マレーシア大学進学準備編


私がマレーシア留学を決めた理由

マレーシアの大学進学には、IELTSという英語の4技能の試験を受けるのが一般的らしい。普通の公立高校を卒業しただけの私にとっては、リーディングとリスニングは基準に達していたものの、スピーキングとライティングが壊滅的であった。日本の英語教育の典型例である。そこで、まずは現地の語学学校へ2ヶ月ほど通うことにした。高校卒業後はバイトをしながら試験の勉強を進めつつ、学校や寮の手続きをした。

私の通った語学学校はKLCC駅のすぐ近く、クアラルンプールの中心地にあった。日本、韓国、イラン、サウジアラビア、カザフスタンなど、アジアや中東地域を中心に様々な国籍の生徒が在籍していた。この時初めて世界各国のアクセントを体験し、最初の頃は全く聞き取ることが出来ずパニックに陥った。しかし、彼らとコミュニケーションをとるうちに徐々に聞き取れるようになり、会話をするのに完璧な英語を話す必要は無いということを痛感した。それまでは英語を話すことに対してプレッシャーを感じていた。文法や発音があっているか、確認しながら慎重に言葉を選んでいたからだ。しかし、堂々と間違った文法で自分の意見を主張する他の生徒たちを見て、結局は英語はただの言語であり、自分の気持ちを伝えるということが1番大事なのだということを学んだ。

まあIELTSにおいては文法や発音は重要であるのだが、この語学学校での経験を通して英語を話すことへの抵抗感は少なくなっていった。そうして帰国後無事に入学条件を突破し、いよいよ大学へ進学する。

マレーシア留学記録〜地獄のロックダウン編〜へ続く


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