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障害者グループホームの支援者として『障害者雇用』にて働いている方のご相談に回答です。

ご相談の内容

こんばんは。
私は精神障害者の方たちのグループホームで生活支援員 兼 世話人をしています。まだ8ヶ月ほどと経験としてはまだまだです。
私自身うつ病を患っており障害者枠で働いています。支援する経験はなかったものの、支援される側の経験(作業所などで)があるのは強みかなと日々奮闘中です。
肝心の質問ですが、先月サビ菅が退職し先行き不安なのです。
新しいサビ菅もおらず(書類上ではいます。資格もっている世話人さんです)とにかく不安です。
今までは仕事で指示をあおぐことや悩みなども相談してきました。
今の時点では代表に報告したり指示をあおいでいますが、GHのほうはあまり携わっていなかったようでチグハグな対応だったりブレがあります。(就労移行や作業所も経営しています)
働いている私もそうですが、不安がっていたり不信感を抱いている利用者さんもいます。
GH経営というのは、どこもこういうものでしょうか?
利用者さんの不安を少しでも減らせるよう支援していますが、私自身のメンタルが持たず休むことが増えています。
利用者さんへの支援の難しさも感じていますが相談することもままならないです。


障害福祉の職場定着について

ぼんとうに大変な状況で働いているのですね。
障害をオープンで奮闘中とのこと。本当にお疲れ様です。

実はこの障害福祉の業界は離職や転職が多く、職場定着率の低い業界です。
そのシワ寄せが利用者様や残されたスタッフに飛び火して、心苦しさや、やり切れなさで、心が壊れそうになります。
そして「やってられるかぁ~」と爆発し、また離職者がつづきます。

このような負の連鎖は私も経験していますが、ご相談の内容にある『チグハグな対応だったりブレがある』という状況は、事業所としてかなりマズイ状況ですね…

支援の方向性を示せる人のいない事業所で働くのは限界がありますし、仮にそういった人がいないなら いないなりに、その話し合いを積極的にしようという風土がつくられないと就労の継続はムリですよね。

図2


自分ひとりでもサービスの質を上げるには

この仕事は、スーパービジョンを受けないとやっていけないと思います。

スーパービジョンには3つの機能があります。
支持的機能・教育的機能・管理的機能

社内で1つの機能のSVも受けられていないとしたら、正直、かなり意識の低い会社だなぁ… と思ってしまいます。

一方、働くスタッフを大切にしてくれる会社はたくさんあります。個人的には、そのような会社への転職も考えたほうが賢明なのでは… と、思ってしまいます。

でも、転職の決断はなかなかつかないものです。その場合は、『外部スーパービジョン』を受けるという手もあると思います。

図1


追加のご質問

早速の回答ありがとうございます!
外部のスーパービジョンとは、社会福祉協会のようなところでしょうか?
勉強不足でよく分からず再びメッセージさせていただきました。


外部スーパービジョンの探し方

検索キーワード『教育分析』で探してみてください。←地域名をつけて調べるとスーパービジョンを受けられるカウンセリングルーム等の情報が出てきます。

また地域の『自立支援協議会』に参加して事業所の垣根を越えた仲間を増やすのもおススメです。

自分の会社だけの狭い世界にとどまらず、外部の色々な支援者さんたちに相談したり、支援観に関する対話をしたりして、成長しつづけることが、この業界で長く働く秘訣だと思います。

とにかく外部に仲間を増やすことで、いわゆるピア・スーパービジョンというものが創られると思います。

この業界で長く働き続けてもらいたいです。

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