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二流から始める速度感が組織をドライブするカギとなる

矛盾を超えた先に陰陽論の考えがあるのかもしれない。

両利きの経営を読んだ。知の探索と深化を問うお話。

サクセストラップ(成功の罠)に陥らずにあれもこれもの両方(水と油に石鹸を入れない)を求める矛盾の抱え方の指南書。イノベーションのジレンマだけでは不十分と行動に踏み込んだ話を展開している。

事例も豊富だが、理論化された話は複雑化と矛盾の抱え方なので、シンプルな話にはならない。難題を地道に対応するかどうか。そのためには、まず二流になるまでのスピードが大事に思えた。

二流という評価は大事で、安いだけや早いだけから始めることが、探索になる。深化によって品質もとなるが、成長しない事業やサービスもあることより、思っている以上に早さが求められるのかもしれない。

このスピード感にAmazonのジェフ・ベゾスの話に納得する。イノベーションを文化にしたのがジェソフの功績で、Amazonは失敗につながりそうな実績も受け入れて構えて、探索と深化の実験を繰り返してきた。

ふつうは目の前のナレッジを見がちで、探索より深化が先となる。深化が求められるのは企業は品質が求められるからだが、新規事業だとこれは致命的になるのは想像がつく。

でも、最後は質だし深化。はやい・やすい・うまいなら一流になるためめにはうまいを目指すこと。だからこそ、二流を目指してやすいから入って、うまいを目指しての両方を求めて最終到達点を目指すのだろう。

本書は経営の話で事業の話だが、何かを始めること自体は、二流になるための探索を意識したスピードを持っていたいと感じる内容だった。

引用画像:https://dl.ndl.go.jp/api/iiif/1182125/R0000011/736,347,3936,2832/,766/0/default.jpg

引用:広瀬菊雄 編『千代紙集』,広瀬菊雄,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1182125/1/11 (参照 2023-08)


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