピンと来ず。グリーン中が総立ちで流石にレジェンド。60分のステージで20分巻いて終わってたのもまたレジェンド。

Cory Henry @FIELD OF HEAVEN

夕飯を食べてから移動したため最後の15分程度しか見られなかったが最高だった。E.YAZAWAを虚ろに眺めている場合ではなかった。極上のソウル&ファンク。MCも超ゴキゲンで、We need two more hours!と話してからラストの曲を超長回ししてしっかり10分押すしシンガロングも煽りまくる。ピアノソロはもちろん、コーラス隊のソウルフルな歌声でも何度も歓声が起こっていた。ヘヴンのこういうアクトのチェックを怠ってはいけないな。

夕暮れ時のヘヴン。空間自体がヨ・ラ・テンゴを歓迎しているよう。

Yo La Tengo @FIELD OF HEAVEN

今日の本命その1。最高最高最高。1曲目のSinatra Drive Breakdownからトップギア。アイラのネジが外れたような狂ったギターソロにたっぷり浸る1時間半。想像の何倍よりもステージで暴れるタイプのギターヒーローだった。
一方でジョージアがピンボーカルを取るMiles Awayでは轟音で発生した無重力空間で揺蕩うような静かで豊かな時間も流れていたし両面隙がない。
全員卓越したマルチプレイヤーで、代わる代わる楽器を持ち替えていき、サポートメンバー1人のみで貫く気高きインディースピリッツ。
ジョージアは本当に良い音のスネアを鳴らすなぁ。基本的には楽曲に奉仕する在り方ながら、絶妙なタイミングでグッと前に出るのが鮮やかな手腕。
Falloutのギターソロのフレッシュな響きに泣けてくる。最新作にこんな曲あるのカッコ良すぎるよ。これからも絶対やり続けてほしい曲。
This Stupid Worldの後半の轟音がはたりと止み、一瞬の静寂の後にTom Courtenayが始まった瞬間のブチ上がりたるや。このコーラスの鮮度は永遠。ラストのI Heard You Lookingのグッドメロディーと轟音の交代浴で整っている瞬間まで最高に幸せな時間だった。
セットリストは中期と最新作メインという1番嬉しい選出だった。というかAnt Then~からは1曲も無かったとは意外。最新作から6曲も投入しているのに、過去の代表曲と全く遜色なくやり切っているの本当に素晴らしいよ。
単独取って良かった。それまでにはもっとこの人達のことを好きになると確信してる。

The Strokes @GREEN STAGE

本日の本命その2。バンド演奏はほぼ完璧と言って良い仕上がりで凄い。
Bad DecisionsやThe Adults Are Talkingはしっかり観客待望の強い曲になっていて感動。
Under Controlやってくれてありがとう。この曲は今の滋味深さを増したジュリアンの声質で聴くことに意味のある曲だった。間奏明けのスネアのビビッドな音ドラマチックすぎる。
事前のインスタなどでの匂わせ通り、レア曲らしいWelcome to Japanをやってくれる。ライブで盛り上がるのは難しい曲だけど、やってくれて嬉しかった。
ライブで観て「確かに1stの曲確かに名曲揃いかもしれん…」と開眼した思い。Is This ItとかSomedayとか特に、カラッとした響きの中に隠しきれないセンチメンタリズムが覗く響きが美しい。Somedayは合唱も起きていて幸せなムードだった。
Reptiliaは今日1番の楽しいブチ上がり。ギターリフを合唱するオーディエンスがアツい。サビ直前ジュリアンちょっと抜いただろ!?と思ったが音源でも別にテンション高くなかったのでちょい冤罪だった。てかこの人音源でも常にダルそう。
アンコールで3曲もやってくれたのもとても嬉しい。Last Niteで合唱も起こり、美しいムードでフィナーレ。
Under Cover of Darknessが聴けなかったのは心残り。そもそも4thの曲をひとつもやっていないらしい。いわゆるライブバンド的な大胆なアレンジやスケールアップは無かったけれど、名曲の数々を満点のクオリティで披露してくれて満足度は十分。

キャンプ参加の宿命として夜更かしは死を意味するため、ストロークス後はサイトに直帰。流石にまだシャワーの混雑もなく、パパっと支度して早めに寝た。寝袋に潜り込んだあたりでどこからかひとりぼっちの人工衛星の弾き語りcoverが聴こえてきて良いムードでした。
ヨ・ラ・テンゴとストロークスのどちらも90分のロングセットで観れたので星5つの満足感。

↓ Day2


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