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Tour - The Novembers - @O-EAST に行った

フジロック ‘22の予習で『ANGELS』と『At The Beginning』を聴いて以来の新参ファン視点の雑感です。今年5月のCRAFTROCK FESTIVALで2回目を観る機会があり、どちらも素晴らしかったのでついに初の単独参戦。

今回のライブに向けて『picnic』『Misstopia』『Rhapsody in Beauty』『Hallelujah』あたりを予習して臨みました。『To (melt into)』~『zeitgeist』までは間に合わず。この中ではやはり入口にもなった直近2作が最も好みに近く、それだけに新作への期待も大きい。

公式でセットリストを公開してくれるアーティスト好き

冒頭から3曲続けて新曲。初期の雰囲気に近い疾走感のギターロックが続き、メリハリのない印象を受けてしまい正直この時点ではあまり入り込めなかった(Seasideは音源で聴くと瑞々しいギターサウンドやコーラスワークの美しさが捉えやすく、かなり印象が変わりました)

そんな中で4曲目、バチバチに鍛え上げられた『dysphoria』から『Rainbow』へのシームレスな繋ぎのカッコ良さで一気に惹き込まれました。カオティックに混線するアンサンブルの迫力が素晴らしかった。『Rainbow』の終盤はまさにウォール・オブ・サウンドな一枚岩の轟音。虹色のライティングもハマっていて良かったです。

今日のハイライトは間違いなく『GAME』→『New York』→『こわれる』→『BAD DREAM』のズルいくらいの並びでした。新曲の『GAME』は歯切れよくダンサブルなリズムセクションで『New York』との連なりがピッタリ。とにかく『New York』の小林さんの在り方は殺人的にカッコいいと何度でも主張したい。大きく身体を使った凛としたステージングに見惚れました。『BAD DREAM』のラスサビ前のおどろおどろしいパートで腰を落とし歌う小林さんもあまりにクールだった。

本編ラストは新譜の最終曲でもある『抱き合うように』で、『かなしみがかわいたら』の系譜にあるようなやわらかな響きのバラードでこれも良かったです。一聴してわかる名曲感。終盤の流れは文句なしに素晴らしかったですね。

セトリの画像には無いですが、アンコールは『バースデイ』と『いこうよ』の2曲。「最後に1番大きい音を出して終わります」というMCから始まった『いこうよ』は宣言通りの大轟音で、小林さんのボーカルもまさに絶唱と呼べる凄まじいパフォーマンスでした。ベースの循環するフレーズで覇気が練り上げられていく様も心地良かった。高松さんのメロディアスかつややこしすぎないベースラインが好きだ。弾くのも楽しそうな気がします。

19:05~20:50。ワンマンで2時間弱というちょうどいい尺。終演後もしばらく拍手が鳴り止まない熱量の高い公演でした。セットリストの半分が未発売の新曲というところに難しさは感じつつも、Alvvaysやノエルと被った今日の夜に彼らを選んだことに後悔は残さない良い時間を過ごせました。

終演後、新譜のお渡し会で高松さんと小林さんと握手してもらいました。ド緊張しましたが「最高でした また来ます」だけは伝えられたので満足。

まさかの美味しんぼネタ かわいい


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