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介護のヘルパーと家政婦さんの違い

訪問介護の依頼と期待


どうもボブです。今日は訪問介護、ヘルパーさんのことをちょっと皆さんにお伝えしたいなと思います。訪問介護を使いたいということで依頼が来ることってケアマネジャーあるんですけれども、その時に結構皆さん、”お手伝いさん”みたいな感覚で、「家事してくれるんでしょ、買い物行ってくれるんでしょ」っていう感じで、家族も本人も思って依頼をしてくるっていうことが多いんですけど、これは別に当然そうだろうなと思うんですが、「専門職としての訪問介護」の役割を少し知って頂ければなと思います。

介護保険制度の変化と家事援助について


改めてですね、今、介護保険の考え方、どんどん最初できた当初と比べて変わっていって、それの変化に対して周知されていないんですよね。なので、どんどんどんできることっていうのが、悪く言えば限定されている。よく言えば、自立支援に向けた訪問介護専門職としてやるお仕事なんですよっていう風に変わってきているんですね。

今、家事援助っていうのは、同居家族がいたら基本的にはしちゃいけないっていう風になっているんですね。同居家族の方がいる場合は、やっぱり家族の方だって掃除しないわけじゃないはずですよね。
だから、お掃除っていうのは基本的にはヘルパーさんはしないということになっています。よっぽどの事情がない限りですね。あと、買い物代行とかも家族が代行できる時間はこの1週間のうちにどっかであるんじゃないですかと。だからね、基本的にお買い物とかそういったこともできないので、生活援助と言われる家事援助は今ヘルパーさんはできないんですね。

ただ、本人が今できないことをできるようにするとかね。そういう自分でちょっとでも今までやらなかったことを少しお手伝いが入ることでできるとかね。そういった可能性があるのであれば、今、自立支援のための見守り的援助っていうのができるようになっているんですね。細かくね、項目いろいろあるんですけれども。お掃除一つにしても、足腰が悪いからしゃがんだりできないし、もう全部お掃除はお任せしようではなくてですね、その中でもできる部分って何かありますか?できる部分はお願いしても、ちょっとね支えがあったりとか、物を使って、モップを使ってとか、できる範囲のことを一緒に考えてですね。お掃除をやる。そのためにヘルパーさんが一緒にいることで安全性を確保できるのであれば、これは身体的介助としてですね、認められるわけですよ。

自立支援と訓練の可能性


あと、例えばね、奥さんを亡くして、一人になったご主人様。その方がね、要介護になりました。そういう状態で今まで洗濯機のボタンも押したことがないっていう方。今までだったら、じゃあこれできないから生活援助でお願いしますっていう感じで依頼が来てたりしたんですけども。いやいや、ボタンを押す。そのね、操作を今までしたことがない。認知症がある方だったら別なんですけど。(いや、認知症がある方でも、もしかしたらその度合いによっては練習・訓練を繰り重ねることでできるようになるかもしれないですよね。)そういうのもアセスメントした上で、じゃあ洗濯自分でできるようにしましょうよ。やってみようよっていう目標を立ててですね。で、やってみる。それでもできなかったら生活援助、お手伝いの援助に切り替えるっていうことをそこで検討してみる。まずは、ちょっと身体的な援助としてやってみてもいいんじゃないかなっていうことなんですよね。

何でもできないと決めつけるのではなくて、できる可能性がある。で、それをじゃあやってみようかなっていう風な前向きな気持ちになれるよう考える。これがね、またケアマネージャーとしても大事。前向きな気持ちにさせるっていうか、自発的にしようって思えるような、そういうね、お話をしながらそういう働きかけができると、またそれも自分でやろうと決めるという「自己決定の自立」ですね。繋がってくるわけですよね。なんというか、今までヘルパーさんっていうのは、「やってくださいお願いします」っていう感じだったのがですね。いやいや、もう専門職として一緒にね、今までできなかったこともできるようにしていきましょうよ。もしかしたら、”やらなかっただけ”かもしれないよね。一つができないと思ったら全部ができないと思ってもう掃除も家事も全部もうやめた洗濯物干すのもやめたじゃなくて今まで一人、もし一人暮らしの方だったとしたら自分でやるしかなかったわけですから。

一人暮らしの認識とリスク管理


一人暮らしならどうにかこうにかやっていってたはず。一人だったらどうにかやっていかないといけないわけですよね?でもそれをもう全部やってもらおうというのじゃなくて「一人暮らしをやるってことはこういうことだよ」ということを再認識してもらうというか?が大事。
流石に一人でやると危ない部分は専門職がいる中で一緒にやる。その中でちょっとずつちょっとずつ「よかったこれできるようになりましたね」っていうのを増やしていくそういうような、そんなケアプランを作っていかないとなと改めて感じました。

個別のケアプランの作成


自律支援のケアプランを作りなさいという働きかけが今あるんですよね。これもいろいろね、いやいやとは言ってもねっていう人もいるんですけど、でも考えようによっては結構面白いかもしれないですよね。
今までと見方が随分変わってくるんですよね。これやったらこの人もうちょっと自分の生活、自立した生活につながるんじゃないかっていうのでやっぱり、生活を細かく見ていかないとその発見ってできないからですね。

いろいろと「アセスメントが大事」って研修でも言われるんですけどね。日々の生活をしっかりイメージして考えて、「こんな風にいつも動いてるんだだったらこうしたらいいんじゃない?これはできるんじゃない?」っていうのを見つけていく作業。これが大事になってくるかなと思うんです。なので受ける側もですね介護を受けるということは自分で何かできる部分を増やしたり、転んだりとかそういった危ない部分のリスクを減らしつつできる部分を増やしていくっていう、そのために介護の支援を受けるんだっていう感覚で介護の申請をしていただきたいなと思うんです。

デイサービスの利用と効果


デイサービス行くにこれもうちょっと次はデイサービスの話になっちゃうんですけど、デイサービス行くにしてもただ日中一人でおらせるのが危ないからとかただ家にいるだけじゃボケちゃうからだけじゃなくて。行くことで自宅に帰ってからどんな風な変化が求めたいか?そこら辺も考えていけたらなと思うんですよね。

「ちょっと認知機能上がったんじゃない?」とかですね「ちょっといつもよりやりたいこととか意欲が上がったんじゃない?」「足腰強くなってふらつきが前よりねふらつかなくなったんじゃない?」とかですね、「会話や笑顔が増えたんじゃないかな?」こういうね、いろいろ変化を目指して行くことで何かこう「どんないいことがあるだろうか」っていうのを考えてやってみるのもいいんじゃないかなと思うんですよね。

その方が本人デイサービスただ行くだけというよりも、「これをしに行くんだ」という意識を持っていくのではやっぱり違うんですよね。もちろんそれに当てはまる方とそうでない方ももちろんいると思うんですけれども、ただもう決まりきった内容で今まで流してきてた部分もケアマネージャーあるかもしれないので、改めて意識してみんなも知ってることだと思うんですよね。介護やってる方は改めて自立支援という意識でケアプラン作ってみるのはいかがでしょうか?

そういう意識で受ける側もただただお願いするだけじゃなくて「介護を受けるってそういうことなんだ」っていう意識でぜひ思っていただけたらなと思います。もちろん、そうではなくただ支援を受けたいという方が悪いわけでは決してありません。いろんな考え方の中で、一つこういう視点も持てるかたは持っておくと限りある資源をもっと活用できるのではないかな?と感じました。ではではご視聴ありがとうございます

00:01 訪問介護の依頼と期待
00:47 介護保険制度の変化と家事援助について
03:37 自立支援と訓練の可能性
06:19 一人暮らしの認識とリスク管理
07:00 個別のケアプランの作成
08:26 デイサービスの利用と効果

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