マレーシアの長距離バス事情

マレーシアの国内観光(特にペナン、イポー、マラッカ)では長距離バスに度々お世話になるので、経験を元にメリットとデメリットを書いていこうと思う。


メリット① 座席が広い
大抵どのバスに乗っても、座席が広々としている。構造としては片側に1席、通路を挟んで2席と横は3席しかなく、リクライニングも大きく倒すことができてさらにフットレストもついており、快適に寝られる。

メリット② 脅威の安さ
例えばクアラルンプールからマラッカまで約2時間半でRM15(500円弱)程で行くことが出来る。日本のバスやグラブの値段と比べてしまうと破格だ。

メリット ③楽
バスであれば大きな荷物を抱えながらの乗り換えの煩わしさや乗り過ごす心配などは無いし、チケットはオンラインサイト(BusOnlineTicket.com など)で簡単に購入できる。空いていれば直前での購入も可能だ。


デメリット① 酔う
マレーシアの下道はボッコボコなので高速に乗るまでに酔う危険性が非常に高い。さらにドライバーが高度な運転技術を持っているため、カーブでも容赦なくスピードを出す。酔い止めを予め飲んでおくことが必須だ。

デメリット② 渋滞
渋滞に巻き込まれると一巻の終わりだ。350kmあるKLペナン間は通常であれば5時間ほどで着くはずなのだが、私が以前利用した際は、なんと11時間半かかった。もう一度言おう。11時間半である。当時は前の乗客の香水がキツく、とんでもなく不快になりながら長時間の移動を乗り切り、ペナンに到着した頃にはもうボロボロであった。マレーシアの道路は雨季は特に事故や土砂崩れ、洪水などで通行止めになりやすいので、注意が必要だ。

デメリット③ 乗り場が分からない
TBSのような大きなバスターミナルから出発する便は明快なのだが、各地のランドマークなどから出発する便は、チケットにはざっくりとしたことしか書いていないので乗り場を見つけるのがとても難しい。頑張ってバスを待っている風の他の乗客をみつけよう。

デメリット④クソ寒い
マレーシアの屋内や車内は極寒だ。特にバスは逃げ場がないので本当に厄介だ。荷物にはなるが、少し厚手の上着を持っていった方が良い。

デメリット⑤ 運転手が怖い
これは完全に人によるだろ、と思われるかもしれないが、結構な確率で怖い。トロトロ荷物を出し入れしたり、早く座席につかないと、怒られる。よく言えば時間厳守のプロ意識があると言えるが、悪く言えば短気だ。そんなに急かしたところで結局渋滞に巻き込まれるので意味が無いだろ、と思いつつも怒られないようにキビキビ動くようにしている。


以上、デメリット多めになってしまったが、バスの値段の安さと手軽さは大きい。ただ、クアラルンプールからペナンヘは飛行機または電車、イポーまでは電車でも行けるので、ぜひメリットデメリットを考慮した上で選んでいただきたい。

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