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5th album "Fear & Kindness"


アルバムについて

前回のアルバムから1年以上開いたリリースとなりました。
正直なところこの期間についてはなかなか創作活動に気持ちが向かず
日常の出来事などで思うことやモヤモヤするようなことが多かったです。

ちょうどこのアルバムの楽曲で最初に作った曲が
そうゆう想いを持ち始めた時期ぐらいに取り組んでいて、
このアルバムのリリースに向けて自身の想いも整理して
アウトプットできたという意味で
自分にとっても気持ちの切り替えができたきっかけとなりました。

アルバムの大きなテーマはアートワークにも表していますが
昼と夜、郊外と都会、恐怖と親切さなど相反するもの
また、その2つの折り合いをつける過程での苦悩や、無気力など

ここで肝なのはその二つは必ずしも
陽と陰、善と悪のように
いいものと悪いものに分かれているものではないという点

例えば、
「田舎は自然が豊かで人が優しい」
   →そこに住む人の共通認識や閉ざされた常識の中で
      新しい事象への拒否感や差別がある

「都会は混雑していて人が冷たい」
 →色々な人がいるのが当たり前で多様性の受容が容易
  みたいなことをアートワークで表しています。

別に上記のことを
本アルバムで表してはいないのですが
歳を取るにつれて、物事の今まで見えていなかった面が見えてきたり
見えている視点が変わったり

そこに悪いことも良いこともあるのは
当然なんですが
それらが自分の思考に影響を与えて
「自分がしたいと思っていたことって意味のないこと?」
「自分は感じていることや思考していることって
本当に自分が考えていること?」

別にマイナス思考やネガティブなところに
落ち着く話でもないんですが
モヤモヤ感や心のどこかにある空虚感というのが
アルバムの作った背景にはあります。

内容について

ここから楽曲など
内容についての話になるのですが、
まず前回が日本語詞のアルバムだったので
今回は英語詞のアルバムとなります。

音楽的には上記の空虚感にもつながるのですが、
1曲1曲聴き込むというよりは、プレイリストで流してリズムに乗って
楽しめるような 80-90年代の
ダンスポップの雰囲気を意識して制作しました。

前回の英語詞アルバム↓ が

自分が影響を受けた洋楽の個人的なリバイバルというテーマもあったので
今回はよりメロディについては唄というよりは断片的なフレーズ
リズムに乗れるけれども
ジャンルとかには縛られずに自由に
制作した楽曲が多いです。

コーラスワークを入れたかったのでほぼ全曲で
waves harmony を使用しています。

曲数は7曲と少なめになっていますが、
全体的に昼間と夜どちらも連想できるような
楽曲が多いイメージで
一日の中でいろんな時間帯に聴いてもハマるかなと思っています。

ここからは各楽曲のご紹介です。

Fear & Kindness

アルバムの表題曲となります。
日常生活で人と関わる中で、
とっても良くしてくれるなぁ。人間っていいなぁと思う親切さと
無意識に差別や固定概念で誰かを傷つけたり、
追い詰めている恐怖さ
をテーマにした曲です。

ホラーぽい感じとキラキラした子供のような純真さを表現しました。

強めのビートとサビ裏で鳴っているエモいシンセメロがお気に入りです。

Lethargic

90年台の洋楽ぽいダンスポップ、ハウスをイメージしました。
全体的に大人にクールに派手すぎないよう意識しました。

何もかも無気力な夜にただビートに乗って嫌なこと忘れられるような楽曲を目指しました。
後半印象的なAメロのメロディーが転調して繰り返されるところがポイントです。

こちらのvketのワールドでデモ聴くことがが出来ます。
夜の風景と合ってて悪くないので是非お立ち寄りください

I Want To Melt Into The Neon Light Of The Night

曲中でもコーラスで何回も繰り返してますが、
夜のネオンの光に溶けてなくなりたいというイメージの曲です。

前曲と同じく
夜の街で難しいこと考えずにビートに身を任せられる曲を目指しましたが
こちらはちょっと和風メロで
ネオンから連想されるアジアンサイバーパンクな街並みが想像できます。

心の淋しさを感じてもらえると嬉しいです。

I Wanna Hug Your Body

こちらも前曲からの流れを汲んでいて
コード進行とか雰囲気は自分が好きでよく作るタイプの楽曲なんですが
全体的に曲の展開とかリズムとか楽器とか
結構変質的な感じに仕上がりました。

ベースとビートのかっこいいイントロから
和風と三拍子と映画のサントラでなるような重い太鼓が鳴って
そのままサビではStringが鳴ってクールな感じ

テーマはそのままですね。
愛する人にハグしたい、cuddle したい ということです。

Don’t Look Back

ここから雰囲気が変わります。
ビートはトラップとか混じって尖ってるんですが
ちょっとミディアムなイメージの楽曲です。

イントロとアウトロが寂しげな感じなのと
キーを最終的に上げたので
勝手に切ない感じのイメージを持ってましたが、
最終的に並べて聞くとそんなにおとなしい感じでもないなぁと
改めて思ったりしました。

サビの追っかけのメロディーが思いついて
そこから広げて作った曲なのでそこがお気に入りです。

テーマは後ろを振り返らない!
次曲も前を向いてすすんでいくテーマの楽曲なんですが、
この曲はまだ葛藤とか迷いがあるイメージを
表現できていて良かったと思っています。

Yo-Heave-Ho!

下記の記事でも書いていますが


海賊とかの掛け声、新たな船出をイメージした楽曲です。

Aメロとかサビはオシャレな感じのコードとかハーモニーですが、
Bメロは晴天のような感じのシンプルなギャップが好きです。

あとは後半の展開、クラップとか
パズルゲームみたいな音とか入ってくるのもお気に入りです。

Hollow

こちらも下記記事で紹介しているようにClusterのWorldで聴くことができるので是非お立ち寄りください。

曲のこと書いていなかったので追記します。

心にぽかーんと穴が空いたような虚無感がテーマです。
例えば、いつも一緒にいた友達や恋人が遠くに行ってしまって
強い寂しさを感じているというよりは
なんか物足りないなぁという埋められない気持ち。

それを夏っぽいイメージで仕上げてみました。

この曲のみ
今回初めてボーカルディレクションとmixを他の方にお願いしました。

にて
しょうりさん (https://twitter.com/shouri_bir)
に実施いただきました。ありがとうございます。

人前で歌うの恥ずかしい気持ちが今もあるんですが
色々とリードしていただきこちらの要望も汲み取っていただき
とても新鮮で楽しかったです。

作成してから1年経ちましたが、
やっぱり今の季節に合うサッパリとした仕上がりが良いですね。

まとめ


通して聴くと
7曲だけのアルバムですが
まとまりの良い作品となっていると思います。

是非サラッと色々な場面で聴いていただければ
嬉しいです。

よろしくお願いいたします。


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